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2010年度

第28回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会 ティータイムセミナー

「毛穴は本当に小さくなるのか!?」~新知見から生まれた薬剤の臨床的応用~

本セミナーのお問い合わせ先:岩城製薬株式会社


開催年月 :
2010年8月7日
共催 :
第28回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会・資生堂・岩城製薬

概要

  1. 1)座長

    松永 佳世子先生(藤田保健衛生大学 医学部 皮膚科学講座 教授)

  1. 2) 毛穴収縮効果のあるグリシルグリシンの開発と美容医療への応用

    三宅 明子(株式会社 資生堂 リサーチセンター)

  1. 3) 毛穴治療 -グリシルグリシン イオン導入-

    服部 英子先生(南青山皮膚科スキンナビクリニック 院長)


毛穴収縮作用のあるグリシルグリシンの開発と美容医療への応用

三宅 明子(株式会社資生堂リサーチセンター)

近年、女性の肌悩みの中でシワ、シミとともに上位に挙げられる中に毛穴の悩みがある。我々は、毛穴の構造と皮膚生理に着目し検討したところ、目立つ毛穴は周囲がすり鉢状の構造をとっておりその周囲では角化異常や表皮肥厚が集中していること、また毛穴が目立つヒトでは皮脂・特に遊離の不飽和脂肪酸が多いことを明らかにした。さらに詳細な検討を行ったところ、不飽和脂肪酸が細胞内へのカルシウムイオンの流入を促しイオンバランスを乱すこと、炎症性サイトカインの産生を亢進することを見出し、これらが目立つ毛穴周囲の肌状態さらには構造へ影響を及ぼす要因であると考えた。そこで、イオンバランスを整える化合物を探索したところ、アミノ酸であるグリシンの二量体、グリシルグリシンに高い効果を見出した。グリシルグリシンが、角化細胞において不飽和脂肪酸によって惹起される炎症性サイトカインの産生を抑制し、グリシン受容体に作用しカルシウム流入によって乱れた細胞内イオンバランスを整え角化を正常化することで毛穴収縮作用を示すことを明らかにした。
一方、イオン導入は微弱な電流を皮膚に印加することで有効成分を経皮へ送達する技術であり、毛穴などの経付属器官ルートに有利であることがわかっている。そこで、グリシルグリシンをイオン導入することで、グリシルグリシンを短時間で効率的に皮膚へ送達できるのではないかと考え、グリシルグリシンのイオン導入の導入条件の検討を行った。さらに、毛穴の目立ちに悩む女性に対し、クリニックでのグリシルグリシンのイオン導入施術、家庭でのグリシルグリシン含有化粧品の使用を実施したところ有意な毛穴収縮作用が認められた。以上のことから、グリシルグリシンは毛穴の目立ちを改善する有効な手段の一つであると考えられた。


毛穴治療 ―グリシルグリシン イオン導入―

服部 英子(南青山皮膚科スキンナビクリニック)

昨今、美容医療に対するニーズは多様化しており、それぞれのニーズに最適な施術も多数開発されている。数あるニーズの中で、幅広い年齢に共通したニーズとして上げられるのが“毛穴”である。しかし、毛穴目立ちの原因はさまざまであり、臨床現場ではそれぞれの原因に応じた適切な治療を行わなければならない。また治療法についても、レーザー治療等の即効性を求める方、ダウンタイムなどの侵襲がなるべくない治療を好む方など、治療に対する患者さんのニーズも多様化している。
当クリニックではすでに、くすみ、肝斑、肌荒れなど、トラネキサム酸のイオン導入を用いた治療で一定の効果を上げている。そこで、毛穴治療にもこのイオン導入を用いることができないかと考え、毛穴の改善に有効な成分、グリシルグリシン(GG)を資生堂研究所の協力を得て開発した。GGイオン導入は、非侵襲・非観血的な手法であり、レーザー等の侵襲を伴う施術を好まない方に有用である。さらにGGのイオン導入の効果を維持、補完することを目的として、GG を配合したホームケア化粧品の併用について検討した。
毛穴の目立ちに悩む女性に対し、GGのイオン導入を週に1回行うとともに、GGを配合した美容液を毎日、GG含侵マスクを週に2回使用させる使用試験を実施した。その結果、有意な毛穴収縮作用が認められ、GGのイオン導入と、GG配合化粧品によるホームケアが毛穴縮小に有用であることが確認できた。

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