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Pink Vacancy 西山美なコ ライブ・ドローイング

資生堂ギャラリーでは、西山美なコ(にしやま・みなこ)によるライブ・ドローイング「Pink Vacancy(ピンク・ヴェーカンシー)」を開催します。2004年3月にオープン3周年を迎える東京銀座資生堂ビルの記念イベントとして、西山が資生堂ギャラリーの空間と向かい合い、壁面に直に筆先を走らせます。一カ月という時間の中で、壁面の上に作品が芽吹き、花開く様子を来館者が自由に見ることができる公開制作となります。 完成品を展示するという通常の考え方から離れ、一人の作家が何もない空間(=Vacancy)と対峙し、そこでしか生まれ得ない制作風景を公開することによって、<作家>、<作品>、<空間>、<鑑賞者>の関係性とそれぞれの意味を、今一度見つめなおすきっかけを作ります。

西山美なコは1965年兵庫生まれ。「デ・ジェンダリズム−回帰する身体」(1997年、世田谷美術館)、国際巡回展「Let’s Entertain」(2000年、ウォーカー・アート・センター、ポンピドゥー・センター他)、「亜細亜散歩CUTE」(2001年、水戸芸術館現代美術ギャラリー)などのグループ展や、個展「ピンクピんクぴんク」(1997年、西宮市大谷記念美術館)など、国内外の展覧会に出品。一貫してピンクという色を用いながら、宝塚歌劇や少女マンガをモチーフにしたインスタレーション作品などを発表してきた西山ですが、目下の活動は壁面や空間と対話をしながら筆先を動かすドローイングにあります。昨年秋には、カナダ・バンフのアーティスト・イン・レジデンスに参加し、限られた時間内での実験的なウォール・ドローイングをおこないました。

西山にとって目の前にある壁面は、単なるキャンバスではなく、「肌」や「膜」のような「呼吸するもの」であると言います。西山は、この有機的な壁面の上で、描いては消すという行為を繰り返し、意図せず浮き上がってくる「向こう側にあるもの」を探ることを試みます。また、無の空間から湧き上がるイメージは重力から解放され、ギャラリーの壁面のみならず、バルコニーの手摺りやエレベーターの周りへと増殖しながら、成長を遂げます。花が芽吹き、のちに開花するという季節の約束事のように、西山の作品もまた、定められた時間の中でわれわれの眼前に立ち現れることでしょう。しかし、自然の力とともに生まれるあらゆる事物のように、これから西山の筆先が導き出す線や色もまた、未知のものなのです。

また、同ビル内の1Fディスプレイスペース、資生堂パーラー 銀座本店(4F・5F)やファロ資生堂 ラウンジ(11F)など食のフロアでは、砂糖細工(シュガークラフト)で作られた王冠やバラといった、可憐さと強さをあわせもった立体作品を展示します。これらに見られる繊細な曲線や色合いは、西山の描く平面作品にも見られます。シュガー作品も、ギャラリーの壁面に描かれた作品も、いずれ消え行くものであるという儚さをたたえている点においても共通します。東京銀座資生堂ビルの随所で出会える西山作品にご期待ください。

※制作の模様は会期前半でご覧いただけます。会期後半は完成した作品をご覧いただけます。詳しくは資生堂ギャラリーまでお問い合わせください。

■カタログ購入者には作品の「かけら」を送ります

3月2日から開始するライブ・ドローイングの様子を収めたフォト・ドキュメンタリー・カタログを発行します。展覧会終了後、資生堂ギャラリーの壁面に描かれたドローイングは小さな「かけら」に分断され、会期中にカタログを購入された方々に1ピースずつ送られます。1000部限定発行。

■Pink Vacancyのイメージと連動したカクテル・メニューを展開します

資生堂ギャラリーでの展示に加え、ファロ資生堂ラウンジ(東京銀座資生堂ビル11F)では西山のシュガー・クラウンを展示します。ラウンジでは、ピンクという色と、クラウンのモチーフに合わせたカクテル・メニューを展開します。これから展覧会をご覧になる方には「Pink Vacancy」の<予感>として、鑑賞後の方には<余韻>として、お楽しみいただけるカクテル類をご用意しています。


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