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Movie「PERFECT ROUGE」TV-CM

「PERFECT ROUGE」TV-CM「PERFECT ROUGE」TV-CM

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三浦 遊Art Director

「PERFECT ROUGE」グラフィック「PERFECT ROUGE」グラフィック

日本のオリジナリティーを海外へ

世界89の国と地域で展開されるグローバルブランド「SHISEIDO」の新作口紅「PERFECT ROUGE」のTV-CMを制作しました。CMはパリを皮切りに、香港、東京と展開されています。

グローバル化へ向けて、最も意識したのは日本が持つオリジナリティーを打ち出すこと。とはいえ、ありきたりであったり、古典的な日本文化を押し出すのではなく、モデルのシルエットやディテールの美しさをシンプルな表現をベースに、ミニマムでモダンな日本を演出しています。また2013年春夏のメーキャッププロモーションからアジア人モデルのスイ・ハを起用し「東洋の美」をより意識しました。

細部の美しさをエモーショナルに魅せる

本作のテーマは「美は細に宿る」。日本人が持つ丁寧さや細部へのこだわり、職人的なきめ細やかさをクオリティーの高い映像で表現したいと思いました。ただ、映像のグラフィカルな精度を上げることに特化し過ぎると、無機質で温かさがなくなってしまいます。物語性を加え、温度感を残すことで、感情に訴えかけるものに仕上げました。女性にとって口紅とは、気持ちを変えることができる道具。口紅を塗る行為の所作を美しく魅せることで、映像を観た人の気持ちが高揚するようなビジュアルと映像を心がけました。

「PERFECT ROUGE」グラフィックの企画時に制作したデザインラフ「PERFECT ROUGE」グラフィックの企画時に制作したデザインラフ

1964年 「Make Up Tokyo」グラフィックの光と影のコントラストもインスピレーションの一つに(資生堂宣伝部AD 中村誠)1964年 「Make Up Tokyo」グラフィックの光と影のコントラストもインスピレーションの一つに(AD 中村誠)

東洋と西洋のハイブリッドを目指す、ワールドワイドな制作チーム

撮影はロンドンで行い、制作スタッフもワールドワイドに。ロンドンを代表するフォトグラファーのニック・ナイトがスチール撮影を手がけ、映像はパリ在住の水谷美香さんと永田鉄男さんというチーム。トータルメーキャップはNYを拠点に活動するディック・ページ。シンボリックなプロダクトフォトは中村成一さん。そういった様々な人と文化が集結しています。実際には、ヘルムート・ニュートン、マン・レイ、尾形光琳、1964年の資生堂広告「Make Up Tokyo」など数々のビジュアルを資料とし、ディスカッションしながら制作を進めていきました。日本をオリジンとしつつも、あえて日本以外の視点を取り入れることで、東洋と西洋のハイブリッドを目指しました。

今回のプロジェクトは、様々なスタッフと一貫したイメージを共有できた事で新しいプレステージSHISEIDOの世界観が生まれたように思います。このCMをきっかけに、口紅を塗る喜びに改めて気付いてもらえたら幸いです。(三浦遊)

三浦 遊(みうらゆう)
Profile
三浦 遊(みうらゆう)Art Director
1980年生まれ、東京都出身。
2006年東京藝術大学デザイン科卒業。
同年資生堂入社。主な仕事に、グローバルブランド「SHISEIDO」のメーキャップ、スキンケア、フレグランス。
企業広告などの、コーポレートコミュニケーション。
企業文化誌「花椿」など。
Credit
CD
高橋 歩
AD
三浦 遊
D
西本 歩
C
島 聡・植木 彩
P
宮岡 知子

クレジット表記について
  • CD: クリエイティブディレクター
  • AD: アートディレクター
  • D: デザイナー
  • Copy D: コピーディレクター
  • C: コピーライター
  • P: プロデューサー
  • PH: フォトグラファー
  • PL: プランナー
  • ST: ストラテジスト

クレジットは資生堂 宣伝・デザイン部のスタッフのみの掲載としております。

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