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研究開発
Innovation

人目につくだけに、意外と深刻なお悩みのフケ・・・。

頭皮にやさしいのに、しっかりフケを抑える新知見!?

IFSCC Congress 1992 第17回 横浜大会
最優秀賞

「フケ抑制剤の評価と開発に関する研究」

賞状

何ができるようになったの?

フケのできるメカニズムを解明し、
従来よりもより安全に、フケを抑える商品をつくれるようになった!

いつの間にか出ているフケ。髪の毛に絡まっていたり、肩に落ちていたりすると不潔に感じてしまうものです。こうしたフケのできる原因を解明し、より安全な成分でフケを抑える商品を開発するきっかけとなったのが、今回の研究です。
この“安全な”というのがポイントで、受賞した1992年当時でもフケを抑えるシャンプーやトニックは販売されていましたが、どれもフケの一因となる菌を抑制する「抗菌剤」を使ったものが主でした。もちろん、肌に影響のない成分を使っていましたが、やはりより身近で安全な成分の方が安心、というのがお客さまの正直な気持ち。今回の研究では、よく知られているビタミンEとビタミンCを組み合わせた成分でフケを抑えられることが分かったのです。

フケができる原因と、その安全な対処法とは?

フケのタイプは2種類。脂っぽいタイプとカサカサの乾燥タイプ。
どちらにも有効な成分を発見した!

フケを抑える成分の開発に当たり、フケに関しての徹底的な調査を行いました。まずはフケの収集です。髪を洗う際に頭皮をマッサージするブラシを改良し、掃除機の吸い取り口に設置して、多くの方からフケを採取したのです。抜け毛も一緒にとれてしまうので、その中からフケだけを選別し、ていねいに調べていきました。そこで分かったのは、フケには脂っぽいタイプとカサカサした乾燥タイプがあるということ。

夏の暑い時期の頭の状態を思い出してみてください。汗はもちろん、ベタベタとした皮脂もたくさん出てきます。この皮脂が出てくる皮脂腺が、頭には顔以上にたくさんあるのです。また、髪の毛が密集して生えているので、頭皮はジャングルのように湿気でおおわれています。そのような環境の中では、肌の上にいる「皮ふ常在菌」が急激に増えてしまいます。
この増えた菌が皮脂の中の「トリグリセライド」という成分を食べて、「脂肪酸」という酸の一種を生み出すのです。多くの酸が長い時間肌に触れていると、肌を刺激するようになります。また、皮脂の中には「スクワレン」という成分が含まれており、このスクワレンが時間が経つと「酸化」、つまり錆びついてしまうのです。この錆びたスクワレンも、肌を刺激する一因になります。

刺激を受けた肌は細胞をたくさんつくり出し、防御を固めようとします。そのために頭皮のターンオーバーが乱れて、肌が剥がれ落ちる周期が早くなります。これが「脂っぽいタイプ」のフケの正体だったのです。
一方で、「乾燥タイプ」のフケは頭皮が乾燥することで引き起こされる、肌あれやターンオーバーの乱れ、炎症により、肌がパラパラと剥がれ落ちたものです。

それまでのフケを抑える製品は、主に、皮脂を食べる菌を抑制する「抗菌剤」を配合していました。今回の受賞技術では、抗酸化効果によって「脂肪酸」や「スクワレン」が酸化して肌を刺激するのを防ぐと同時に、頭皮を保湿できる成分を探し出したのです。それが、「ビタミンE」と「ビタミンC」をつなぎ合わせた「EPC」でした。
「ビタミンE」は強い抗酸化効果で有名な成分。また、ビタミンCはビタミンEの抗酸化を強力にサポートします。しかし、この2つは同時に配合することが難しいとされる成分です。それを「リン酸エステル」という成分で結合させた「EPC」がフケに有効であることを実証したのです。

フケは必ずしも「脂っぽいタイプ」「乾燥タイプ」どちらか一方に分かれるわけではなく、常に混在しているもの。したがって、それぞれのタイプに対処しているため、フケを抑える効果も高くなるのです。これらの技術は、女性向けのフケ抑制トニック「トーヒスト」に応用されています。また、今回の研究で使われた成分「EPC」は、保湿効果も持ち合わせていることが分かり、化粧品の高機能クリームに配合されるなど、広がりを見せています。

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