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2022/09/23

【ニキビの原因って?】メカニズムと予防法を資生堂研究員が解説

【ニキビの原因って?】メカニズムと予防法を資生堂研究員が解説

思春期を過ぎて、大人になってからも出現するニキビ。ケアをしているのに、繰り返しできてしまうことに悩む人も多いのではないでしょうか。そもそもニキビがどうしてできるのか、「思春期ニキビ」とはどう違うのか、ちゃんと知っていますか? 対処法を間違えると皮ふ科でも治せないような痕ができてしまうケースもあるので、正しい知識をもってきちんとケアしたいもの。そこで、毛穴のスペシャリストで資生堂研究員の飯田年以さんに、ニキビのメカニズムと予防法を教えていただきました!

目次

ニキビの原因に!? まずは「皮脂」についてチェック!

「皮脂」とは皮脂腺からの分泌物。皮脂腺は血液から糖分など皮脂成分となるものを取り込んで皮脂をつくりだし、皮ふの表面に分泌します。皮脂は汗と混ざり合い皮脂膜となって皮ふの表面を覆い、水分の蒸散を防ぎます。皮脂腺は、毛の生えているところにはどこにでもありますが、手のひら、足の裏にはありません。身体の中では、頭、顔、胸、背中、手脚の順で多く分布しています。

皮脂の分泌量は、全身で1日平均1~2gですが、季節や年齢、環境などで変化します。気温が高いと多くなり、低いと少なくなります。思春期から分泌量が増し、20代前半をピークに次第に減少。女性は閉経後にこの傾向が強く、それが肌あれやしわの原因のひとつにもなります。

ニキビはどうやってできるの?ニキビと皮脂の関係

顔のTゾーン(額・鼻・あご)に多くある皮脂線はそもそも皮脂分泌力が強く、健康な毛穴であれば皮脂の排出量が適切なためはがれた角層も皮脂と一緒に肌の表面に出ていくのですが、その流れが滞ると毛穴が詰まってしまいます。毛穴詰まりの原因を簡単にまとめると...

皮脂が過剰に分泌し、毛穴から排泄しきれない皮脂が詰まってしまう
毛穴の周りで剥がれた角層が溜まって毛穴をふさいでしまう

詰まった毛穴は、盛り上がった部分が白くなる"白ニキビ"や、アクネ菌などが炎症を起こして赤くなる"赤ニキビ"に成長していきます。

(肌イメージ図)

では、皮脂の分泌や角層剥離(角層が剥がれること)を促進させる"そもそも"の原因は何なのでしょうか? 思春期にできるニキビの場合は、「過剰な皮脂分泌」が最大の原因。でも、大人になってからできるニキビは、そう単純ではないんです。

ストレスも敵!? 「大人の肌のニキビ」要因

大人になってからできるニキビの場合、ホルモンバランスが崩れて皮脂が多くつくられるのが大きな原因のひとつ。ホルモンバランスには、「ストレス」や「睡眠不足」、「生活習慣の乱れ」、そして「(生理前などの)体調性周期」に大きく影響します。またこれらの内的要因の他、乾燥や紫外線などの外的要因によって角層のターンオーバーが乱れ、角層剥離が促進されます。

ちなみに、「チョコレートや揚げ物などをたくさん食べると翌朝ニキビができやすくなる」というのは、実は科学的には根拠がありません! 確かに食生活が肌に与える影響は大きいけれど、前日食べたものが翌朝のニキビに直結するとは考えにくいのだとか(でも食べ過ぎは身体にとってよくないのでほどほどに)。「ファンデーションが毛穴に詰まる」とも言われますが、実はその心配もほとんどナシ。ただし、メイクをきちんと落とさないと"汚れ"となってニキビを引き起こしてしまいます。

肌のザラつきはニキビのサイン!!

ホルモンバランスを整えることが大人の肌のニキビ予防にとって一番の近道だということは分かったけど、生理周期は自分ではどうにもならないし、ストレスと無縁で暮らしていくのも難しいこと。でも、ニキビを予防するのは不可能ではないから、諦めなくていいんです♪

ポイントは、毛穴が詰まって表面がほんの少しボツボツしてきた段階のニキビの卵="小さなコメド"を見逃さないこと。小さなコメドは日々の洗顔などで自然に消えていく場合もありますが、適切なケアによって"無くす"こともできるんです。 小さなコメドができやすいのは、皮脂分泌の多いTゾーンやあご。特に毛穴が小さい額やあごがザラついてきたなぁと感じた段階でケアすれば、ニキビに成長するのを止められる可能性が高いそう。効果的なのは、サチリル酸やトラネキサム酸を配合したニキビ予防用の美容液。また、肌をしっかり保湿して角層の状態を整えることも大切です。

ニキビ予防のためのケア方法&おすすめアイテムって?

