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2022/09/23

【赤ちゃんのスキンケア】 LESSON5 教えて先生Q&A

【赤ちゃんのスキンケア】 LESSON5 教えて先生Q&A

皆さまから寄せられた、赤ちゃんやママの肌に関する疑問に皮膚科医がお答えします!

目次

赤ちゃんに関するQ&A【洗浄編】

Q.赤ちゃんを洗うときは何を使えばいいの? ちなみに、ガーゼを使うのは正解?

赤ちゃんのからだを洗うときは、何を使うといいのでしょうか? ガーゼを使って洗うと、産毛が取れて肌がきれいになると聞いたことがありますが...本当ですか?

A.ガーゼなどは使わず、ゆったりした気持ちでやさしく泡でなでるように洗いましょう。

赤ちゃんの産毛は、何もしなくても自然に薄くなっていくのでわざわざこすり取る必要はありません。
ガーゼってやさしいようで、結構摩擦があります。普通自分のお顔をガーゼで洗わないですよね。やってみると結構痛いです。お子さんの身体はご自分のお顔だと思ってください。

泡をたくさんつけたタオルの方がまだいいですが、ナイロンタオルは絶対だめです。ナイロンタオルでつくった泡を手にたっぷりつけて、手で洗うといいです。 子どもにも正しい洗い方は気持ちがいいんだということを教えてあげながら、ゆったりした気持ちでやさしく泡でなでるように洗いましょう。

Q.ベビーソープの選び方は? 固形石けんと泡フォームを選ぶならどっち? 沐浴剤についても知りたい!

ベビーソープの選び方を教えてください。また赤ちゃんの肌には固形石けんと泡フォーム、どちらがおすすめでしょうか? 赤ちゃんの沐浴剤もいろいろあるため、どれを選べばいいか迷っています。

A.ベビーソープはアレルギーテスト済みであること、香料、着色料、防腐剤などが入っていないことを確かめて選びましょう。

ベビーソープを選ぶ場合、アレルギーテスト済みであること、香料、着色料、防腐剤などが入っていないことを確かめて選んでいただきたいです。

また、固形石鹸を使うなら、泡立てネットでよく泡立てて、ツンと立つようなしっかりした泡を作ってから、それを手の平に載せて、優しくなでるように洗うと良いでしょう。最初から泡で出てくるタイプの泡フォームを使うのも良いですが、すぐに消えてしまうような泡は良くありません。皮膚の上で伸ばしてもしばらく泡が残っていて、滑らかさが保たれているようなものが良い泡フォームです。ボディーソープの原液を赤ちゃんに皮膚に塗りつけて洗うことは厳禁です。

沐浴剤を使っても汚れはあまり落ちないので、石鹸や泡フォームの方がおすすめですが、もし沐浴剤を使ったとしても、最後はよくシャワーで洗い流しましょう。沐浴剤を使ってそのままお湯ですすがないと、沐浴剤の成分が皮膚に残ってしまい刺激になります。

Q.大人の洗浄料を使うのは何歳から?

シャンプーやボディソープなど、大人と同じものを使うのは、何歳ころからが望ましいのでしょうか?

A.大人と同じ物を使うのは中学生くらいからにしましょう。

シャンプーやボディーソープなど、大人と同じ物を使うのは中学生くらいからが良いと思われます。小学校中学年くらいまでの子どもの皮膚は、皮脂が少なく、保湿機能、バリア機能も弱いため、ベビー用や子ども用のものを使う方が良いでしょう。


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ここからは、赤ちゃんの洗浄におすすめのアイテムをご紹介します!

泡で出てくるから時短にも! 低刺激処方のソープ

「敏感皮膚研究」に基づき、赤ちゃんの肌のうるおいを奪うことなく汚れを取り去ります。うるおいバリアサポート成分*配合で、デリケートな赤ちゃんの肌にも◎。
*キシリトール

 

モコモコの泡で負担なく洗えるベビー用シャンプー

新生児から使える低刺激処方。頭皮のうるおいを守りながら、汚れをすっきり落とします。ポンプを押すだけでクリーミーな泡が出てくるので、時短&簡単にシャンプーができますよ!

 

赤ちゃんに関するQ&A【保湿編】

Q.夏生まれの子と冬生まれの子...肌のケア方法も変えた方がいい?

第一子は夏生まれだったのですが、次に生まれた子は冬生まれです。生まれた季節に合わせて、肌のケア方法も変えた方がいいんですか?

