サクヒン

Other資生堂 2014年 正月広告

2014年1月 Web広告「美への挑戦」篇2014年1月 新聞広告「美への挑戦」篇
2014年1月 スペシャル動画「美への挑戦」篇

Comment

資生堂本来の魅力を取り戻す、「最高の美」への挑戦。

新たな一年のはじまりを告げる元旦。資生堂では長年にわたり、正月広告でその年の企業メッセージを伝えてきました。2014年は「美への挑戦」と題し、水原希子さんを起用した新聞広告とTVCMなどの動画を展開し、大きな反響をいただきました。

制作時、スタッフで共有していたのは、2005年より掲げてきたコーポレートメッセージ「一瞬も 一生も 美しく」に力を与えることと、弊社の強みでもある「Japan Original Prestige Beauty」を表現する、ということ。140年もの伝統を有する企業だからこそ、より挑戦的に、強く、たくましく生まれ変わるという姿勢を訴えようと考えました。

近年の情報革新に伴い、お客さまも化粧品について自由に情報を得ることができるようになり、従来通りのコミュニケーションではお客さまの心に響くことは難しくなりつつあります。低価格化もひとつのあり方ではあると思いますが、資生堂本来の魅力まで薄れてしまっては意味がありません。そこで今こそ再認識したかったのが、資生堂が最も大切にしてきた「美へのこだわり」でした。

コピーに「それは、心を奪うか。それは、想像を裏切るか。それは、人生を揺さぶるか。美しさに、答えはあるか。何度でも挑み続けろ。」とありますが、これはある意味、社内に向けたメッセージでもあります。私たちは「最高の美」へと挑み続け、それをお客さまにお届けできているのか?あらためて自らに問いただすことで、緊張感のあるエネルギーを強く打ち出したいと考えました。

2014年1月 Web広告「美への挑戦」篇2014年1月 B倍ポスター「美への挑戦」篇

2013年 正月広告「わたし、開花宣言。」2013年 正月広告「わたし、開花宣言。」

昨年とは一転。強く挑戦的な女性像へと姿を変えた、水原希子の姿。

2013年の資生堂の正月広告「わたし、開花宣言。」では、まるで子どものようなピュアな笑顔で、晴れやかな印象を与えてくれた水原希子さん。しかし、今年は強く、凛とした「挑戦」する女性像を表現しています。
撮影の前、彼女にこの広告に込めた思いを伝えると、「わかった!」と笑顔で一言。カメラが回ったとたんに、表情やポージングで見事に表現してくださいました。さまざまな分野で常にチャレンジされている方だからこそ、ストーリーのある一枚を切り取ることができました。

対して、最も苦労したのは花が咲くように弾けるスキンケア化粧品のシズルです。風船に着色した液体を入れ、事前に用意したマネキンに当て、きれいに弾ける瞬間をハイスピードカメラで何度も何度も撮影しました。しかし、なかなかベストのタイミングが切り取れない。ライティングの方向を変えたり、液体の粘度を変えたり、ラメの粉を足してみたりと、あらゆる試行錯誤を重ねて、満足のいく「スキンケア化粧品の花」を撮影するまでに8時間くらいかかりました。

制作スタッフには、クリエイティブディレクターのタナカノリユキさんをはじめ、フランスで活躍するフォトグラファーのSATOSHI SAIKUSAさんや、スタイリストの亘つぐみさんを迎え、資生堂のクリエイターと社外の方々が合同で創りあげました。みなさん第一線で活躍されている素晴らしい人たちばかりで、想像以上のものを瞬時に提案してくださるので、現場の空気も心地よかったですね。

モダンな美しさに、楽曲で時代を超えた深さを演出。

そんな、一瞬と一生、想像と革新を表現した映像ともリンクするような形で、楽曲に起用させていただいたのは、矢沢永吉さんによる1978年の楽曲『時間よ止まれ』です。これは、当時のサンケア商品「資生堂アクエア ビューティーケイク」のCMソングとしても流行した、資生堂にとっても思い出深い曲でもあります。

現代的でスタイリッシュな映像美と、常に挑戦を続けられてきた矢沢さんの歌声が重なることで、聞き流すことを許さないような、いい意味での違和感が生まれました。あえて当時の音源を使用したことで、モダンな美しさに時代を超えた深さが与えられていったと思います。

この企業広告が世の中に展開されてから、インターネット上で評判をリサーチしてみたところ「資生堂、かっこいい!」という驚きを込めた声が多数を占めていました。これは素直に嬉しかったですね。しかしこれに満足することなく、また、一度きりのコミュニケーションに終わらせず、「何度でも挑み続けろ」という自らに投げかけた言葉の通り、資生堂がめざす最高の美へとこれからも挑み続けていきたい、そう思います。(志賀玲子・永岩亮平)

正月広告TV-CM「美への挑戦」篇正月広告TV-CM「美への挑戦」篇

志賀 玲子 永岩 亮平
Profile
志賀 玲子(しが れいこ):左Art Director
1979年生まれ、東京都出身。2004年 多摩美術大学 デザイン科卒業。同年資生堂入社。 マジョリカ マジョルカなどのアートディレクション担当後、現在、グローバルSHISEIDOブランドや花椿誌を主に担当。
永岩 亮平(ながいわ りょうへい):右Copywriter
1980年生まれ、東京都出身。早稲田大学を卒業後、広告制作会社2社を経て2011年資生堂入社。現在は、コーポレートコミュニケーションのほか、ウーノ・dプログラム・花椿などを担当。
Credit
CCD
澁谷 克彦
CD
鐘ヶ江 哲郎
AD
志賀 玲子
C
永岩 亮平
D
西本 歩
P
齊藤 圭祐
蔵内 健太郎

クレジット表記について
  • ECD: エグゼクティブ クリエイティブディレクター
  • CD: クリエイティブディレクター
  • AD: アートディレクター
  • D: デザイナー
  • Copy D: コピーディレクター
  • C: コピーライター
  • P: プロデューサー
  • PH: フォトグラファー
  • PL: プランナー
  • ST: ストラテジスト

クレジットは資生堂 クリエイティブ本部のスタッフのみの掲載としております。

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