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研究開発
Innovation

1999年度

第20回日本炎症学会 ランチョンセミナー

「皮膚と活性酸素」

開催年月 :
1999年7月
共催 :
日本炎症学会・資生堂

概要

1)講演I
「皮膚がさびる」

宮地 良樹氏(京都大学大学院 医学研究科 教授)

2)講演II
「酸化ストレスからの防御」

河野 善行(資生堂基盤研究センター 主任研究員/博士)


講演I
「皮膚がさびる」

宮地 良樹氏(京都大学大学院 医学研究科 教授)

宮地 良樹氏 PHOTO

皮膚は生体の最外層にあって、絶えず酸素にさらされており、酸化ストレスの標的臓器である。最も強力な酸化ストレッサーとして紫外線があるが、皮膚は精緻な抗酸化ネットワークを構築し、酸化ストレスを回避している。紫外線は波長により皮膚内透過力が異なり、UVB は表皮層で吸収されるがUVAは血管の走る真皮層まで到達し、そのいずれもが活性酸素種を発生させる。活性酸素種からの攻撃を回避する仕組みとして、皮膚にはSOD、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化酵素が用意され、さらにはビタミンE、アスコルビン酸、β-カロチンなどの内因性抗酸化物質も存在する。しかし、酸化ストレスの攻撃が激しいと、これら内因性抗酸化システムでは抗しきれずに、結果として皮膚組織傷害を招くことになる。

ここでは酸化ストレスによる皮膚傷害発生のメカニズムとその防御・治療がどのように行われているかについて序論として解説する。


講演II
「酸化ストレスからの防御」

河野 善行(資生堂基盤研究センター 主任研究員/博士)

河野 善行 PHOTO

皮膚の皮脂腺からは不飽和結合を含む皮脂が分泌され、皮膚を乾燥や細菌の進入から守っている。これまでに皮脂中のスクアレンは皮膚における酸化の第一ターゲットとなり、スクアレンヒドロペルオキシド(SQHPO)へ転換することを観察してきた。また、皮膚では一重項酸素が重要な活性酸素種であることを物理化学的手法を用いて明らかにし、さらに、生成したSQHPO自体もラジカル伝播機構により皮膚に傷害を与えることを明らかにしてきた。

これらに対して、チオタウリンなどの外用適用は、皮膚における酸化の開始点である皮脂の酸化を防御し、外部酸化ストレスからの皮膚防御に有用であった。

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