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2018年6月 雑誌広告<br/>ONE ON ONE<br/>ゲスト:多田修平(陸上選手)
2016年2月 雑誌広告<br/>ONE on ONE<br/>「いい顔」に迫る対談企画、スタート!
2016年4月 雑誌広告<br/>ONE on ONE<br/>ゲスト:野村忠宏(柔道家)
いい顔に迫る資生堂クロストーク「ONE ON ONE」vol.13
フリークライマー 伊藤 ふたば × 女優 吉岡 里帆
勝つことより、楽しむこと
吉岡 ふたばさんの登っている姿を見ると、すごいバランス感覚だなと思います。スポーツクライミングの選手って、筋肉のたくましさや握力の強さのイメージが先行していたんですけど、ふたばさんはしなやかさや俊敏さの方が勝っていて。
伊藤 ありがとうございます。柔軟性が自分の持ち味だと思っているので、それを活かしたクライミングをするようにしています。
吉岡 本当に柔軟ですよね。私も日ごろからストレッチをしているんですけど、ふたばさんの前で自分は身体が柔らかいなんて絶対に言えません(笑)。体の作りそのものが違うなと思って。小さい時から柔らかいほうでしたか?
伊藤 小さい時から柔らかかったです(笑)。
吉岡 ああ、やっぱり! クライミングをはじめたのは小学3年生の時なんですよね。
伊藤 お父さんにクライミングジムへ連れていってもらって、初めてやってみたのが小2の時で、しっかりとこの競技をやろうと思ったのが小3の時です。初めて国内の大きな大会に出てみたら、すごく楽しくて、次は勝ちたいなと思うようになっていったんですね。それからどんどん練習するようになって、気づいたらハマっていました。
吉岡 毎日どれくらい練習されてるんですか?
伊藤 平日は3時間くらいで、土日は5時間から6時間くらいやってます。大会前はもっと多くなることもあるんですけど。
吉岡 毎日練習を続けるなかで、今日はもう練習を休みたいっていう気分になることはないですか?
伊藤 うーん、大会が近くなると練習の量が増えて、ちょっとしんどいなと思う時もあるんですけど、やっぱり練習は楽しいし、大会に勝ちたいので、楽しさのほうが大きいなと思います。
吉岡 学校とクライミング、どっちが楽しいですか?
伊藤 クライミングです(笑)。
吉岡 ちょっと答えづらい質問でしたね(笑)。楽しむことって意外と難しいと思うんです。私も仕事をしていて、楽しみたいと思う反面、萎縮してしまうことがたまにあって。でもふたばさんには、プレッシャーに押しつぶされてしまうような印象がありませんよね。
伊藤 練習の時は勝つというイメージに向かってがんばってるんですけど、大会当日は勝つことより楽しむことを大事にしていて、ひとつひとつの課題も、大会の雰囲気も、楽しもうと思ってやっています。
吉岡 そこが素敵ですよね。そうやっていつも前向きでいられる強さは、どこから生まれてくるんですか?
伊藤 クライミングが純粋に好きで、もっと強くなりたいと常に思っていて、今年から年齢的にワールドカップに出られるようになるんですけど。
吉岡 うんうん、そうですよね。
伊藤 ワールドカップで優勝することが大きな夢だったので、今はそこに向かって前向きにがんばれている感じです。
自分で考え、判断する
吉岡 スポーツクライミングが東京オリンピックの競技種目に決まった時、どんな気持ちでしたか?
伊藤 初めてオリンピック競技になったので、最初はどんな感じなのかなって全然想像できなかったです。オリンピックは観るものだったから、そこに出る感覚がわからなくて。でも2020年が近づくにつれて、だんだん実感が湧いてきて、今はすごく出たいなっていうふうに思います。
吉岡 私もふたばさんを東京オリンピックで観たいです。声援を送りたい!(笑)。
伊藤 ありがとうございます(笑)。
吉岡 大会がひとつ終わると、自分のなかで成長を感じますか?
伊藤 成長してるなと思う部分もありますし、次に向けて問題点もたくさん見つかります。クライミングは弱点のない人ほど強いと言われているので、強くなるためには弱点をなくして、どんな課題にも対応できるようにならないとなって。
吉岡 本当にまっすぐだなあ。選手の方それぞれに得意な動きがあるんですよね? ふたばさんの得意な動きは?
