企業広告

縮小
縮小
2017年4月 雑誌広告<br/>ONE ON ONE<br/>ゲスト:田臥勇太(プロバスケットボール選手)
2016年2月 雑誌広告<br/>ONE on ONE<br/>「いい顔」に迫る対談企画、スタート!
2016年4月 雑誌広告<br/>ONE on ONE<br/>ゲスト:野村忠宏(柔道家)
いい顔に迫る資生堂クロストーク「ONE on ONE」vol.5
女優 二階堂 ふみ
女優の二階堂ふみさんがアスリートと語り合う資生堂クロストークONE on ONE。最終回となる今回は、これまで登場していただいた柔道の野村忠宏さん、サッカーの澤穂希さん、フェンシングの宮脇花綸さん、空手の宇佐美里香さん、4人の印象を振り返りながら、二階堂さんがスポーツの魅力と、アスリートが見せる「いい顔」の理由について語ります。
アスリートとの出会いを振り返って。
── まず最初にお会いした野村忠宏さんの印象はどうでしたか?
「圧倒的なパワーを持っている方でしたね。柔道家としての力という意味だけじゃなくて、内面からあふれ出てくる力、人間としての本質的な強さを感じました。話はおもしろいし、相手に圧力を与えるような雰囲気はないんですけど、静かにみなぎっているというんでしょうか。すごい力を宿している方だと思いました」
── 2回目の澤穂希さんは、二階堂さん自身、著書を読んで以前から会いたいと思っていた方だったんですよね。
「お会いできてすごくうれしかったですし、素敵な方でした。昨年、結婚して引退したこともあって、『これからはひとりの女性として生きていきたいんです』とおっしゃっていたのが印象的でした。オリンピックやワールドカップであれだけ活躍すると、やっぱり〝アスリート〟としての面が強調されるじゃないですか。ジェンダーレスに評価されること自体は素晴らしいと思うんですけど、澤さんって、実はすごく女性らしくて、かわいらしい方なんですよね。『お嫁さんなんだな』と感じさせる一面も見せてくれて、楽しかったです」
── フェンシングの宮脇花綸さんは19歳。4人の中では唯一、二階堂さんより年下でした。
「そうなんですけど、しっかりしていて、大人だなと思いました。やっぱりオリンピックという確かな目標を持っているというのが大きいのかもしれませんね。自分が置かれている状況や環境をちゃんと受け止めて、その先の未来を見つめている。トップアスリートって、みなさんそうなんでしょうけど、とても気持ちがいい方だなと思いました。そして、やっぱり人としての強さを感じました」
── そして、最後が空手の形の元世界王者、宇佐美里香さんでした。
「凜とした美しさを持った方でした。普通に話してるときは柔らかい印象の方なんですけど、撮影で空手の構えをやってもらったら、雰囲気が一変しました。野村さんもそうですけど、やっぱり武道を極めた方ならではの〝気〟が全身から放出されているのを感じました。演武も、生き方も、潔くてかっこいい女性だと思います」
何にも流されない。そんな確信を持った顔。
── 同じスポーツでも、それぞれの競技による違いは感じましたか?
「違いよりも、むしろ共通するものを感じました。スポーツだから、試合では必ず対戦相手がいるわけですけど、本当に戦うべき相手は目の前の選手ではなく、自分自身なんですよね。お話ししてみて、そのことがよくわかりました。
 やっぱり心と身体はつながっているんだと思います。それは私たちが普通に生きている中でも感じることではありますけど、スポーツって、それが究極の形で試される場じゃないですか。だから、選手はいつも自分自身と対峙して、肉体だけじゃなく、心の強さも磨きあげていく。そこに美しさが生まれるんだと思います」
── アスリートが見せる「いい顔」の理由に迫るというのが、このシリーズのテーマだったわけですが、そうやって磨き上げた内面が表に出るんでしょうね。
「みなさん迷いのない顔をしてらっしゃいます。何にも流されない。そんな確信を持った顔です。毎日厳しい練習を繰り返して、プレッシャーのかかる試合を何度も経験して、自分はこれだけのことを積み上げてきたという自信がある。そういう方と向かい合って話していると、内面からあふれ出る力が伝わってきて、パワーをもらいましたし、姿勢を正されるような感覚もありました。自分の進むべき道を照らしてもらったような気がします」
── 相手と向き合いながら、自分の内面も見つめる。そういう意味では演技もスポーツと通じる部分がありますか?
「どうなんですかね……。私たちの仕事は、監督、役者、スタッフをはじめ大勢の人が共同作業で作っていくものだし、勝ち負けもありません。そこは白か黒かがはっきりするスポーツとは違いますよね。そもそも比べるのが恐れ多いという気がします」
他のものとは比べられない美しさがある。
── トップアスリートと話をしてみて、スポーツそのものに対する見方も変わりましたか?
「以前よりもスポーツを見るようになりましたし、選手がどういう気持ちで試合に臨んでいるかを知ったことで、奥深さも感じるようになりました。今年のリオ・オリンピックとパラリンピックもすごく真剣に見ていたんですけど、やっぱり選手たちがすべてを懸けて己と戦っている姿は美しいと思いました。紛争や問題を抱えている国も含めて、いろんな国の選手がみんなあの舞台をめざしてやってきて、競技を通じて世界がつながっていく。そのことも素晴らしいなと感じました」
── とくに感動したシーンはありますか?
「日本が銀メダルを獲った400mリレーは衝撃的でした。その他にも、いくつも心を動かされた場面はあるんですけど、私が考えたのは、むしろ『なぜ人はスポーツをこんなにも愛するんだろう?』ということだったんです。知らない選手が遠い世界で戦っている姿に、ものすごく心を打たれてしまうのはなぜなんだろうって。

もちろん、勝ち負けや、メダルといった結果も大切だとは思います。でも、私が心を動かされたのは、アスリートが戦いの場に挑む、その姿勢そのものなんです。何年もかけて作り上げてきた心・技・体を表現する機会は、競技によっては数分、あるいは数十秒で終わってしまうこともあります。でも、その短い時間の中に、その人の生きざまがすべて凝縮されている。それを見せつけられるから、私たちは心を揺さぶられるんじゃないでしょうか。そこには他のものとは比べられない美しさがあります。そういう素晴らしい瞬間を見せてくださるアスリートを、これからも応援していきたいなって思います」