過去の展覧会

榮榮&映里 写真展 - 三生万物

資生堂ギャラリーでは、2011年7月2日(土)から8月14日(日)まで、中国・北京在住の写真家ユニット、榮榮&映里の個展を開催いたします。

榮榮&映里は、中国人写真家の榮榮と日本人写真家の映里が夫妻で活動しているユニットで、中国の社会的現実とそこでの彼らの生活を写した作品や、人と美しい自然との関係性を、自身の身体を媒体として表現した作品で高い評価を得ており、「In Fujisan(富士山)」「We were here(私たちはここにいる)」「Liulitun(六里屯)」「Three Shadows(三影堂)」「Caochangdi(草場地)」などのシリーズはヨーロッパやアメリカなどでも注目を集めています。
それぞれ写真家として活躍していた二人は、1999年に日本で開催された展覧会に榮榮が参加した際に出会い、その後2000年に映里が北京に移り住んでから共同制作を始めました。2001年に資生堂ギャラリーが開催した「亜細亜散歩」に榮榮が参加。2010年5月には中国・深圳の何香凝美術館(ホーシャンニン美術館)で、2000年から2010年にかけて制作した代表作170点を展示する二人の大規模な回顧展「複眼:榮榮&映里作品 2000–2010」が開催されました。

榮榮と映里は、私財を投じ2006年に、中国北京市朝陽区草場地に中国国内初の写真を専門とする民間の現代アートセンター「三影堂撮影芸術中心」を設立しました。4,600m2の庭園内にある2,500m2の同施設では、中国における現代写真芸術の発掘、普及、発展のためのプラットフォームとなることを目指し、年間を通じさまざまな展覧会や写真集の出版、アーティスト・イン・レジデンス・プログラムおよび各種プロジェクト、イベントなどが行われています。2010年からは、40余年の歴史を誇るフランスのアルル写真祭と提携し、北京初の国際写真フェスティバル「草場地 春の写真祭」を主催するなど、その活動は国際的な評価を得ています。
また2009年からは、年に一度中国の若手写真家を発掘し育成するプログラム「三影堂撮影賞」を開催しており、資生堂は同プログラムへのメセナ支援に加え、女性写真家を顕彰する「資生堂賞」を設け贈賞しています。

本展タイトル「三生万物」は、『老子道徳経』の「道生一、一生二、二生三、三生万物(道は一を生み、一は二を生み、二は三を生み、三は万物を生む)」から付けられました。榮榮と映里が設立した三影堂から無限の映像世界が生れていく。それが理想のひとつであり、三影堂の名称にも繋がっていると彼らは言います。
本展では、榮榮と映里が北京で暮らしていた四合院造りの街並みが再開発されていく様子を撮影した「Liulitun(六里屯)」シリーズ、その後北京郊外にある草場地に移り住み、三影堂撮影芸術中心を設立するまでの「Three Shadows(三影堂)」シリーズ、そして草場地で、家庭を築き生活を営んでいく様子を写した「Caochangdi(草場地)」シリーズを中心に紹介します。二人が出会い写真を通して互いを理解し、国籍や言語の壁を越え、共に暮らしはじめ、結婚して3人の子どもをもうけ、三影堂撮影芸術中心の設立を経て、彼らの生活環境とともに作品も変化してきました。「Liulitun(六里屯)」シリーズでは、それまで慣れ親しんだ住処を離れることに対する深い悲しみをたたえていますが、三影堂を建設していく過程を捉えた「Three Shadows(三影堂)」シリーズや、子どもたちとの記念写真的なポートレートの「Caochangdi(草場地)」シリーズからは、未来への希望、安らぎ、自信、互いへの信頼を見て取ることができます。
中国の近代化のなかで、希望をもって新たな歩みを進めてきた彼らの記録を、作品を通してご鑑賞ください。

■出展作家

榮榮&映里(ロンロン・アンド・インリ)

中国人写真家の榮榮(ロンロン)と日本人写真家の映里(インリ)によるユニット。
榮榮(1968年生まれ、福建省ショウ州市出身)は、1992年に北京の中央工芸美術学院で写真を学び、翌年、北京郊外の東村に移り住む。そこで若手前衛アーティストを長期にわたり撮影した「東村シリーズ」で注目を集める。1996年から98年にかけ雑誌『NEWPHOTO(新撮影)』を刊行。同誌は、当時全く発表の機会のなかった中国人写真家たちへ発表の場をつくるとともに、中国現代写真を世界へ発信する役割を担った。
映里(1973年生まれ、神奈川県出身)は、1994年に東京の写真専門学校を卒業後、朝日新聞社出版写真部で報道カメラマンを務める。1997年、フリーの写真家として創作活動を開始。
それぞれ写真家として活躍していた二人は、1999年に日本で開催された展覧会に榮榮が参加した際に出会い、2000年に映里が北京に移り住み、榮榮&映里を結成し共同制作を始める。2006年、中国・北京の草場地芸術区に中国初となる写真専門の民間現代アートセンター、三影堂撮影芸術中心を設立。

