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Roman Signer Resent Works

資生堂ギャラリーでは、スイス人アーティスト、ローマン・シグネールの近作展を開催します。

ローマン・シグネールはヴェニス・ビエンナーレ、ミュンスター彫刻プロジェクトなど、世界の主要な展覧会に名を連ねる実力派ですが、これまで日本に紹介される機会がありませんでした。今回の展覧会は日本のみならず、アジアにおける初個展となります。

シグネールの作品は、ユーモラスな謎に満ち満ちています。例えば本展に出品される「Moonflight」は、床一面に円形の月の地図が敷かれ、そのうえに模型ヘリコプターが置いてあるというもの。そして壁面に掛けられたテレビモニターには、月の表面を鳥瞰する映像がゆっくりと映し出されていきます。このふたつの関係は何? 実はこの映像は、模型ヘリコプターに仕込んだスパイカメラで、ヘリコプターを少しずつ動かしながら月の地図を撮影したものなのです。

あるいは穴のあいたカヤックが置いてあります。これもシグネールが乗ったカヤックをロープで自動車に括りつけ、でこぼこ道を引きずりまわして底に穴をあけたもの。

このように、シグネールは奇想天外なアクションによって作品をつくりあげますが、その制作のプロセスは一切隠蔽してしまいます。そして結果のみを提示することで、なんとなく宙ぶらりんな奇妙な状況をつくりだします。

今回はこのような独特のウィットに富んだ近作に加え、本展のための新作映像作品も発表されます。これは、普段は隠されてしまう制作プロセスそのものを録画し作品に仕上げた、珍しいもの。思わず噴き出してしまうような内容になっています。

ユーモラスなシグネールの作品は、難解で近寄りがたいものになりがちな現代美術を皮肉っているかのようです。「現代美術はわからない」という方でも大丈夫。大いに笑って首をひねって、シグネールの世界に浸ってください。


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