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2016年2月 雑誌広告<br/>ONE on ONE<br/>「いい顔」に迫る対談企画、スタート!
2016年4月 雑誌広告<br/>ONE on ONE<br/>ゲスト:野村忠宏(柔道家)
2016年8月 雑誌広告<br/>ONE on ONE<br/>ゲスト:宮脇花綸(フェンサー)
いい顔に迫る資生堂クロストーク「ONE ON ONE」vol.10
テコンドー選手 濱田 真由 × 女優 二階堂 ふみ
やるからには1番を
二階堂 今日初めてお会いしたんですけど、すごくスタイルのいい方だなって。
濱田 いえ、身長だけです(笑)。
二階堂 174センチということは、私より約20センチも大きいんですね。成長痛ってありましたか?
濱田 はい、ありました。
二階堂 私は成長痛を感じたことがないので憧れてたんです。だから「痛い」って嘘ついたりして(笑)。股下も長いんですよね。
濱田 80センチくらいだと思います。
二階堂 幼稚園児なら間にすっぽり入る長さですね(笑)。そもそもどうしてテコンドーをはじめたんですか?
濱田 幼稚園のころで記憶があまりないんですが、兄が先に習っていて、私もやりたいと言ったみたいです。でも女の子は小学生からと言われて、それまで待って。
二階堂 お兄さまが練習している姿を見て、自分もやってみようと思ったんですね。小学生になってからはテコンドー一筋で?
濱田 小学生の時は試合でけっこう勝てたので、遊びみたいな感覚で週に2回の練習に通っていました。でも中学では違う部活もやっていて。
二階堂 そうなんですか? 何をやられていたんですか?
濱田 陸上です。テコンドーを本格的にはじめたのは高校生になってからですね。
二階堂 その時、本格的にはじめた理由は何だったんですか?
濱田 小学生のころからオリンピックに出たいという漠然とした夢はあったんです。でも中学まではあくまで夢にすぎなくて。どちらかというと、もうひとつの夢だったボートレーサーのほうに気持ちは傾いていました。
二階堂 へえー! そうだったんですか。
濱田 7割くらいボートレーサーに傾いていました。でも最後のつもりで出たテコンドー大会で、今のコーチに出会って。日本代表の経験もあるコーチなんですけど、練習でミットを持ってもらった瞬間から、それまでと違う競技みたいに感じたんですね。これが本当のテコンドーなのかって。
二階堂 新しい発見があったんですね。
濱田 はい。そこでコーチが「世界一も不可能じゃない」って言ってくださって、本当になれるんじゃないかと思うようになってから、テコンドー一筋になりました。
二階堂 コーチの方にそういったことを言われてワクワクしましたか?
濱田 最初は練習がきつくて、付いていくのに精いっぱいでした。でも初めての国際大会で、その時は2回戦で負けたんですけど、練習すれば勝てるなという手応えがあったんです。そこからどんどん気合いが入っていきました。やるからには2番でも3番でもなく、1番になりたいなって。
二階堂 1番にこだわる性格は昔からですか?
濱田 はい、いろいろ負けたくなかったです(笑)。いっしょにテコンドーをやっている兄弟がライバルみたいなところがあって、練習では負けることも多いんですけど、やっぱり負けたくないと思って。みんなで強くなっている感じがします。
二階堂 いいですよね、兄弟が揃ってひとつのことに打ち込んでいて。
濱田 兄と弟と3人で、よく練習の時に闘ってます(笑)。
二階堂 すごい! お父さまもテコンドーに熱心なんですよね。
濱田 父は本当に熱心にサポートしてくれて、その熱にみんな引っ張られてきたような気がします。
二階堂 お父さまと喧嘩することはなかったですか?
濱田 なかったですね。今思えば、愛があったんだろうなって。
二階堂 素敵なご家族ですね。昔のスポ根マンガだとたいてい熱血指導の父親は子どもとケンカしてるのに(笑)。あのー、私もインタビューされることがあって、「趣味は何ですか?」と聞かれるのがすごく苦手なんですけど、濱田さんの趣味は何ですか(笑)?
濱田 好きなのは魚釣りです(笑)。年に1回くらいしか行けないですけど、海釣りに行くのが好きですね。
二階堂 そんな趣味がおありなんですね! いつごろから行かれてるんですか?