ニキビ予防のために、どんなケアをすればよいのでしょうか? さっそくおすすめの予防ケア方法&アイテムをチェックしましょう♪

<洗顔のポイントは?>

まずは肌を清潔に保ちましょう。
しっかりと洗顔料を泡立て顔全体を包み込みように洗った後、ていねいに洗い流します。過度なゴシゴシ洗顔は状態を悪化させるので要注意です。またすすぎ残しは肌荒れの原因になるのでぬめりがなくなるまで十分にすすぎましょう。

\おすすめの洗顔料はこちら/

不要な皮脂を取り除く♪ 低刺激設計のクレンジングフォーム

ニキビや肌荒れをくり返す「揺らぎ敏感肌」のための洗顔料。豊かな泡が肌に必要なうるおいを守りながら、不要な皮脂や汚れをすっきり取り除きます。

 

皮脂や毛穴の黒ずみまでしっかり落とす薬用洗顔フォーム

炭パウダー*配合の濃密な黒い泡で、皮脂や毛穴の奥につまった汚れ・黒ずみをしっかりオフ。洗い上がりはつるつるのなめらか肌に!
*炭・メタケイ酸アルミン酸マグネシウム(皮脂吸着クリア)

 

<化粧水&乳液のなじませ方は?>

肌を清潔にしたら、次は保湿ですね。
化粧水や乳液はコットンではなく肌を軽く手で押さえるようにしてなじませましょう。強くこするのはNG! 肌に刺激を与えないように、いたわりながら肌全体になじませましょう。

\おすすめの化粧水&乳液はこちら/

繰くり返しがちな大人の肌のニキビを防ぐ薬用化粧水&乳液

美肌菌に着目! みずみずしいうるおいが角層深部まで行きわたり、ニキビや吹き出物を防ぎながら、透明感あふれるすべすべ美肌へと導きます。

 

ニキビを効率的に防ぐ薬用ミスト状ローション

薬用有効成分サリチル酸配合で、肌を引きしめながらうるおいを与え、ニキビの発生を未然に防ぎます。メイクの上からも使えるので、外出先で乾燥が気になった時やメイク直しの際にも便利。

 

\朝のお手入れの最後におすすめ/
ニキビ跡を目立たさず肌をキレイに見せる日中用美容液

色ムラが気になる肌をキレイに見せて、うるおいを与えながらUVケアする日中用美容液。朝のお手入れの最後に使用します。化粧下地としても◎。フローラル・シトラスの香りで清々しい気分でケアできます♪

 

<美容液のつけ方は?>

スペシャルケアとして取り入れて。
デリケートな状態なので、なじませる指は清潔に。肌を何度もこすったりして刺激を与えないように気をつけましょう!

\おすすめの美容液はこちら/
くり返すニキビを防御する薬用部分用エッセンス

 

<上手なカバー方法って?>

ニキビ跡が気になる肌は、色ムラをカバーしながら、新たなニキビを防いでくれる「薬用」のファンデーションがおすすめ!

\おすすめファンデーションはこちら/
ニキビ跡もしっかりカバー!ニキビを防ぐ薬用ファンデーション

ファンデーションをつけていることで、ニキビや肌荒れを防ぐスキンケア効果が♪ ニキビ跡や肌荒れなどで化粧のりが悪いときでも、しっかりフィットして化粧崩れしにくく、きちんとカバーし続けます。
※「専用ケース」は別売りです。

 

\おすすめコンシーラーはこちら/
ニキビ跡などの気になる色ムラをカバーする薬用コンシーラー

ニキビ跡などの気になる部分にのせ、指先でなじませるだけで、色ムラをしっかりケア&カバーする薬用コンシーラー。ニキビや肌荒れを防ぐスキンケア効果で、なめらかな肌を演出します。

 

\おすすめフェイスパウダーはこちら!/
気になる肌トラブルをふんわりカバーする薬用パウダー

気になるニキビ跡や毛穴をふんわりぼかして、さらさらな透明美肌に。昼はおしろいとして、夜は素肌ケアとして使用できます。



頑張ってケアしてもなかなか防ぎきれないニキビだからこそ、上手にお付き合いしていきたいもの。まずは肌の"ザラつき"を見逃さずに早めにケアして、ツルツル素肌を目指しましょう!


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photo:shutterstock
●当記事の情報は、プレゼンターの見解です。また、個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用ください。

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資生堂研究員

資生堂研究員

研究員

資生堂の研究開発は1916年に始まり、品質と安全を最優先に、最新の皮膚科学と処方開発技術に基づいて開発を実現してきた。世界中の化粧品開発者が目標にする研究発表会「IFSCC」では、世界最多の受賞。
http://www.shiseidogroup.jp/rd/

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