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2013年度

第112回日本皮膚科学会総会 ランチョンセミナー26

アトピー性皮膚炎の治療を考える~スキンケアで眠りは変わる?~

開催日時 :
2013年6月16日 11:45~12:45
共催 :
第112回日本皮膚科学会総会/株式会社 資生堂

概要

1)座長

宮地 良樹 先生(京都大学 医学部皮膚科 教授)

2)講演1.
アトピー性皮膚炎の悩み「睡眠」を考える

江畑 俊哉 先生(ちとふな皮膚科クリニック 院長)

3)講演2.
最新表皮・角層研究知見からみるアトピー性皮膚炎スキンケアの必要性

山﨑 研志 先生(東北大学大学院 皮膚科 准教授)


講演1.アトピー性皮膚炎の悩み「睡眠」を考える

江畑 俊哉 先生(ちとふな皮膚科クリニック 院長)

アトピー性皮膚炎の治療が不十分で皮膚炎が遷延しているときには,慢性に経過する痒みが不眠を招き,患者のQOLを低下させていることがある。痒みの感覚そのものが入眠や睡眠維持を妨げるだけでなく,掻破が睡眠を浅くしたり,覚醒を引き起こす。睡眠中には激しい掻破がみられる傾向にあり,皮膚病変悪化の一因となる。こうした掻破行動は浅い睡眠中に起こりやすくなるために,痒み・掻破と不眠の間に悪循環が形成されることも稀ではない。また治療に用いられる薬剤には睡眠に影響を及ぼすものがあり,処方の際に注意を要する。24時間活動し続ける現代社会では睡眠が犠牲になり,睡眠不足が深刻な問題となっている。不眠だけでなく不適切な睡眠習慣による睡眠不足が,本症の経過に与える影響も無視できない。スキンケアと同様に生活指導の一環としての睡眠衛生に着目したアトピー性皮膚炎の診療について考えてみたい。


講演2.最新表皮・角層研究知見からみるアトピー性皮膚炎スキンケアの必要性

山﨑 研志 先生(東北大学大学院 皮膚科 准教授)

アトピー性皮膚炎の病態はIgE~Th2細胞を中心とした免疫学的炎症反応とフィラグリンを中心とした表皮角層機能低下の二面性から説明され、これらは密接に相互関連している。その治療には副腎皮質ステロイドやカルシニューリン阻害剤を中心とした炎症反応制御と保湿剤を中心としたスキンケアの両輪が必要である。患者日常生活においてのアトピー性皮膚炎治療では皮疹を増悪させないためのスキンケアの継続がより重要であり、医療費抑制を含めた経済効果にスキンケアの与える影響は大きい。日常スキンケアに対する患者コンプライアンスからアドヒアレンスへの移行には、日常の場面場面による角層機能の変化を患者自身が理解することが有効であり、医師による指導・啓蒙が最もそれに効果を与える。最新の表皮・角層研究から得られた知見をもとに、アトピー性皮膚炎患者の日常での表皮角層機能変化を概説しつつ、患者に必要とされるスキンケアを考察する。

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