A.外部環境が違うため、秋冬生まれのお子さんはより乾燥させないというケアが重要です。

秋冬生まれのお子さんの方がアトピー性皮膚炎が多いということが分かっています。それは生まれてからの外部環境が乾燥しているからだと考えられています。

ですので、秋冬生まれのお子さんは、そうでないお子さんよりも、乾燥させないというケアがより一層重要です。部屋自体も加湿して、肌に保湿剤を塗るというケアを徹底していただきたいと思います。

Q.保湿剤は季節に合わせて変えるべき? 1日に何回塗るのがベスト?

お風呂あがりにボディローションを使っていますが、「冬はクリームタイプの方がいい」など、季節に合わせて保湿剤の種類は変えるべきですか?
また、1日に何回、塗ってあげるのがいいのでしょうか?

A.季節やお子さんの乾燥度合いによって、保湿剤や塗る回数を変えましょう。

ローション、クリーム、軟膏の順番に、水分が多く脂分が少ないので、塗り心地はいいのですが、後で早く乾きやすいとも言えます。乾燥しやすい冬や、乾燥が激しいアトピー性皮膚炎のお子さんでは、より脂分の多いクリームや軟膏を、ローションなどを塗った上からさらに塗ると、保湿効果が長持ちするでしょう。

夏季やさほど乾燥しないお子さんの場合は、1日1回お風呂上りにローションを塗れば十分ですが、冬季や乾燥しがちなお子さんでは、入浴後と、起床後、お出かけ前などに、1日2~3回塗る必要があります。

Q.乾燥する時期に効果的なクリームの塗り方は?

冬などの乾燥する時期に効果的なクリームの塗り方はありますか?

A.ローション→クリームの順に塗ると、しっかり保湿できます。

ローションは水分が多く脂分が少ない、クリームは水分よりも脂分が多いので、しっかり保湿しようと思ったら、先にローションを塗って、その上からクリームを重ね塗りすると良いでしょう。

入浴後に、ざっと全身にローションを塗り、下着などをつけてから、顔や四肢などのより乾燥しやすい露出部だけに、もう一度クリームを重ね塗りするのも良いと思います。

Q.ベビーローションやクリームを選ぶ際のポイントは?

赤ちゃん向けのベビーローションやクリームを選ぶ際のポイントはありますか?

A.アレルギーテスト済みであること、香料、着色料、防腐剤などが入っていないことを確かめてから購入を!

せっかく肌をきれいに強くしようと思って塗るローションやクリームなのに、それが元でかぶれたり痒くなって皮膚トラブルのもとになってしまっては元も子もありません。
まず、パッチテスト(アレルギーテスト)済、と書かれた試験がされた信頼できる製品であること、香料や色素、防腐剤などができるだけ入っていないものであることを確かめてから購入しましょう。
使うときは、初めから一度に広い範囲に塗らないで、まず腕や脚などの一部に塗り、赤くなったり、ブツブツができたり、痒がったりしないか、2~3日後まで確かめてから、全身に使い始めるのが良いと思います。

Q.保湿剤は顔とからだで使い分けるべき? また、頭皮を保湿するには何を使えばいい?

保湿剤は顔とからだで使い分けた方がいいんですか? また、うちの子どもは頭皮も乾燥しているため、クリームを塗ってあげているのですが、どうしてもベタベタしてしまいます。何かいい解決方法やおすすめの保湿剤はないでしょうか?

A.顔も身体も何もトラブルがなければ、同じ保湿剤でもOKです。

顔も身体も何もトラブルもなくツルツルであれば、同じ保湿剤で良いと思います。しかし、しばしば赤ちゃんのほっぺやあごは、乾燥しているだけではなく、赤くなっていたり、小さなブツブツがあったり、皮がむけかけていたり、軽い炎症を起こしている場合があるので、そこに直接保湿剤を塗るとかえって悪化してしまうことがあります。その場合はまず湿疹の治療薬で治してから保湿剤に移行する必要があります。本当にカサカサだけなのか、赤くなってしまってすでに皮膚炎があるのかを、よく見極めてから塗らなければなりません。

頭皮には髪の毛が生えているため、クリームですと髪の毛までベタベタになってしまいます。さらっとしたローションタイプをお母さんの指先に少しずつ取って、お子さんの髪の毛をかきわけて、地肌にすり込むように塗ると良いでしょう。ただし時間はかかります。頭皮は手間をかけなければならない場所なのです。

Q.湿疹がある場合、どうやって保湿するといいの?

