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2017年6月 雑誌広告<br/>ONE ON ONE<br/>ゲスト:登坂絵莉(女子レスリング選手)
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2017年10月 雑誌広告<br/>ONE ON ONE<br/>ゲスト:濱田真由(テコンドー選手)
いい顔に迫る資生堂クロストーク「ONE ON ONE」vol.7
プロバスケットボール選手 田臥 勇太 × 女優 二階堂 ふみ
感謝の気持ちでプレーする
二階堂 2016年からBリーグがスタートして、今はどんな心境ですか?
田臥 これまで以上にバスケに注目してもらえている状況がうれしいです。以前は2つのリーグに分かれていて、行ったことのない場所もあったんです。秋田とか沖縄とか。
二階堂 沖縄は昔からバスケが盛んなんですよね。琉球ゴールデンキングスがすごく人気だし、私も中学生のころにバスケ雑誌を購読していたくらい好きで。田臥さんにも憧れていました。
田臥 ありがとうございます(笑)。今は1つのリーグに統一されて、以前は試合をする機会のなかった場所で、みなさんにプレーを見てもらえることに感謝していて。でもそこで満足せず、バスケをもっともっとメジャーなスポーツにしていきたいと思っています。
二階堂 生で観戦したことはないんですけど、バスケは展開がすごく速いスポーツですよね。
田臥 初めて観戦した方がよく言うのは、あんなに激しいスポーツだと思わなかったって。どの競技よりも展開が速く、攻防の切り替えが激しいので、そこは生で見るとより体感してもらえると思います。
二階堂 めっちゃ見に行きたいです(笑)。バスケには団体競技としての魅力もありますね。
田臥 僕みたいに体の小さな選手もいれば、大きくてごつい選手もいる。シュートの上手い人、パワーでぶつかりあう人、ポジションによってそれぞれスペシャリストがいるので、好きなタイプの選手を見つける楽しさもありますね。それこそカッコいい人目当てでもいいですし。
二階堂 それ、大事です(笑)。
田臥 いろいろな見方ができるのもバスケの魅力だと思います。
二階堂 チームのリンク栃木ブレックスにはひと回り以上年の離れた後輩もいますよね。若い選手とはどうやってコミュニケーションを取られてるのかなって。細かく指導するのか、背中で引っ張るのか。
田臥 背中ですね、どちらかというと。もちろんチームメイトと意見を交換しながら、ここはお前らには負けないからついてこいって、そういう部分はプレーで表現したくて。
二階堂 自分の姿で見せていくんですね。カッコいいです。田臥さんはチームの後輩たちだけでなく、日本でバスケをやっているすべての選手にとって、憧れであり、お手本であるような存在じゃないですか。背負っている重圧はありますか?
田臥 そういう立場にいるということは自覚しています。たぶん誰もがそう見てもらえるわけではないので、その点でも感謝の気持ちを持ってやらなきゃいけないなって。だからこそバスケに対して真摯に向き合わないといけないなと感じています。
自分の強みを追い求めたい
二階堂 田臥さんはNBAでもプレーされてきましたけど、世界を相手にするのは大変なことだと思います。海外の選手は桁違いに大きいですし。
田臥 でも後で写真を見て、こんなに背丈が違うんだってびっくりするんですよ、自分で(笑)。
二階堂 「わ、大きい!」とは思わないんですね(笑)。
田臥 それくらい気にしてないんだと思います。いかに自分の力を発揮するか、チームとして相手に勝つかということに集中しているので。
二階堂 実際、プレーされている時の田臥さんは大きく見えますよね。選手生活を長く続けてこられて、ご自身の選手としての強みはどこにあると思っていますか?
田臥 やればやるほどバスケの難しさ、楽しさ、奥深さがどんどん増していくんです。だから目につくのは短所ばかり。強みがどこにあるのか、ずっと探りつづけているところです。
二階堂 いまだにそうなんですか?
