赤ちゃんからのスキンケア〜 LESSON2 スキンケアが必要なわけ 〜
赤ちゃんの肌はとても綺麗に見えますが、肌の機能は未熟でデリケート。ここではそんな赤ちゃんのスキンケアの必要性について解説します!
スキンケアをするといいことあるの?
スキンケアをすることで肌のバリア機能を保ちます
スキンケアをすれば、乾燥や紫外線から肌を守ることができる。
これは皆さん、よくご存知ですよね。実はそれに加え、乾燥を防ぐことで肌荒れを抑制し、細菌やウイルスなどが身体に侵入するのを防いでくれる機能もあります。
だからこそ、スキンケアにより健やかな肌を保つことが大切なんです。これって、私たち大人はもちろん、デリケートで乾燥しやすい肌の赤ちゃんにも大事な知識だと思いませんか?
赤ちゃんにスキンケアすると...?
早い時期からスキンケアをはじめることで、アトピー性皮膚炎の発症リスクが低くなることがわかりました
「なるべく余計なものは塗りたくない」「赤ちゃんは自然のままのほうがいい」など、赤ちゃんのスキンケアに関してさまざまな考えがあり、長い間議論されてきました。
そんな中、「新生児期から全身の保湿ケアをすることでアトピー性皮膚炎の発症リスクが低下した」という研究成果*が発表されました。
このことから、乾燥が気になる部分だけでなく全身に保湿をすることが大切であることがわかります。ぜひ、早い時期から保湿のスキンケアをしてあげましょう。
* Horimukai K et al., J Allergy Clin Immunol, 2014; 134(4): 824-830.
研究成果の概要
アトピー性皮膚炎の家族がいる新生児(118名)を対象とし、2つのグループに分けて生後7日目から8ヶ月後まで観察しました。
・「毎日全身に保湿するグループ」:洗浄料+乾燥している部分に保湿(ワセリン)+毎日全身に保湿(乳液)
・「乾燥した部分に保湿するグループ」:洗浄料+乾燥している部分に保湿(ワセリン)
その結果、「毎日全身に保湿する」ことでアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下しました。
肌荒れとアレルギーが関係してるってほんと?
荒れた肌から食べこぼしやダニの破片などが入り、
アレルギーを起こす可能性があることがわかってきました
肌荒れするとバリア機能が低下して、外からさまざまな物質が侵入しやすくなります。食べこぼした食品、花粉、ハウスダストに含まれるダニの破片などがアレルギーの原因になる可能性があるのです。
これまで「食物アレルギー」は食べることでアレルギー症状を引き起こすもの(アレルゲン)が体内に入り、発症すると考えられていました。しかし、最近では口からだけでなく、肌を通じて体内に侵入することも発症要因のひとつとして注目されはじめています。そして、肌荒れや湿疹がひどくなると、よりアレルゲンを取り込みやすくなる可能性があることもわかってきました。
photo:shutterstock
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watashi+ 美容の情報編集部
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