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Dancing In Your Head

小金沢はまだ武蔵野美術大学に在学中であった1997年、横浜市民ギャラリーで開催された「今日の作家展」で鮮烈なデビューを果たしました。1999年にはポーラ美術振興財団の助成を得てベルリンに留学、引き続き文化庁芸術家在外派遣研修員の資格を得てベルリンに滞在し、本年7月に5年ぶりに帰国しました。デビュー後まもなく留学したため日本での展覧会経験は数えるほどしかありませんが、欧米では数多くのグループ展に出品し、非常に鋭い映像感覚を持つアーティストとして注目を集めています。本展は小金沢の日本初個展であり、帰国記念展でもあります。

今回ご紹介するのは最新作の「Dancing In Your Head」、「He Talks So Much Without Saying Anything」の2作に、現在制作中のアニメーションを加えた3作品です。
 「Dancing In Your Head」は小金沢自身がワイングラスや調理器具、文房具や野菜など身のまわりにあるありふれたものを使って音(例えばワイングラスにワインを注ぐコポコポという音など)を出し、音楽をつくろうと試みた作品。ギャラリーの大展示室の3面にひとつずつ、全部で99×99×99パターンの映像をランダムに投影しますので、さまざまな音が違った組み合わせで響きあいノイズを発するような状態になります。うまくタイミングがあえば全ての音が一定のリズムを刻み、民族音楽やテクノミュージックのように聞こえたりするかもしれません。

一方の「He Talks So Much Without Saying Anything」は、アメリカ・ウィスコンシン州の大学で収録された作品。学生たちが身振りを交えながら口笛を吹いたり奇声を発したり、さまざまな肉声のバリエーションが脈絡のないままいびつにつながっていきます。こちらも3種類の映像から成る作品ですが、三つ繋げて小展示室の壁面にL字型に投影します。やはりランダムに再生しますので、さまざまな肉声の組み合わせが生まれます。個々に独立した2作品ですが、今回はふたつ繋がった展示室に投影するためそれぞれの音が混じり合い、より複雑な音楽的(あるいは雑音的)空間となります。

なお、資生堂ギャラリーでは本展を機に、今後もより一層の活躍が期待できる若手作家を年一回個展で紹介していく予定です。


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