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工場紹介(2) 資生堂掛川工場

※掲載内容は2015年2月公開当時のものです

メーキャップ製品のマザー工場

資生堂掛川工場は、静岡県の掛川駅から車で約10分ほどのところにあります。1975年に本格稼働を始め、資生堂のメーキャップ製品マザー工場として、メーキャップ製品を中心にスキンケア製品、医薬品、ヒアルロン酸の生産などを行っています。

また、敷地内には、資生堂のこれまでの歩みや商品のパッケージ、CMなどの資料などが展示された資生堂企業資料館と、近現代のすぐれた美術品が展示されている資生堂アートハウスが併設されています。

掛川工場

資生堂 掛川工場

資生堂の口紅の大半を生産

メーキャップ製品のマザー工場との呼び名にふさわしく、資生堂掛川工場では、国内外で販売されている資生堂の口紅の大半を生産しています。ひとくちに口紅と言っても、オイルが豊富に含まれたとろけるような柔らかさのものや、ツヤを抑えたマットな質感ものなど、色だけでなく質感・使用感も多種多様。その1本1本が出来上がるまでには、あらゆるこだわりがギュッと詰まっています。また口紅のほか、ファンデーションやアイシャドーなどメーキャップ製品もそれぞれこだわりの製法で生産されています。

口紅の中味を均一に混ぜ合せる工程

口紅の中味を均一に混ぜ合せる工程

口紅の中味の色・艶・においと、異物混入がないかの最終確認

口紅の中味の色・艶・においと、異物混入がないかの最終確認

化粧品ができるまで

原料の受入れから出荷までの流れは下記のようになっています。品質検査だけではなく、その製造工程にもそれぞれに厳しい基準があり、それらをすべてクリアしたものがお客さまの手元に届くのです。

厳しい評価基準で合格したものだけを受入れます。

ミリグラム単位からトン単位まで幅広い範囲で秤量。
バーコードを用いたIDシールで一括管理をすることで、原料間違いなどを防止しています。

製品毎に厳格に定められた方法、手順、条件に従い、原料を調合し、中味が製造されます。
掛川工場では、色をデータ化するコンピューターカラーマッチングシステム(CCM)と製造担当者の卓越した調合技術を高度に組み合わせることで、ばらつきのない設計どおりの色調を実現しています。

中味の製造と同様に充填も徹底して行われます。
掛川工場で生産されるメーキャップ製品は、それぞれの特性により充填・仕上げ方法が全く異なり、独自で開発した方法なども。
すべてを機械任せにせず、多くの人の手でひとつずつ丁寧に仕上げられています。

最終製品検査を経て、出荷されます。

出荷後までも徹底的な品質管理

掛川工場から出荷される製品は、原料の受入れから製品の出荷までの各タイミングで「官能検査」「理化学検査」「微生物検査」を実施しています。「官能検査」では「官能パネラー」と呼ばれる、検査機器ではかりきれない最終検査を行う従業員がいて、色やにおいなどを実際に肌の上で確認します。
包装まで終えた製品の検査は、出荷前の最終検査と出荷後の製品検査(経時検査)を実施しています。
出荷後検査では、出荷される製品の一部を保管し、定期的に複数回の検査を行い、その品質に変化がないかなどを確認しています。

出荷後までも徹底的な品質管理

このように逐次検査を入れることで、より安心・安全な製品を生産・出荷しています。

掛川工場で働くひと

資生堂掛川工場の従業員数はおよそ900名。男女比は3対7と多くの女性が働いています。ここでメーキャップ製品の生産におけるノウハウを学んだ従業員はやがてキーパーソンとして他の工場で活躍する、そういった意味でもマザー工場として機能しています。

