過去の展覧会

椿会展2003 資生堂ギャラリーでは、9名によるグループ展「椿会展2003」を開催します。

「椿会」は資生堂主催の展覧会として1947年から開催を続けてきました。時代ごとにメンバーは変遷しましたが、「作家の相互交流と研鑽の場」という創始の精神は変わりなく今に受け継がれています。

members

児玉靖枝、世良京子、辰野登恵子、堂本右美、三輪美津子、
山本直彰、青木野枝、イワタルリ、鷲見和紀郎

第5次にあたる現「椿会」は、メディアアートやインスタレーションが脚光を浴びるなか、あえて絵画と彫刻というジャンルに限定し、その魅力と可能性を再確認することを意図して2001年にスタートしました。2005年までの5年間、毎年1回展覧会を開催していきます。
過去2回の展覧会ではテーマを設けず、作家の自由な制作を尊重しましたが、今回は5年の中間点いわば折返し地点にあたるため、試みとして一つのテーマを設け、メンバー全員が取り組むことにしました。そのテーマとは「小品」を制作することです。
現在のアートシーンにおいては、いまだ根強い「大作志向」が見受けられます。確かに大型の作品には、見るものを圧倒する迫力があります。額縁や台座から開放された絵画と彫刻が、制作におけるつくり手の身体性が重視されるようになったこととあいまって、大型化の道をたどったのは一つの必然であったともいえます。しかし大型の作品は、美術館やギャラリーといった特定の条件が整った空間でしか展示することができず、一般的な個人の家屋や日常の生活空間ではなかなか目にすることができません。
また、今日の美術はしばしば自閉的であると揶揄されます。作品の内容に起因する部分もありますが、作品との出会いの場が美術館やギャラリーという特殊空間にかたよっていることも一因であると考えられます。あたかもその反動であるかのように1990年代以降、美術館を飛び出し街中などで開催されるアートイベントが目に付くようになり、他者とのコミュニケーションに重きをおく「もの」として実体のない作品も増えてきています。

こうした現状を踏まえたとき、絵画と彫刻も美術館を離れ、今一度、日常生活の場へと降り立ってみる必要があるのではないでしょうか。「椿会展2003」ではこのような認識のもとに、メンバー全員が「小品」に挑みます。街中の喫茶店やレストラン、あるいは個人の部屋など、各作家が想起する日常の生活空間に応じた「身の丈」サイズの作品が出品されます。天井高が5メートルを超える資生堂ギャラリーのホワイトキューブに展示されることで、より小品の価値は強調され、鑑賞者は作品の「大きさ」や「スケール」について再考を迫られるでしょう。そして美術作品と鑑賞者との間に、個人的で親密な関係が生まれ出ることを願っています。
また、資生堂ギャラリーでの展示に加え、静岡県掛川市の資生堂アートハウス屋外には鷲見和紀郎のブロンズ彫刻作品を設置します。第1回展には青木野枝、第2回展にはイワタルリの野外彫刻作品を設置しました。今後も第5次椿会の展覧会開催に合わせ、新作を1点ずつ設置していく予定です。

椿会メンバーの変遷


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