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ニュースリリース

News Release

リリース日: 2018/7/5

発行: (株)資生堂

技術・研究開発

第12回中国化粧品学術研討会において、優秀な研究論文として「1等賞」と、「2等賞」2件をトリプル受賞

資生堂は、中国香料香精化粧品工業協会が主催する、第12回中国化粧品学術研討会(2018年6月26~28日、中国・広東省江門市)における優秀論文として、84件の論文のエントリーの中から1論文に授与される「1等賞」と「2等賞」2件をトリプル受賞しました。当受賞は研究内容に加え、中国化粧品業界の技術進歩への貢献が評価されたものです。また、最も優秀な研究に贈られる「1等賞」については、資生堂として通算6回目の受賞です。これらの最新研究や高い技術を今後も中国専用ブランド「オプレ」や、全世界で展開する「クレ・ド・ポー ボーテ」「SHISEIDO」ブランドなどの化粧品開発へ活用していきます。

中国香料香精化粧品工業協会(China Association of Fragrance Flavour and Cosmetic Industries, CAFFCI)はエッセンス・香料、化粧品および化粧品の原料、機器、包装、関連研究開発、デザイン、教育などの企業、機関、および個人で構成された非営利団体です。中国化粧品学術研討会は2年に一度開催される、化粧品に関する研究発表と学術討論の一大発表会であり、論文賞には、中国国内外の多くの企業・大学・研究機関が参加し、中国化粧品産業の技術進歩に貢献する優秀な論文が選考されます。

資生堂リサーチセンター 原祐輔 受賞式にて

6月27日に行われた授賞式では、「1等賞」を受賞した資生堂リサーチセンター 原祐輔が「シワ形成における角層の役割解明と抗シワスキンケアの開発」について論文を発表しました。原は下記のようにコメントしました。
「このような栄えある賞をいただき、とても嬉しく思います。皮膚にはまだまだ解明されていないことが多くあります。それを少しでも明らかにしていくことによって、お客さまにさらに美しくなっていただけるような価値を生み出せる研究を進めていきたいと思います。」

なお、「2等賞」を受賞した2件の論文は以下のとおりです。
・革新的なアンチエイジングスキンケアの開発 - 汗腺の収縮による肌老化メカニズムの発見:「真皮空洞化」 (発表者:資生堂リサーチセンター 江連智暢)
・リンパ管の機能低下が引き起こす皮膚老化メカニズムの解明に基づくリンパ機能を促進する抗老化成分の開発 (発表者:資生堂リサーチセンター 加治屋健太朗)

受賞した研究論文の概要

【1等賞】
論文タイトル:シワ形成における角層の役割解明と抗シワスキンケアの開発
発表者:資生堂リサーチセンター 原祐輔
論文の概要:
日常の表情の動きによって一時的にできるシワ(残りジワ)が毎日形成され続けることによって、肌がシワの形態を記憶して表情ジワが定着します。本研究では、表情を作った際に肌に生じるストレスを解析する技術を新たに開発し、表情をつくる度に角層の折れ曲がる部位に大きなストレスがかかってケラチン線維(角層の主要成分)の配列が乱れることにより残りジワが発生してしまうことを突き止めました。さらに、ケラチン線維を整えるケアがシワ定着の原因となる残りジワに対して有効であることを初めて明らかにしました。

【2等賞】
論文タイトル:革新的なアンチエイジングスキンケアの開発 - 汗腺の収縮による肌老化メカニズムの発見:「真皮空洞化」
発表者:資生堂リサーチセンター 江連智暢
論文の概要:
加齢に伴う顔のたるみの原因を明らかにするため、皮膚内部構造を3次元的に詳細に観察する手法を開発し、加齢に伴い皮膚(真皮)の下部が大きく欠損して皮下脂肪に置き換わること(「真皮空洞化現象」)を初めて明らかにしました。空洞化に伴って皮膚の弾力性が低下し、たるみが起きること、さらに空洞が加齢に伴う汗腺の委縮と密接な関係にあることがわかり、加齢によって汗腺が委縮することで真皮が空洞化し皮膚の弾力性が低下、顔のたるみが起きると考えられました。空洞化を改善する手段として、ローズマリーエキスが皮下脂肪組織に存在する脂肪組織由来幹細胞を誘因し、真皮の細胞を活性化して真皮様の立体構造を構築する効果を有することを初めて見出しました。

【2等賞】
論文タイトル:リンパ管の機能低下が引き起こす皮膚老化メカニズムの解明に基づくリンパ機能を促進する抗老化成分の開発
発表者:資生堂リサーチセンター 加治屋健太朗
論文の概要:皮膚老化は身体の内側の衰え、特に血管・リンパ管からなる循環系の機能低下も影響しているものと考えられますが、皮膚老化とリンパ管の機能低下については未解明でした。皮膚のリンパ管を可視化することで、加齢に伴ってリンパ管からリンパ液が過剰に漏れやすくなり老廃物や余剰な水分の回収機能が低下していること、たるんだ皮膚では皮下脂肪の蓄積が顕著でリンパ管からリンパ液が漏れやすい構造をしていること、リンパ液に含まれる脂肪酸がリンパ管を過剰に漏れやすくし、その結果皮下脂肪が蓄積していることを明らかにしました。リンパ管の安定化に重要な受容体Tie2の活性化が加齢モデルで減少し、桂皮エキスがTie2を活性化することでリンパ管を安定化させ、皮下脂肪の蓄積を抑制することを初めて見出しました。

※本学会における資生堂の受賞歴はPDFにてご確認いただけます。

※このリリースに記載されている内容は発表時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご留意ください。

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