濱田 父が釣り好きだったので、小さいころから家族で年に1、2回行っていて、それがすごく楽しかったんです。
二階堂 お父さまにはいろいろな影響を受けてるんですね。きっとお父さまが核になって、家族のみんながぎゅっとひとつになられていて。
技よりも、心
二階堂 テコンドーという競技をまったく知らない方に、その魅力を伝えるとしたら、どんなふうに説明しますか?
濱田 簡単に言うと「足のボクシング」です。パンチは1割もないくらいで、9割は足で蹴り合います。
二階堂 大変ですよね。でも観る側としては、大変そうだなと思いながら、同時に気持ちのいい競技だなって。観ていて爽快感があるんです。きっと技が決まった時の爽快感は選手の方にもあるんでしょうね。
濱田 ありますね。でもいろいろなタイプの選手がいて、私はそういう大技ではなく、ちょこちょこ攻めていくタイプなんです。だから観てる人はそんなに面白くないかもしれませんけど、そうとは思いつつ闘っていて。派手な技で楽しんでもらいたいと思いながら、がんばってちょこちょこ攻めてます(笑)。
二階堂 あはは。でもそれが自分に一番合った闘い方なんでしょうね。
濱田 はい。細かい蹴りを出してじりじり攻めながら、相手を嫌がらせるのが私のテーマです。私はポーカーフェイスなので、蹴りが入っても、蹴りをもらっても無表情なんです。でも相手は足を手で払ったり、怒った表情になったりするので、そうやって相手が嫌がってくれたら勝ちだと思っていて。
二階堂 じゃあ相手の顔を見ているほうが、勝敗はわかりやすいかもしれませんね(笑)。ご自身のどんな部分がテコンドーに向いてると思いますか?
濱田 対面する個人競技なので、結局闘うのは自分ひとりなんです。だから心技体の中でも心が大事だと思っていて、そこが揺るがないタイプなのはけっこうテコンドー向きなのかなと思います。
二階堂 もちろん背の高さも有利に働きますよね。
濱田 そうですね。階級制なので、リーチが長いのは有利だと思います。でもそういった部分より心のほうが大事なのかなって。技術も大事だと思いますが、試合で発揮できなかったら何も意味がないので。
二階堂 いろいろなアスリートの方にお話を聞くと、ほとんどの方が最終的には自分に勝たなければいけないということをおっしゃいますよね。それくらい心が大事なんだろうなって思います。でも挫けそうになることはありませんか?
濱田 はい、あります。でもそういう時は無理矢理がんばるのではなく、1回その気分に任せて、絶対的な目標にしている東京オリンピックでの金メダルに向けて、ちょっとずつ修正していこうと思います。
まだまだ強くなれる
二階堂 2020年の東京オリンピックまで、あと――。
濱田 3年ですね。
二階堂 あと3年に迫ったそのお気持ちを聞かせてもらえますか?
濱田 2015年の世界選手権で金メダルを取った後、昨年のリオオリンピックでは2回戦で負けて、6月に行われた世界選手権ではベスト8だったんですね。でも勝てないことは絶対にないと思っているので、トップ選手たちの中でさらにトップになるために、課題を見つけていきたいと思っています。
二階堂 今もっと強化していかなければいけないところがあるとしたら、それはどこなんですか?
濱田 メンタルの部分はまだ強化できるはずです。メンタルトレーニングというより、これまでコーチや家族といっしょに取り組んできたことを、もう少し自分自身で考えてやっていきたいなって。
二階堂 お話を聞いていると、濱田さんは自分の限界を自分で決めていないんでしょうね。まだまだ行けるはずだっていう。
濱田 最終的に自分がめざす目標をまだイメージできていなんです。だからこそ、まだまだ行けるなとは思います。
二階堂 へえー。濱田さんは日本人初の世界選手権金メダリストになって、日本では敵なしだと思いますが、世界をめざすモチベーションはどうやって維持していますか?
濱田 道場で練習していると、小さい子もたくさんいて、みんな一生懸命に練習しています。幼稚園児もがんばって、がむしゃらになって練習している姿を見ると、自分の原点に帰ったような気がして。そのたびにもっとがんばらないとなって思います。