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Photography『年鑑 日本の広告写真 2014』広告欄掲載用グラフィック

『年鑑 日本の広告写真 2014』広告欄掲載用グラフィック『年鑑 日本の広告写真 2014』広告欄掲載用グラフィック

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直線美と曲線美をとらえた「HOT」な写真

オイデルミンのパッケージ写真を中心にレイアウトした誌面広告。通常はここまで要素を削ぎ落した広告は珍しいのですが、『年鑑 日本の広告写真』(出版:日本広告写真家協会)に掲載するための広告ということもあり、このように写真の美しさを引き立てるような表現を試みました。

この写真集は、主に写真業界に携わる方がご覧になります。そこで、「写真」を切り口にしたテーマを見つけようと、メンバーと話し合いを重ねました。その結果見つけた「『PHOTO』というスペルの中に『HOT』が含まれている」ことを糸口に、写真が持っている感動や驚きを「熱さ=HOT」ととらえ、コンセプトに落とし込んでいます。

この「オイデルミン」は、ボトル全体が深みのある赤で、球体のキャップもまた魅力的。まるでおとぎ話に出てくる魔法使いが作り出したような、ちょっと妖しい雰囲気を持ったパッケージです。そういった第一印象から、撮影中は形の面白さの中にどこか不思議でマジカルなイメージを持たせられれば良いなと思っていました。

表面的には長方形のシンプルなパッケージデザインなのですが、容器の中がガラス特有の有機的な形になっています。PET成形(ポリエチレンテレフタレート樹脂を使った成形方法)の容器に比べて、側面の厚みがほどよく不均一で、とても魅力的な形をしています。容器の外側を構成する直線と、内部に見える曲線の対比が面白く、今回はその部分にフィーチャーして撮影を行いました。なるべく商品の外側と内側の両方を見せたかったので、境界線がくっきりうつるように、面の要素を意識的に取り払っています。また、通常の撮影だと光を当てることで白いライトがうつり込むのですが、今回は赤が象徴的な商品なので、赤い光で照明を作ることで、商品のイメージをより強調できるようにしています。

パッケージの魅力と、それをうつし出す写真の力の相乗効果を感じていただければ幸いです。(伊東 祥太郎)

Credit
PH
伊東 祥太郎
AD / D
高田 大資
C
橋口 明日香

クレジット表記について
  • CD: クリエイティブディレクター
  • AD: アートディレクター
  • D: デザイナー
  • Copy D: コピーディレクター
  • C: コピーライター
  • P: プロデューサー
  • PH: フォトグラファー
  • PL: プランナー
  • ST: ストラテジスト

クレジットは資生堂 宣伝・デザイン部のスタッフのみの掲載としております。

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