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2011年度

第29回日本美容皮膚科学会総会 スポンサードシンポジウム

白斑を中心としたメイクアップ療法の実践

開催日時 :
2011年9月11日
共催 :
第29回日本美容皮膚科学会総会・資生堂

概要

1)座長

片山 一朗氏(大阪大学大学院 医学系研究科 皮膚科学教授)
森田 明理氏(名古屋市立大学大学院 医学研究科 皮膚科学教授)

2)白斑の症状と治療について‐メイクアップケア外来の効用を含めて‐

谷岡 未樹氏(京都大学大学院 医学研究科 皮膚科学)

3)メイクアップケアの患者ストレス改善効果の検証

井加田 智加子氏(島根大学医学部附属病院 皮膚科)

4)白斑に対するメーキャップ指導のポイント

青木 昭子(資生堂ライフクオリティービューティーセンター)


白斑の症状と治療について‐メイクアップケア外来の効用を含めて‐

谷岡 未樹氏(京都大学大学院 医学研究科 皮膚科学)

「白斑」を呈する疾患に最終的に起こっている現象は皮膚におけるメラニンの減少である。メラニンの減少が視覚的に白斑として感じられるため、患者はそれを主訴として皮膚科を受診する。しかし、その原因は非常に多彩である。先天性の場合は、メラノサイトのメラニン産生機構異常またはその遊走能の異常で生じることが多い。代表例が先天性白皮症やまだら症である。後天性の場合は、メラノサイトに対する自己免疫性の機序で説明できる場合が多い。自験例を供覧して説明する。また、合併症としては全身型には自己免疫性甲状腺疾患などを認めることがある。自験例の統計を含めて合併症について報告する。
 尋常性白斑の治療はステロイド外用療法やオクソラレンと長波長紫外線(PUVA)あるいは中波長紫外線(UVB)を組み合わせて行われてきた。近年、波長が中波長である311nmに限局したナローバンドUVBや308nmに限局したエキシマライトの登場により,治療は簡便になり、効果も着実に認められるようになった。劇的な改善を認めなくとも、色素新生はほとんどの症例で認められるため、患者の喜びは大きい。植皮や1mmミニグラフトなどの外科的療法は、分節型の尋常性白斑や症状の固定した露出部の全身型白斑には良い適応がある。
 治療によっても、治療に反応しない患者も存在する。また、尋常性白斑は病変が目に見えるため、その心理的影響は大きい。京都大学皮膚科ではメイクアップケア外来を開設し、白斑患者のメイク指導に当たっている。メイクアップケア外来をつうじて得られた化粧ニーズやカモフラージュメイクの工夫について供覧するとともに、メイクアップ教室が尋常性白斑患者に与える影響についてDLQIをもちいたアンケート調査により評価したので報告する。


メイクアップケアの患者ストレス改善効果の検証

井加田 智加子氏(島根大学医学部附属病院 皮膚科)

患者さんの多くは、疾患自体や疾患に対する治療により身体的、精神的にストレスを受ける。このことはADLの低下だけでなくQOLの低下をきたす。今回、島根大学医学部附属病院に入院中の患者さんで、同意された方々を対象にしてメイクアップケア(マッサージとメイク)を施し、ストレス軽減の効果があるか否かを検証した。施術後の写真撮影とアンケートによりストレス軽減の効果を評価した。メイクアップケアは、気分の改善効果、疲れの改善効果がえられ、患者のストレス軽減に役立つと考えられた。


白斑に対するメーキャップ指導のポイント

青木 昭子(資生堂ライフクオ リティービューティーセンター)

資生堂では、皮膚に疾患や傷痕による深い悩みを持つお客さまに、最適な商品と美容法を提供することで、肌も心も一層美しくなっていただき、QOL向上をサポートすることをめざした活動を「資生堂ライフクオリティー ビューティーメーキャップ活動」と称し、化粧を通じた社会貢献活動として積極的に進めている。
これまでに、あざや白斑、濃いシミなどの色素異常部位や瘢痕などの凹凸部位をカバーし目立たなくするファンデーションを開発し、専門の教育を受けた美容技術者によるメーキャップアドバイスを行ってきた。東京に直営施設「資生堂ライフクオリティー ビューティーセンター」を設けたほか、全国の取引先や医療機関でもアドバイスを行なっている。
また、本活動に賛同いただいた大学病院の皮膚科、形成外科外来でメーキャップ教室を行なっている。

本講演では、化粧療法の全体像と、資生堂が行なっている研究事例をいくつか紹介した後、実際に白斑患者にモデルになっていただきメーキャップの実演をしながら、具体的なアドバイスのポイントを解説する。また、白斑だけでなくその他の疾患に対するメーキャップアドバイスについても、事例をあげて紹介したいと思う。
今後は、抗がん剤の副作用により美容上の悩みをもつ方への美容ケアアドバイスにも取り組み、さらに研究をかさねて医療現場で患者のQOL向上に貢献できる美容情報を提供していきたいと考えている。

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