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研究開発
Innovation

2004年度

第103回日本皮膚科学会総会 ランチョンセミナー

「患者さんの思いに応える化粧指導とは?」

開催年月 :
2004年4月
共催 :
第103回日本皮膚科学会総会・資生堂・マルホ

概要

  1. 1) 座長から

    「患者さんの思いに応える化粧指導とは?」

    宮地 良樹氏(京都大学医学部皮膚科 教授)

  1. 2) 講演I

    「患者さんのスキンケア指導にどこまで踏み込めるか?」

    松永 佳世子氏(藤田保健衛生大学医学部皮膚科 教授)

  1. 3) 講演II

    「患者さんのメーキャップ指導にどこまで踏み込めるか?」

    有川 順子氏(東京女子医科大学皮膚科 助手)


座長から
「患者さんの思いに応える化粧指導とは?」

宮地 良樹氏(京都大学医学部皮膚科 教授)

宮地 良樹氏 PHOTO

皮膚科医が治療を行う上で、スキンケアと美容のための化粧品知識やスキルは不可欠である。そこで本セミナーシリーズでは、2002年に「皮膚科医はどこまで化粧品を勧めるのが良いのか?」、2003年には「女性の化粧行動を知る」というタイトルでセミナーを実施し、皮膚科専門医として持つべき化粧品の知識や女性患者の化粧に対する心理効果等を学んできた。3回目となる本セミナーでは、さらに一歩踏み込んだ「患者さんの思いに応える化粧指導とは?」というタイトルで企画した。松永佳世子教授には、「患者さんのスキンケア指導にどこまで踏み込めるか?」というタイトルで、先生自身が実践されているスキンケア指導と本セミナー開催にあたり事前に実施したアンケート結果も踏まえてお話いただく。また、有川順子先生には東京女子医科大学皮膚科教室内でメーキャップ教室を実施し、ディスカッションした内容と今までの研究結果をもとに、「患者さんのメーキャップ指導にどこまで踏み込めるか?」についてお話していただく予定である。

機能性化粧品の登場と今後ますます求められていくであろう患者さんからの要望に対応できる知識の習得の場として本セミナーは、皮膚科専門医として化粧指導を行う一助となるであろう。


講演I
「患者さんのスキンケア指導にどこまで踏み込めるか?」

松永 佳世子氏(藤田保健衛生大学医学部皮膚科 教授)

松永 佳世子氏 PHOTO

皮膚科医は皮膚の生理機能や病態に精通した医師であり、さまざまな皮膚疾患をもつ患者さんに化粧指導を行う最も適した職種である。本講演で私に与えられたテーマは、患者さんのスキンケア指導にどこまで踏み込めるかを示すことである。

まず、全国617名の皮膚科医を対象に患者さんの思いに応える化粧指導についてアンケートを行った。回答者は男性、女性はほぼ同数、勤務先は大学病院52 名、一般病院232名、開業医308名、その他4名、不明21名の構成であった。化粧品の指導については、「いつもしている」125名、「たまにしている」371名で全体の80%が化粧品の指導を行っていた。患者さんからの基礎化粧品についての質問には、「概ね答えられる」245名、「少しはできる」 283名で、合計86%がある程度答えていることになる。一方、メーキャップ製品についての質問には73%が「概ね答えることができる」、あるいは「少しはできる」と答えた。化粧品についての知識が「絶対必要」は218名、「ある程度必要」388名で、「必要ない」と答えたのは6名に過ぎなかった。さらに、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、ニキビの患者さんから受ける質問の内容をアンケートした。

以上の結果をもとに、患者さんの思いに応える化粧指導を行うために、特に、スキンケア指導についてのスキルを得る具体的な方法を提示したい。


講演II
「患者さんのメーキャップ指導にどこまで踏み込めるか?」

有川 順子氏(東京女子医科大学皮膚科 助手)

有川 順子氏 PHOTO

顔面に症状を有する種々の皮膚疾患が、患者の日常生活や心理状態に与える影響は非常に大きく、特に女性の場合、外見(見た目)は重要な問題である。

皮膚科医が化粧品の安全性や機能性に対して知識を持つのは当然のことながら、メーキャップを否定的にとらえず、満足感や、心地よさといった心理的効果に対する理解と、正しいメーキャップ指導を患者に提供していくことも今後の課題として重要と思われる。しかし、メーキャップには非常に多くの過程がある。年齢や目的とするイメージによっては、さらに複雑、繊細な技術が加わり、自分にあうメーキャップをすることは容易ではない。一方で正しいスキンケア指導なくして正しいメーキャップ指導は成立しない。多忙な診療の中で、スキンケア指導からメーキャップ指導まで行うことははたして可能なのだろうか。男性皮膚科医でもできる指導法はあるのだろうか。患者の高いニーズと心理的効果が確認されている今、そのギャップをいかに埋めていくかが問題となろう。

本講演では、皮膚科医師を対象に行ったアンケートから、メーキャップ指導の現状を報告し、技術者と連携して作成した基本的なメーキャップ指導の手法を紹介するとともに、アトピー性皮膚炎を中心に皮膚に負担をかけない指導を提案して、治療と並行しながらどこまで患者の思いに応える指導ができるかについて述べたい。

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