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Graphic Design 松岡モナさんらトップアーティストが集結。世界を舞台にする日本発サロン専用ブランドのグローバル戦略

THE HAIR CARE ジェネリックビジュアル THE HAIR CARE ジェネリックビジュアル
THE HAIR CARE ADENOVITAL ポスター THE HAIR CARE ADENOVITAL ポスター

Comment

「SHISEIDO発のアジアンビューティー」をトップアーティストが表現。アジアを視野に入れたポスタービジュアル

--今回ポスタービジュアルを手がけられた「THE HAIR CARE」は、どういった商品なのでしょうか?

佐藤:「資生堂プロフェッショナル」というサロン専用のヘアケア商品で、資生堂の中では高級ラインのブランドです。髪のお悩みに合わせていくつかのラインがあるのですが、今回はそれぞれのポスタービジュアルをリニューアルしました。たとえばブランド全体を象徴するビジュアルのジェネリックは、躍動感のある髪を。「フェンテフォルテ」という商品は、健康的な地肌を表現するために、すっきりとしたサイドパーツのヘアスタイルにしています。また「スリークライナー」という商品では、髪のボリュームを抑えるという特徴を、美しくまとまったなめらかな髪に表現しています。

--さまざまなサロンがある中で、どのようなターゲットに向けた展開なのでしょう?

佐藤:テーマは「SHISEIDO発のアジアンビューティー」。国内のサロンをはじめ、アジア諸国への展開にも重点を置いています。女性のお客さまはもちろんですが、感度の高いヘアスタイリストやメーキャップアーティストにも向けて、最先端のスタイリングやクオリティーの高さを表現したいと考えました。今のアジアのトレンドは、グローバルにも通用します。だからこそ、資生堂の強みでもあるBC研(資生堂ビューティークリエーション研究センター)のアーティストたちがクリエイトするヘアスタイルが、アジアをリードしていけるような強いビジュアル展開を考えました。

--共感を得ていくための広告展開というよりも、一貫した世界観で魅せていく。かなり潔くクールな印象を受けました。

佐藤:女性のお客さまに向けた商品では、アイテムと女性との距離をなるべく近付けるように考えるのですが、ヘアスタイリストの方って男性も多いんですよね。そこでもう少し視野を広げて、客観的に見た女性像や、アグレッシブな雰囲気を伝えることが重要なんじゃないかと思ったんです。

THE HAIR CARE FUENTE FORTE ポスター THE HAIR CARE FUENTE FORTE ポスター

THE HAIR CARE SLEEKLINER ポスター THE HAIR CARE SLEEKLINER ポスター

THE HAIR CARE LUMINOFORCE ポスター THE HAIR CARE LUMINOFORCE ポスター

THE HAIR CARE AQUA INTENSIVE ポスター THE HAIR CARE AQUA INTENSIVE ポスター

衣装のスケッチ 衣装のスケッチ

アクセサリーのスケッチ アクセサリーのスケッチ

モデル、スタイリスト、ヘアメーク。グローバルな舞台にふわさしいスタッフと作り上げた世界観

--今回、モデルに松岡モナさんを起用されたきっかけは?

佐藤:やはりグローバルな舞台を意識しているからです。世界的にも、少し前までは欧米のモデルが中心でしたが、近年ではアジア人モデルを使ったモードな表現が増えているんですよね。モナさんは幼少期にアメリカで育っているので英語も堪能ですし、すでに世界的に活躍されています。今回はビジュアルごとにまったくの別人になってくれて、とても満足しています。

--ばっちり期待に応えてくれたということですね。

佐藤:そうですね。バレエやダンスも非常に得意な方なのですが、それも功を奏したと思います。ヘアの撮影というのはかなり特殊で、何回も風で髪を吹き上げたり、頭を上下に振って下ろしたり、なかなかハードなポージングのお願いをすることが多いのですが、とてもうまくやっていただきました。

--最大のポイントでもある、ヘアスタイリングやメークはどなたが担当されたのでしょうか?

佐藤:BC研に所属する原田忠と神宮司芳子です。原田は先日、『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物を実写化するコラボレーションでも話題になりましたが、二人とも資生堂のトップアーティストです。メークは山田暢子が担当していますが、今回は各ビジュアル特徴に合わせて、唇やアイラインなど強調するポイントを持ってくるようなメークを施しています。

--撮影は大変だったのではないかと予測しますが。

佐藤:なかなか骨の折れる撮影でしたね。フォトグラファーのSATOSHI SAIKUSAさんに、ファッションのトレンド感、人間らしさ、ダイナミズム、アクティブな動きといったニュアンスを狙って撮っていただきました。

--今回は衣装も特徴的ですが、こだわりを教えてください。

佐藤:これは、映画やTV、CMなどで大活躍されているスタイリストの澤田石和寛さんが、自らデザインしてくださったオリジナル衣装なんです。ヘアケア商品の「ここち良さ」をコンセプトに、白で統一したドレスをお願いしたのですが、素材の異なる組み合わせを提案してくださり、同じ白でもここまで表情が変わるものかと驚きました。特に長身のモナさんが着るとすごくかっこ良くて、圧巻でしたね。

--スタッフにはそれぞれの分野のスペシャリストが終結していますね。これもSHISEIDO発のイメージをアジアに展開するというビジョンがあってこそ実現したものでしょうか?

佐藤:そうですね。みなさん本当にお忙しい方々ですが、幸運なことにこうしたアーティストの方々と一緒に仕事をすることができました。

--今回の斬新なビジュアル制作を通して、どのような発見がありましたか?

佐藤:普段は化粧品の広告の方が圧倒的に多いので、モデルの撮影もメーキャップが中心になるんです。なので、今回のようにヘアにフォーカスするのは新鮮でしたね。実際にやってみると、人の印象ってファッションやメークももちろんですが、ヘアって最も大事なんじゃないかと思うようになりました。ヘアへの見方が変わった分、これから別の商品広告にも人一倍シビアになってきちゃいそうですが(笑)。

掲載日 2015年8月
佐藤 園美
Profile

佐藤 園美(さとう そのみ) Art Director
F.I.T.(ニューヨーク州立ファッション工科大学)広告デザイン科卒業。 帰国後、広告デザイン事務所を経て、1990 年、資生堂に入社。 クレ・ド・ポー ボーテ、HAKU、マキアージュなどを手がけ、 現在は主にベネフィークを担当。

Credit
CD
高木 雅俊
AD
佐藤 園美
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石井 稚子
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