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研究開発
Innovation

2014年度

第14回日本再生医療学会総会 ランチョンセミナー

「細胞移植による脱毛症治療に向けた取り組みの最前線」

開催日時 :
2015年3月20日(金) 12:00~12:50
会 場 :
第3会場 パシフィコ横浜 会議センター 4階 414+415
主催 :
第14回日本再生医療学会総会
共催 :
株式会社資生堂

概要

1)座長

坪井良治 先生 (東京医科大学皮膚科学分野 主任教授)

岸本治郎 (株式会社資生堂)

2)講演1.
ヒト毛包再生におけるiPS細胞の利点と今後の課題

大山 学 先生(慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 准教授)

3)講演2.
毛球部毛根鞘細胞を用いた脱毛治療の基礎と臨床

-Background and use of Dermal Sheath Cup Cells in cell-based therapy for androgenetic alopecia-
Dr. Rolf Hoffmann(Chief Medical Officer & Director, RepliCel Life Sciences Inc.)

4)講演3.
新法下での再生医療の取組み

岸本治郎(株式会社資生堂)


講演1.ヒト毛包再生におけるiPS細胞の利点と今後の課題

大山 学 先生(慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 准教授)

ヒト毛包再生は難治性脱毛症の究極の治療法である。毛包は毛周期を繰り返し、生涯にわたり自己再生する小器官であり、組織内に恒常性を維持する幹細胞・前駆細胞が存在する。ヒト毛包でもバルジ領域に存在する上皮系幹細胞を生きたまま採取可能となった。しかし、分離できる細胞の数は限られ、培養操作にてその特性は失われる。毛誘導を司るヒト毛乳頭細胞も効率の良い分離法はなく、特性を維持した細胞を十分に用意することは難しい。iPS細胞は理論的に無限の増殖能をもち、分化誘導により様々な特性を持つ細胞を作成可能なので毛包再生に必要な特性を維持した細胞を必要なだけ供給できる可能性をもつ。実際にヒトiPS細胞からケラチノサイトへの分化誘導の過程で毛誘導シグナルへの感受性の高い前駆細胞を採取し、in vivoで毛包の部分的再生が可能であった。この基本原理を応用し現在ではヒトiPS細胞からバルジ幹細胞を誘導することが可能になっている。また、ヒトiPS細胞から毛乳頭の特性をもつ細胞への誘導が試みられている。iPS細胞からメラノサイト、毛誘導能を示す細胞が誘導されれば全コンポーネントがiPS細胞に由来するヒト再生毛包を作成することも夢ではない。しかし、iPS細胞のライン間での特性の違い、分化誘導や維持培養などのコストなど解決するべき課題が多く存在することも事実である。こうした利点と課題について考えてみたい。


講演2.毛球部毛根鞘細胞を用いた脱毛治療の基礎と臨床

-Background and use of Dermal Sheath Cup Cells in cell-based therapy for androgenetic alopecia-
Dr. Rolf Hoffmann(Chief Medical Officer & Director, RepliCel Life Sciences Inc.)

Androgenetic alopecia (AGA) is the most common form of hair loss, affecting 70% of men and 40% of women. AGA results from androgen receptor activation in androgen-sensitive hair follicles (HF). Although the receptor-activated signalling pathway associated with AGA is unclear, it is thought that it promotes cytokine release, sequestering the hair growth cycle. Previous research has shown that dermal papilla (DP) cells are essential for HF regeneration, and dermal sheath cup (DSC) cells maintain DP cell population and proper hair growth orientation and distribution.
Based on these observations, a GMP-manufacturing protocol for culturing DSC cells has been developed for AGA treatment in humans. Safety of autologous DSC cell injection has been demonstrated in our phase I/IIa clinical trial (clinicaltrials.gov identifier: NCT01286649). Here we introduce the science of DSC cells and our phase II clinical trial planned in Germany.


講演3.新法下での再生医療の取組み

岸本治郎(株式会社資生堂)

昨年11月に再生医療等安全性確保法、いわゆる再生新法が施行され、再生医療の適正な治療に関する法的な枠組みが整った。我々はレプリセル社からライセンスを受けた毛球部毛根鞘細胞(DSCC)を用いた自家培養細胞による脱毛治療を、新しい医療施術としてその普及を目指すべく、神戸の医療産業区内に研究用の細胞培養加工施設を設立した。まず日本国内での臨床研究を通じて、安全性、有効性を確認するため、医療機関と連携して準備を進めている。その概要について、簡単にご紹介したい。

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