資生堂アースケアプロジェクト 美しく生きるためのエコロジー

No.060 URARA ポリ乳酸容器の商品化

※ 本ページの掲載内容は2009年12月時点のものです。

変化の激しい中国市場で考える、2年後の姿。

伸び盛りの中国市場にあって、環境は無視して通ることができない課題です。日々、環境の変化を実感しているからでしょうか、お客さまのエコ意識も高く、買い物袋が有料だったり、車のナンバーで走行できる日を制限していたりと、政府もさまざまな対策をとっています。
そんななか、中国の女性たちのためのブランドURARAでは、環境に配慮したパッケージをつくることができないか、素材を探していました。見つけたのは、ポリ乳酸。中味との相性を選ぶうえ、トウモロコシ由来の匂いや成形の難しさなど、たくさんの課題を乗り越えて「半分以上ポリ乳酸でできたパッケージ」が完成しました。
このパッケージを化粧品店の方にお客さまとの話題にしていただいたり、エコ対応の紙や素材を逆に提案していただいたり、嬉しい連鎖反応が起こっています。
実は、ポリ乳酸のこのパッケージは、本来の商品づくりの基準にはおさまらないほどコストがかかります。それでも実現したのは、何よりも環境を大切にする姿勢を見せたいという意志と、2年先の姿がはっきりと見えているから。

中国専用ブランド、URARA(ウララ:中文名は「悠来(ゆうらい)」)は、中国の化粧品専門店事業での販売強化に向けて開発した、中国専用の総合化粧品ブランド。

ポリ乳酸使用のパッケージは、まるでサンドイッチ。

ポリ乳酸でパッケージ容器を成形するときネックになるのは、耐水性とトウモロコシ由来の匂い。ポリ乳酸の割合を増やしながら、液体である中味の安定性をしっかりと保つことが、大きな課題でした。
研究所が見つけた解決法は、ポリ乳酸を薄い丈夫な樹脂でサンドイッチのように挟むこと。つまり、樹脂、ポリ乳酸、樹脂という3層構造です。何度もの試行の後、ポリ乳酸と樹脂を一体化することには成功しました。これなら、中味の安定性を担保できます。
しかし、こんどは容器が固くて中味が出づらいという問題点が浮上します。3つの層が重なっていても使い勝手が良く、しかも美しい容器を。チームは試行錯誤を続け、URARAのブランドがアイデンティティーとしている“やや丸みをおびた角柱のかたち”に成形するという、難しい課題もクリアすることができました。

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