メカニカルリサイクルペットの製品容器への採用

※本ページの掲載内容は、2016年3月時点のものです。

トライ&エラーで、ボトルの透明化を実現。

メカニカルリサイクルペットとは、使用済みペットボトルから再生されたプラスチックです。特別な方法により、省エネルギーで再生できることから、飲料業界などではメカニカルリサイクルペットのボトル採用が進んでいました。常日ごろ、化粧品メーカーとして環境対応でなにかできないかと求められている中で着目したのが、当時、化粧品業界ではまだ採用されていなかったこの素材です。
メカニカルリサイクルペットの採用に向けて研究段階で苦労した点は、ボトルの透明化の実現でした。化粧品ボトルというのは、飲料用のペットボトルと比べ、高級感を出すために厚みが必要なことが多いのですが、メカニカルリサイクルペットでは、厚みが出るほど透明なボトルを製作するのが難しくなっていきます。そこで容器を形成する際の温度、圧力、冷却時間についてトライ&エラーを繰り返しました。最終的に樹脂を構成する分子の並び方に着目したことで、白濁の原因を解明。ようやく厚みのある容器の透明化に成功しました。
化粧品容器は、製品の種類・使い方・使用場所などがさまざまで、それぞれにあった環境対応技術を生み出していくのはとても難しい。それでも企業の姿勢としては大切な取り組みなので、環境対応技術と品質の両立を今後も目指していきたいです。
リサーチセンター(グローバルイノベーションセンター) 鳥居 晶仁

耐衝撃性テストで、資生堂クオリティーを追求。

久喜工場で、いざメカニカルリサイクルペットの製品を量産化しようとしたとき、容器が割れやすいという問題に直面しました。そもそも資生堂では、かなり厳しい製品化テストを実施しており、そこをクリアするのに苦労しました。今回メカニカルリサイクルペットを採用した「シーブリーズ」のボディシャンプーは、形状が角ばった形をしているので、落下の衝撃を逃すのに骨を折りました。最終的に容器を製造する型の合わせ面を調整することで、衝撃への強度を上げることに成功しました。
久喜工場は、シャンプーなどの主力工場ですので、プラスチックを扱う量も多く、なるべく使用量をへらすなど環境負荷を下げることを日ごろから強く意識しています。メカニカルリサイクルペットへの取り組みもその一環。今回、苦労したことで製品化へのノウハウがわかってきました。せっかく一つ製品化できたので、当然これで終わりにはしたくはないです。この技術をどんどん広めていくのが私の夢です。
久喜工場 高橋 健一

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