湿疹がある場合、どうやって保湿してあげるといいでしょうか?

A.湿疹がある部位には、医師から処方された治療薬を塗りましょう。

保湿剤を直接塗ると、湿疹が悪化する恐れがありますので、必ず湿疹にはステロイド外用薬のような、医師から処方された治療薬を塗ってください。保湿剤によっては、治療薬を塗った上から重ね塗りしても良い場合と悪い場合がありますので、なるべく湿疹のある部位を避けて保湿剤を塗っていただきたいと思います。

Q.ワセリンを使ったからアレルギーになるということはない?

わが家では子どものスキンケアにワセリンを愛用しています。これを使っているおかげで大きな肌トラブルもなく、ワセリンの実用性を実感できています。先日、友人に勧めたところ、「ワセリンは石油由来だけど安全なの? アレルギーの心配はない?」と聞かれて、戸惑ってしまいました。
実のところ、ワセリンって本当に安全なんですか? また、長期間子どもに塗っても、大丈夫なんでしょうか?

A.ワセリンでアレルギーになるということはありません。

そもそも塗り薬の軟膏は99%ワセリンのようなものですので、それを長く使って問題があるということはないです。ただ、ワセリンだけで保湿しようとすると、皮膚の表面に油膜を作ってカバーし、水分が蒸発するのを防ぐことはできますが、水分を補給することはできないんですね。十分な保湿を考えるのであれば、水分と油分が混ざり合ったクリームや乳液を塗って、その上からカバーするためにワセリンを塗るのであればいいと思いますね。


\赤ちゃんの「保湿」におすすめのアイテムをチェック/

ここからは、赤ちゃんの洗浄におすすめのアイテムをご紹介します!

手軽なポンプ式のベビー用保湿ローション

デリケートな赤ちゃんの肌のうるおいバリアを保ち、しっかり保湿。水分を逃さず、うるおった肌をキープします。みずみずしく軽くのびるので全身くまなく保湿できます。素早く塗れるポンプ式なのも魅力!

 

うるおいで肌をなめらかに整える、スプレータイプの化粧水

生後1カ月の赤ちゃんから使える低刺激の化粧水。シューっとふきかけ肌をなめらかに整えれば、次に使う保湿アイテムのなじみがアップ。また、ミルクや食事の後のお顔のふき取りやおむつ替えの時にもゴシゴシせずにおしりが拭けます。

 

みずみずしくなめらかなボディに導く全身用保湿ミルク

生後1カ月の赤ちゃんから使えます。みずみずしくなめらかなミルクで、うるおいを長時間*キープ。配合されたアベンヌ温泉水**が、肌の熱さをスーッと抑え、徐々に静かな状態に整えます。なめらかな感触で、カサついた肌にも素早くなじみます。
*7日間連用による角層の48時間保湿持続データ取得済み。
**温泉水(整肌成分)

 

赤ちゃんに関するQ&A【UVケア編】

Q.赤ちゃんの日焼け対策はいつから、どうするべき?また、日焼け止め選びのポイントは?

赤ちゃんの日焼け対策はいつから、どのようにしてあげたらいいんでしょうか? また、日焼け止めを選ぶときのポイントがあれば教えてください。

A.生後6カ月くらいまでの赤ちゃんは、直接皮膚に日焼け止めクリームを塗るのは避けた方がベターです。

生後6カ月くらいまでの赤ちゃんの皮膚は、赤ちゃんニキビや乳児脂漏性皮膚炎などの皮膚トラブルも多く、まだかなりバリア機能が弱いため、直接皮膚に日焼け止めクリームを塗るのは避けた方が無難です。それよりも、ベビーカーの幌や、窓のUVカットフィルム、帽子や衣類、カーテンなどで、直射日光を避ける対策をとりましょう。

6カ月を過ぎ、皮膚になんのトラブルもないスベスベの皮膚のところにだけは、30分以上直射日光に当たりそうな外出の前には、赤ちゃん用の日焼け止めを露出部位に塗りましょう。その際も日焼け止めだけに頼らず、日除けをしたり、午前10時~午後2時の紫外線が最も強い時間帯の外出はなるべく避けたり、などの対策も一緒に行ってほしいものです。

日焼け止めを選ぶときは、赤ちゃん用のもので、アレルギーのパッチテスト済であるもの、紫外線吸収剤が入っていないもの、SPF10~30、PA+~++くらいのもので十分だと思います。


\赤ちゃんの「UVケア」におすすめのアイテムをチェック/

ここからは、赤ちゃんのUVケアにおすすめのアイテムをご紹介します!