田臥 はい、選手である以上は自分の強みをずっと追い求めたいなと。ただひとつ、ずっとブレずにいるのは、誰よりもバスケが好きだという思いです。その情熱は大事にしていきたいですね。
二階堂 バスケをはじめた少年時代の思いがいまだにずっと残っているんですね。
田臥 それがどんどん大きくなっていますね。
二階堂 へえー。年齢を重ねるにしたがって、選手としての目標は変わってきましたか?
田臥 先ほどの話にもつながるんですが、年を重ねるにつれて、まだまだいろいろなことに挑戦できると日々感じているんです。自分のプレーの質に関しても、後輩やコーチ陣とのコミュニケーションに関しても。たとえば、練習で若い選手にボールを取られるとまだまだだなって思うし、それなら取られないように、ボールを持っていない時の動き方や周りの動かし方を考えるのが面白くなってきていて。今はそのやりがいを感じています。
二階堂 年齢とともに体調管理は難しくなってきますよね。
田臥 なりますね。でももう駄目だとか、絶対に言いたくないタイプなので。むしろ若い時と比べて、試合で最もいいパフォーマンスをするために、コンディションをどう持っていけばいいのか考えられるようになった気がします。
二階堂 その意識は生活全般に関わってくることなんでしょうね。
田臥 もうすべてですね、細かいことに至るまで。それこそ座り方もそうですし。
二階堂 今、慌てて座り直しちゃいました(笑)。
田臥 体幹に力を入れて、顎を引き、肩の力を抜いた姿勢が一番いい。そういったことがバスケにもつながってくるんです。僕の車に乗った人はびっくりしますよ。シートを倒して乗る人が多いじゃないですか。でも僕は違っていて。
二階堂 ああー、シートが垂直なんですね(笑)。90度の位置で。
田臥 それはなぜかと言うと、試合でいいパフォーマンスをしたい、チームで勝ちたいという目標のためなんです。それを突き詰めていくと、結局は座り方みたいなところにも行きつくんですね。でも全然苦じゃないですし。
二階堂 私も体幹に力を入れて座るようにしたら、少しはバスケが上手くなりますかね(笑)。ちっとも駄目なので。でもお話を聞いていると、生活の中でバスケの占める割合がすごく大きいんですね。むしろそれがどんどん増してらっしゃる気がして。
田臥 そうですね、増していってますね。
田臥 周りからよく「変わってるね」って言われますけど、最近はそれを通り越して、この人はもう仕方がないって思われつつあるのを感じます(笑)。でも僕は全部バスケの一部だと思っているので。無理矢理やれと言われているわけじゃないですし、バスケが好きだという点ですべてつながってるんです。
好きだから辞めない
二階堂 そこまで好きでいられることが素晴らしいです。イヤになったことはありませんか?
田臥 ないですね。
二階堂 一度もですか?
田臥 一度もないです。キツい練習をしていれば、その時は大変だなと思いますけど、そう思えるのがなにより幸せなことだなって。選手生活がどんどん短くなっていく中、あらためてバスケができる喜びを感じているので、1日でも長くつづけていきたいですね。
二階堂 まだまだ選手として活躍していただきたいです。田臥さんはもはや日本バスケ界のレジェンドのような存在ですし。
田臥 競技は違いますけど、三浦知良さんとかイチローさんとか、そういった先輩方の存在は心強いですよね。バスケでも46歳で選手を続けている折茂武彦さんがいらっしゃって、話を聞いたら辞める理由がないって言ってました。でもそれくらいシンプルなのかなと思うんです。バスケが好きで、体が動くなら辞める理由なんてないでしょうって。
二階堂 最後はそこまでシンプルになっていくのかもしれませんね。3年後には東京オリンピックもありますけど。
田臥 2020年はちょうど40歳なので、めざすことのできるいい目標だと思います。40歳でもバリバリできていて、周りにざわつかれるくらいだったらいいですよね。
二階堂 素敵です!
田臥 Bリーグがはじまって試合数が増えましたし、そのぶん自分の体とも向き合っていかないといけないですけど、チャンスをいただけたらやっていきたいですし、ずっと必要とされる選手でいたいですね。