主な個展

2011 “RongRong & inri”, Michel Ku Gallery, Taipei, Taiwan
2010 “Compound Eye”, Hexiangning Art Museum, Shenzhen, China
“RongRong & inri”, Gallery MEM, Tokyo, Japan
2008 “From Six Mile Village to Three Shadows”, Three Shadows Photography Art Centre, Beijing, China
2008 “Ruins to Renewal: Works by RongRong & inri”, SF Cameraworks, San Francisco, USA
2008 “RongRong & inri: The Power of Ruins. Between Destruction and Construction”, Casa Asia, Madrid and Barcelona, Spain
2007 “RongRong & inri”, Rencontres d'Arles, France
2006 “The Third Space”, Alexander Ochs Gallerie, Berlin, Germany
2006 “Liulitun”, Chambers Fine Art, New York, USA
2005 “Beyond”, Walsh Gallery, Chicago, USA
2003 “Tui-Transfiguration: The Image World of RongRong and inri”, Dashangzi Art district, Beijing, China

主なグループ展

2009-10 “Still Life: 2009 Europalia - China International Art Festival”, Brussels, Belgium
2009 “2009 Guangzhou Photo Biennial”, Guangdong Museum of Art, Guangzhou, China
2009 “Couples in Contemporary Art”, Museum of Contemporary Art, Shanghai, China
2008 “Christian Dior & Chinese Artist”, Ullens Center for Contemporary Art, Beijing, China
2008 “While Alive: Chinese Contemporary Photographs”, Daegu Photo Biennale 2008, Daegu, Korea
2007 “Convection”, Three Shadows Photography Art Centre, Beijing, China
2007 “Net: Reimiganing Space, Time and Culture”, CHAMBERS FINE ART BEIJING, Beijing, China
2006 “Inner Scopes”, Shanghai Gallery of Art, Shanghai, China
2006 “Intimate Beijing–Photography exhibition (China–Japan–Netherlands)”, 706 Factory, Beijing, China
2006 “Another world - photography from China”, Lukas Feichtner Gallery, Vienna, Austria
2005 “About Beauty”, House of World Cultures, Berlin, Germany
2004 “5th Shanghai Biennale-Techniques of the Visible”, Shanghai Art Museum, Shanghai, China
2004 “All Under Heaven”, Museum van Hedendaagse Kunst, Antwerpen, Belgium
2004 “Le moine et le demon: Art Contemporain Chinois”, Musée d'art contemporain de Lyon, France
2003-04 “Chinart”, Museum Küppersmühle Sammlung Grothe, Duisburg, Germany; Museo d'Arte Contemporanea di Roma, Italy; Ludwig Museum, Budapest, Hungary
2003 “A Strange Heaven”, Galerie Rudolfinum, Prague, Czech
2002 “Dream 02”, Red Mansion Foundation, London, UK
2002 “Beijing Afloat”, Beijing Tokyo Art Projects, Beijing, China
2001 “Cross Pressures”, Oulu City Art Museum, The Finnish Museum of Photography, Finland
2001 “Chinese Contemporary Photography”, Galerie Steinek-Halle, Vienna, Austria

■関連企画

榮榮&映里によるギャラリートーク

募集は終了しました。

日時: 2011年7月2日|土|14:00〜16:00   (6月27日|月|締切)
場所: ワード資生堂 (東京銀座資生堂ビル9階)
定員: 60名  無料
お問い合わせ: 資生堂ギャラリー  tel.03-3572-3901 fax.03-3572-3951

■榮榮&映里 写真展 - 三生万物 開催要項

会期:
2011年7月2日(土)〜8月14日(日)
会場:
資生堂ギャラリー
〒104-0061
東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
Tel:03-3572-3901 Fax:03-3572-3951
平日 11:00〜19:00 日曜・祝日 11:00〜18:00 毎週月曜休 入場無料
※7月18日(月)は祝日ですが、休館いたします
主催:
株式会社資生堂
  • 榮榮&映里
  • Three Shadows, Beijing 2006 No.20-3
  • 榮榮&映里
  • Caochangdi, Beijing 2004 No.2

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