紫外線も乾燥も防ぐ♪ ベビー用日焼け止め

生後1カ月から使える低刺激処方で吸収材無配合(ノンケミカルタイプ)です。のびがいいので全身になじませやすく、白浮きも気になりません。

 

デリケートな肌を守るジェルタイプの日焼け止め

ジェル状でのびがよく、すーっと肌になじみます。無添加*・無香料・無着色で、ベビー**やこどもにも使える低刺激処方。
*アルコール、防腐剤(パラベン)、鉱物油不使用
**新生児を除く

 

強い紫外線下でも赤ちゃんのデリケートな肌をしっかりガードする日焼け止め

無添加*・無香料・無着色で、ベビー**やこどもにも使える低刺激処方。シルクのようにさらさらで上質な使い心地も魅力です。SPF50+・PA++++で、アウトドアシーンの強い紫外線をカットして、赤ちゃんの肌をやさしく守ります。
*アルコール、防腐剤(パラベン)、鉱物油不使用
**新生児を除く

 

赤ちゃんに関するQ&A【肌トラブル編】

Q.アトピー性皮膚炎は遺伝しますか? また、発症率を下げるためのケア方法は?

夫がアトピー性皮膚炎なので、赤ちゃんにアトピー性皮膚炎が遺伝しないか心配です。アトピー性皮膚炎を未然に防いだり、軽減するためのケア方法や対策があれば教えてください。

A.乾燥しやすくバリア機能が弱い体質と、アレルギーを起こしやすい体質が遺伝します。

確かに、遺伝的な体質というのは重要です。心配になりますよね。遺伝的には、乾燥しやすくバリア機能が弱い体質と、アレルギーを起こしやすい体質が遺伝します。でも、たとえ遺伝的体質があったとしても、乾燥を予防してバリア機能を強くするスキンケアを徹底していただくことによって、発症する確率を低くすることが確かめられています。

Q.アトピー性皮膚炎の赤ちゃんは布おむつじゃないとダメ?

アトピー性皮膚炎を患っている赤ちゃんは、布おむつじゃないとダメですか?

A.一概に、布オムツの方が紙オムツよりも肌に良いということはありません。

布オムツは、何度も洗っているうちに線維が劣化して肌触りがゴワゴワになって刺激になることもありますし、水分を吸い取る力が紙オムツほどにはないので、すぐにオムツを替えないと、便や尿が長く皮膚に留まりやすいということもあります。

また、布オムツを洗った後、すすぎが足りないと洗剤成分が残ってしまい、それが肌を刺激してしまいオムツかぶれになる可能性もあります。ですので、一概に、布オムツの方が紙オムツよりも肌に良いということはありません。

最近の紙オムツは、かなり吸湿性にすぐれていて、肌触りも良いように工夫されています。中には保湿成分が表面にコーティングされているすぐれものさえあります。

どれがお子さんの肌に一番合っているか、とにかく色々試してみて、赤くなったり荒れたりしないものを選んであげてください。

Q.乾燥とアトピー性皮膚炎の違いは? また、アトピー性皮膚炎を早期発見する方法は?

赤ちゃんの手首や足首がよく乾燥しています。肌の乾燥とアトピー性皮膚炎を見分ける方法はありますか? また、アトピー性皮膚炎を早期発見する方法はありますか?

A.乾燥はアトピー性皮膚炎の始まりとなりますが、乾燥しているだけでアトピー性皮膚炎だというわけではありません。

乾燥している状態を長くそのままにしておくと、バリア機能が弱いために、外からの様々な刺激を受けやすく、アレルゲンが皮膚の角層の下まで入り込んでしまうと、そこでアレルゲンとして取り込まれて抗体を作り(いわゆる感作されて)、アレルギー反応が出てしまいます。

ですから、乾燥した皮膚を放置しないことが大切です。アトピー性皮膚炎の早期症状としては、主に体幹に粉を吹いたような乾燥肌と、鳥肌のように毛穴が浮き出て目立つような皮膚がみられたり、肘や膝の裏側、首などの関節の内側に、赤みやブツブツができやすかったり、乾燥期に耳切れがみられたりすることがあげられます。

Q.肌の弱い子どもにも、スキンケアは効果があるの?

