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Package Design 子どもも大人も楽しめる! 仮装用の帽子にもなるハロウィンパッケージ

『資生堂パーラー ハロウィンショコラ 2015 イメージビジュアル』 資生堂パーラー ハロウィンショコラ 2015 イメージビジュアル

Comment

ハロウィンならではのパッケージデザイン

--資生堂パーラーのハロウィン限定商品は昨年から始まったそうですね。

高田:昨年初めてハロウィン限定スイーツを発売して非常に好評をいただいたため、今年は更にバージョンアップして発売することになりました。昨今、ハロウィン市場は若い人を中心にものすごく延びていて、バレンタインを上回る勢いだと言われています。お子さんに仮装をさせて楽しむママ友会なども増えているそうなので、「オトナかわいい」をテーマに、子どもも大人もみんなが楽しめるようなパッケージを考えました。

--魔女の帽子型の菓子詰めパッケージがかわいいですね。

高田:これは、中身のお菓子を取り出すと、実際に仮装用の帽子として使えるようにデザインしています。パーティの手みやげとして持っていったときにも、目立つアイコンになるといいな、と。限られたコストの中で、魔女の帽子っぽい形を実現するのが大変でしたね。円錐だと危険ですし、いまひとつ魔女っぽさが出なかったので、帽子の先端をちょっと折ってみるなど、紙屋さんにも協力を仰ぎながらこの形にたどりつきました。

--棺桶型のパッケージも、ハロウィンらしいモチーフです。

高田:ハロウィンだからこそできる毒のあるモチーフを取り入れたかったんです。提案が通るのか不安もありましたが、エッジの効いたポップなイメージになるよう心がけました。意外にも「かわいい」という女性からの意見が多かったのが印象的でした。

魔女の帽子型 魔女の帽子型

棺桶型 棺桶型

ハロウィンショコラのアイコン ハロウィンショコラのアイコン

資生堂パーラー ハロウィンショコラ 2015イメージビジュアル2 ハロウィンショコラ 2015イメージビジュアル2

使用シーンが伝わるイメージビジュアルで、メディアの注目を集める

--溶け出したようなタイポグラフィやカボチャのマークが印象的ですが、どのようなコンセプトでつくられたのでしょうか?

高田:シンボルとなっているカボチャのマークは、グラフィックデザイナーの仲條正義さんが手がけた資生堂パーラーのマークをもとにアレンジしたものなんです。昨年、ハロウィンパッケージをつくったときにこのジャック・オー・ランタンに変化するアイコンが初めに浮かび、そこからイメージをふくらませていきました。タイポグラフィに関しては、昨年は蜘蛛の巣をイメージしていましたが、今年は更にチョコレートがドロドロと溶けたようなイメージを加えています。この「ドロドロ」が怖々しい雰囲気になりすぎないように気をつけたこともあり、とろっとした造形がおいしそうに見えるビジュアルになったのではないかと思います。

--女の子が実際に「魔女の帽子」をかぶったイメージビジュアルもすてきですね。

高田:メディア展開を考えた際、お菓子のパッケージの画像だけだと魅力が伝わりきらないので、実際に商品を使用しているシーンを見せたいと思いました。ただ、イメージビジュアルをつくる予算がほとんどなかったこともあり、衣装は自分で用意しました。ヘアメイクも写真も、それぞれ社内にプロフェッショナルがいたからこそできたと感じています。この写真のおかげで、ファッション系のWebメディアから掲載依頼が来るなど、多数のメディアに取り上げていただくことができました。

その季節の中に、ブランドの独自性を込める

--ハロウィン限定商品は2年目ということもあり、パッケージの形状もビジュアルも、色々な面でバージョンアップしているんですね。

高田:「資生堂パーラーのハロウィン」のイメージを蓄積していきたかったので、去年との統一感にも気を配りながら、さらに進化させるためのアイデアを練っていきました。味も進化していて、去年は1種類のチョコレートだったのですが、資生堂パーラーの担当の方が思いを込めて「かぼちゃ」と「むらさきいも」の2種類をつくってくれたので、パッケージのオレンジ色と紫色にもピッタリでした。

--こうした季節限定アイテムで最も注力されていることは何でしょうか?

高田:お客さまも季節に対して期待しているものがあるので、その期待は裏切ってはいけない。季節ならではの期待にしっかり応えながら、ブランド独自のオリジナリティをいかに注入するかが鍵だと思っています。また、ひと目で「なるほど」と感じられるアイコンや、ひと言で面白さが伝わるコンセプトも大切だと考えています。担当の方の思いを聞くと、そこからシャープなコンセプトと形が浮かび上がってきます。コンセプトが定まると、形にするプロセスも自然とついてくる。逆を言えば、形だけが面白くても、コンセプトが定まっていないと最終的にいいものにはならないのだと思います。

※「ハロウィンショコラ 2015」は既に販売を終了しております。

掲載日 2015年11月

資生堂パーラー ハロウィンショコラ 2014 資生堂パーラー ハロウィンショコラ 2014

資生堂パーラー ハロウィンショコラ 2015 資生堂パーラー ハロウィンショコラ 2015

高田 大資
Profile

高田 大資(たかだ だいすけ) Art Director
三重県出身。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。主な仕事に、グローバルブランド「SHISEIDO」のクリスマスプロモーション、FUTURE SOLUTION LX、「SHISEIDO MEN」のアートディレクション、資生堂パーラーのパッケージデザインなど。

Credit
CD
信藤 洋二
AD/D
高田 大資
PH
伊東 祥太郎

クレジット表記について
  • ECD: エグゼクティブ クリエイティブディレクター
  • CD: クリエイティブディレクター
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  • D: デザイナー
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  • C: コピーライター
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  • PH: フォトグラファー
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