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色の違いを見抜く目と、色を調合する技術

口紅の製造は、現在数千色の色材の中から製品に合わせて調合し、レーキと呼ばれる顔料を造るところから始まります。これを日々、いかに見本品と差のない同一色に造りあげるか、ということが私の業務のポイントになります。1つのレーキにつき数色の単色を混ぜ合わせますが、たとえば同じ色材Aでも製造日が違うものを使うことで、色味が微妙に変わってしまい、製品に大きく影響する場合もあります。そのため、色の違いを見ぬく目と、色を調合する技術が必要です。次工程である中味製造へ安定したレーキを引き渡せるよう、幾度もの自主検査を経て各色を完成させています。パッと見わからないような違いでも見逃すことなく、きちんと同じ色になるよう、徹底したプロ意識を大切にしています。

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経験を積むことで体得できる
「調色業務のプロ」としての自信

ファンデーションの色は、数種の色材を組み合わせて調色します。その色は製造条件(製造量・製造設備・温度など)により変動しやすく、まったく同じ色を出すことは本当にむずかしいのです。しかし調色の担当者は、それらの製造条件を絶妙に組み合わせ、ジャストな色合わせを行っています。細心の注意を払いすぎて時間ばかりかかけてしまったり、大胆に色材を入れすぎて濃くなってしまうなど、その最適なバランスもまた経験を積み体得することで、プロとして自信を持って調色業務に就くようになるのです。

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お客さま目線での品質へのこだわりは、職人技を生む

口紅の製造では、溶かした中味を固めるという工程のなかで、特に温度管理が繊細で重要です。±1度の違いでも、固まり方に影響し、それはつまり使用感にも大きく影響するため、中味を溶かして充填タンクに供給する作業者は決められた時間内に、[指定された温度に溶かす]→[均一に混ぜる]→[指定された温度まで下げる]→[供給する]という細かな作業を手早く正確に行っていて、それは本当に職人技と言えると思います。
100個の生産でも、1万個の生産でも、お客さまの手に渡るのはそのうちの1個。成形された口紅はその全数において、検品担当者が表面のキズなどがないか検品するなど、関わるすべての社員がお客さま目線で品質にこだわりをもって作業しています。

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目指すは、
すべてのお客さまが100%満足して使える製品

ファンデーションやアイシャドーなど、粉末はその日の気温や湿度が変わるだけでも固まり方が変わってくるため、メカニックはその状態を毎日確認しながら、「すべてのお客さまが100%満足して使える製品」を生産すべく、コンマ数秒の微調整を行うなど、状態の均一化にこだわっています。
そして、ライン上に流れてくる製品を最後に確認するのはやはり「人の目」です。カメラでは認識できない細かな部分、「お客さまはもしかしたら気づかないかもしれない部分まで。お客さまに不快な思いをさせたくない」「満足できる製品を使ってほしい」、そんな想いで製品をしっかり見つめ、確認しているのです。

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「感動と安心をお届けしたい」
そのために必要な様々なチェック

製品の検査では、容器やケースの印刷文字の読みやすさ。スポンジや栓の大きさ、におい、開閉具合など、全ての材料において様々なチェックを行います。
中味の検査では、出来る限り検査員の肌を使い、正しい色味ができているか、使用感に問題は無いかなど、お客さまの立場に立って検査をしています。
これら官能検査を行うには、ごくわずかな色の違いを100種類以上見分けたり、微妙な香りの差をかぎ分けたりする難しい試験に合格しなければなりません。
私の担当するチームは、お客さまに届く前の最終の検査部門なので、不具合品を出荷させない事はもちろんですが、使用感、デザイン、コンセプトなどがしっかりと製品として仕上がっているかも確認し、お客さまが手にとった時に感動し、商品を使い終わるまで安心してご使用できることを考えて、日々検査を行っています。

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資生堂掛川工場には「匠工房」と呼ばれる工作室があります。「作業台の高さを調整したい」「こんな台車があるといいのに」・・・業務の中で、こんなものがあったら便利なのに、というものを購入するのではなく、作成する場所です。工場の中心部に位置し、常駐の専任担当者に気軽に相談ができるようになっています。また、機械加工の教育実習を受け、改善アイテムの作成を自ら行う作業者も多数。こうして「自分の目で改善点を見つけ、自分の手で改善アイテムを作る」ことで、改善への意識が高まり、不具合に気づく視点も養われています。

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