子どもの肌が弱く、たびたび肌のトラブルを起こしてしまいます。元々、肌が弱い子でも、スキンケアすれば肌トラブルを予防できますか?

A.スキンケアでバリア機能を強くさせておけば、外部からの刺激を受けにくくなります。

よだれかぶれやおむつかぶれなどの外部刺激による皮膚炎や、とびひ、水いぼなどの感染症は、スキンケアでバリア機能を強くさせておけば、外部からの刺激を受けにくく、また細菌やウィルスが皮膚に定着しにくくなります。ここでもやはり、日ごろのスキンケアが大事になります。

Q.湿疹に有効なスキンケアは保湿以外にあるの? ほっぺが赤くなるのは乾燥が原因?

子どもに湿疹ができてしまい、ローションやワセリンで肌のケアをしているんですが、赤みがなかなか消えません。そんなときに有効なケア方法はありますか?
また、ほっぺがチークを塗ったみたいに赤くなってしまうのは、肌が乾燥しているからなんでしょうか?

A.保湿していても治らないということは、塗り薬で治療しましょう。

保湿していても治らないということは、保湿だけではダメということです。赤みがあるというのは、皮膚炎で炎症を起こしているということなので、保湿剤だけでは治せません。赤みやざらざらは乾燥の域を超えていて、皮膚に炎症を起こしているので、塗り薬で治療する必要があります。

塗り薬を適量きちんと塗って完全にツルツルの皮膚に戻して治してから、それから保湿剤で維持するようにしましょう。

Q.乾燥肌の子どもには保湿が必須? 乾燥肌は大人になるまで続いてしまうの?

子どもが乾燥肌のため、毎日、朝とお風呂あがりに保湿剤をたっぷり塗っています。塗りが足りないと肌がざらざらしてしまい、乾燥気味になってしまうことも...このような肌質は、大人になるまで続いてしまうのでしょうか?

A.乳幼児期から思春期が始まるころまでは最も乾燥しやすい時期。思春期が近づくにつれ、乾燥を注意する必要がなくなってきます。

乳幼児期の皮膚は、皮脂が少なく、保湿機能が弱く、思春期が始まるころまでは生涯で最も乾燥しやすい時期です。お風呂で皮脂が落ちた後や、乾燥しやすい季節はしっかり保湿剤を塗って、乾燥を防ぎ、バリア機能を補う注意が必要です。

より乾燥しやすいアトピー体質の人ならなおさらです。しかし、思春期が近づき、血液中の性ホルモンの量が増えてくると、皮脂分泌が多くなるとともに、バリア機能も強くなるため、そこまで注意する必要がなくなってくることが多いです。

Q.あせも、かぶれはどうやって防ぐ? 食べこぼしは何を使って拭くべき?

あせもやかぶれを防ぐためには、どのようなことに気をつけた方がいいでしょうか?
また、食べこぼしはその都度、しっかり拭いた方がいいですか? その場合、何で拭いてあげたら、肌あれしにくくなるんでしょうか?

A.あせもも食べこぼしも放置せずに、さっと洗い流しましょう。

あせもは汗をかいたまま放置しているとなりやすいため、汗をかいたらこまめにシャワーで流したり、乾いた木綿の下着に取り替えることが大切です。大量に汗をかいた後は、汗を早く皮膚の表面から取り去り、しばらく室温の低い涼しい部屋で休むことも必要です。

かぶれは、食べ物、排泄物、化学物質などが付着して、それに対して皮膚がアレルギー反応を起こした状態。そのような余計な外来物質が皮膚に着いたら、少しでも早く拭き取ったり、洗い流したりして、そこに長くとどめないようにしましょう。

食べこぼしはその都度拭いた方がいいのですが、その際乾いたティッシュなどでこすり取ると、刺激になってかえって皮膚があれてしまうため、濡れたティッシュでやさしく拭きとるか、さっと洗う方が擦る刺激が少なくて良いでしょう。それでも何度も拭いたり洗ったりすると、大事な皮脂まで奪われてしまうので、口の周りがあれやすいお子さんでは、食事の前後に口の周りにワセリンなどを塗ってバリア機能を補強することをおすすめします。

Q.赤ちゃんの傷口から親の水虫やウイルスが感染する可能性は高いの?