伊藤 私は指の力が強いほうだと思っていて、かなり薄い5ミリくらいのホールドもわりと平気で持つことができます。
吉岡 えっ、5ミリ? すごい!
伊藤 あとはランジって言うんですけど、遠いホールドにジャンプして飛び移るような動きも得意なほうだと思っていて。
吉岡 あれ、すごいですよね。見ていて高揚するし、少し怖い気もして。飛ぶ瞬間は怖くないんですか?
伊藤 全然怖くないです。
吉岡 やっぱりすごいですね。ちなみに子どものころはどんな遊びをされてましたか?
伊藤 なんだったかな? 兄弟がいて、小さいころ、いっしょに木登りとかをしていました。
吉岡 そういうことも関係しているのかもしれませんね。専任のトレーナーの方がいるわけではないと聞いたんですけど、今もそうですか?
伊藤 はい、そうです。
吉岡 それが珍しいなと思いました。1対1で指導してもらうほうが、早く成長できるように考えがちですけど。
伊藤 クライミングは特殊なのかなって思います。人に教わることももちろん必要ですけど、大会になると自分で考えて登る力が重要になってくるので。
吉岡 ああ、なるほど。大会によって、突起物の種類や登る壁の角度も、まったく変わりますもんね。
伊藤 はい。登る前に自分に合った動きを考えて、しかもひとつだけではなく、3種類くらい考えておいてから、その場でどのムーブが一番合っているか判断しないといけないので、考える力はすごく大事だなと思います。けっこう頭を使いますね(笑)。
あきらめず、最後まで登りきる
吉岡 いつも前向きなふたばさんですけど、これまでクライミングをしてきて、一番悔しかったのはどんな時ですか?
伊藤 一昨年、ボルダリングのユース日本代表を決める選考大会で、予選は1位通過できたのに、決勝になってすごく緊張してしまって、自分の思うような登りができなかったんです。それで3位という結果に終わって、すごく悔しい思いをしました。
吉岡 その悔しさをどういうところにぶつけていったんですか?
伊藤 やっぱり練習ですね。負けて、悔しくて、早く練習してもっと強くなりたいっていう気持ちになりました。
吉岡 下の世代からも次々と強い選手が出てきてますよね。
伊藤 はい。自分より下の年齢の選手にはやっぱり負けたくないってすごく思います。
吉岡 私は仕事で悔しいことがあると以前はその悔しさを前面に出して、泣いたりすることもあったんですけど、それってあまりプラスに働かないんですよね。まわりの人たちを困らせても仕方ないので、最近はなるべく悔しいと思わないように意識していて。だからふたばさんのブレない強さに惹かれるんでしょうね。見習いたいです。
伊藤 クライミングはメンタルが重要なスポーツかなと思っていて、途中でもうダメだと思ったら、本当にダメになってしまうんです。だから勝てないと思っても、あきらめずに最後まで課題を登りきろうって。そういう気持ちがその後にすごく影響するんじゃないかと思います。
吉岡 ワールドユースなどで世界と闘って、日本はどんな国だと思いましたか?
伊藤 日本の選手は上手いなと思います。海外の選手は筋力がすごくて、パワーで登る人も多いんですけど、日本人は筋力で劣るぶん、テクニックで勝つ場合が多くて、技術面がすごいのかなって。
吉岡 世界で結果を出す日本の選手が多いですね。
伊藤 欧米の人たちも強いですけど、野口啓代さんのように世界で活躍して、ワールドカップで年間総合優勝している選手がいると、まわりの人たちもそこをめざしていくじゃないですか。そういう影響もあるんじゃないかなと思います。
吉岡 目の前に尊敬する人がいるのって大きいですよね。
伊藤 私も野口さんの姿を見て、あんなふうになりたいと思ってきたので。だからワールドカップで年間総合優勝するのが目標なんです。東京オリンピックも、もし出場できたらメダルを獲りたいなって。
吉岡 素晴らしい! これからも応援しています。そして、2020年の東京オリンピックでふたばさんのクライミングを観られるのを楽しみにしています!