赤ちゃんの傷口から、親が患っている水虫やウイルスなどが感染することはありますか? また、そういうことが起きる可能性は高いのでしょうか?

A.傷口から感染する可能性が高いのは、細菌です。

傷口から感染する可能性が高いのは、ウイルスや真菌(水虫などのカビ)ではなく、細菌です。細菌が皮膚に感染すると、とびひや、せつ(皮膚の深いところに膿を持つ状態)になり、抗生剤の塗り薬や飲み薬が必要になります。

水虫の原因の真菌(カビの一種)は傷口でなくても、皮膚の表面の角層についてそこで増えてできる皮膚病です。カビの一種ですから湿気を好むので、靴下などを長い間はいたままにしないで、外出から帰ったら早く脱いで乾燥させるようにしましょう。

皮膚にできるウイルス性の病気には、水いぼやヘルペスがありますが、この場合は、皮膚を常に清潔に保ち、しっかり保湿してバリア機能を補強することが予防につながります。

ママに関するQ&A

Q.出産後、抜け毛が多くなってしまう原因は? また、対策方法は?

出産後、抜け毛が多くてびっくりしています。そうなってしまう原因や対策方法などはありますか?

A.出産後に抜け毛が多くなるのは、ホルモンバランスの変化や栄養状態などが原因とされています。

出産後の抜け毛に悩んでいるママは結構多いようです。妊娠中は子宮の中で赤ちゃんを育てていくために最も適したホルモン分泌がされていたものが、出産後は大きく変わってくるため、お母さんの身体にも大きな変化が生じます。抜け毛が多くなるのもその一環と考えられます。また、出産後は、授乳をはじめとする24時間休みない赤ちゃんのお世話が始まるため、睡眠不足や疲労、精神的ストレス、栄養を母乳に取られてしまう、なども悪影響を及ぼします。

対策としては、栄養バランスをよく考えた食事を十分にとり、できるだけ赤ちゃんが寝ているときはご自分も寝るようにして睡眠不足を補うように心がけ、時には家族に任せて気分転換を図り、ストレスをためないようにすることが大切です。何より、産後の抜け毛は一時的なもので、そのうち元通りに治るので、あまり気にしないようにしましょう。

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Q.妊娠後期にお腹がかゆくなる理由は? 塗り薬を使うと赤ちゃんに何か影響があるの?

妊娠8カ月を迎えましたが、時々、お腹がかゆくなってしまいます。第一子のときもそうでしたが、そのときはお医者さんに塗り薬を処方されました。でも、薬を塗るのがちょっと心配で...薬を使わなくても、このかゆみを抑える方法はないですか?

A.急激に引き伸ばされたお腹の皮膚は乾燥しがちのためかゆくなります。塗り薬は赤ちゃんへの影響は全くありません。

薄く引き伸ばされた皮膚は、バリア機能も弱く、乾燥しがちでかゆみを生じます妊娠の後半になってくると、赤ちゃんの成長につれて子宮がどんどん大きくなり、それとともにお腹の皮膚が急激に引き伸ばされます。皮膚の細胞も増殖して数が増えますが、子宮が大きくなる速度に追いつかず、皮下組織が引き裂かれてしまい、妊娠線ができてしまうのもこの頃です。皮膚の表面も目一杯引き伸ばされるため、余裕がなくピンと張った状態になります。

薄く引き伸ばされた皮膚は、バリア機能も弱く、乾燥しがちでかゆみを生じます。かゆみを予防するには、早い時期から保湿剤をこまめに塗ることが大切です。でも、かゆみが生じてしまったら、ステロイド軟膏や抗ヒスタミン軟膏などをしっかり塗ってかゆみを抑えて、掻かないようにすることがさらなる悪化を防ぎます。塗り薬は飲み薬と違って、たとえステロイド軟膏であっても、赤ちゃんへの影響は全くありませんので心配いりません。

お話を伺ったのは...
神奈川県立こども医療センター 皮膚科部長 馬場直子先生


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●当記事は、編集部取材に基づいた情報です。また、個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用ください。

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watashi+ 美容の情報編集部

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スキンケア&ポイントメイクの基本から、知って得するコスメの使い方、トレンド情報まで、美容で明日のキレイを叶えるサポーターとして、情報をお届けします。

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