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研究開発
Innovation

皮膚感作性試験代替法 h-CLAT の公定化に向けて

資生堂は世界的に広がる自然志向や環境意識、動物愛護に鑑み、動物を全く使用しない動物実験代替法に基づく安全性保証体系を確立し、2013年4月より開発に着手する化粧品・医薬部外品における動物実験を廃止 [PDF:124KB]しました。さらに動物実験代替法が各国・地域の法制度において正式な実験方法として公定化されるよう、積極的に各国の公的関係機関に働きかけています。
このような状況の中で、公定化を達成した動物実験代替法がh-CLATです。 資生堂は独自に感作性試験の代替法開発に取り組み、その知見については特許出願し、公表していました。そうした中、同様の研究を行っていた花王株式会社と共同研究を進め、皮膚感作性試験代替法 h-CLAT (human Cell Line Activation Test) を開発しました。その後、世界中のお客さまの安全を守るべく、国内外の化粧品会社と共に研究を重ねることでブラッシュアップを図り、グローバルで通用する試験法に育ててきました。欧州における厳格なバリデーション(妥当性の検証実験)を経て、2016年7月OECDテストガイドラインに収載されました。本試験法の普及を目的として、どのような外部機関でも、OECDガイドラインである皮膚感作性試験に用いる際は、資生堂が保有するh-CLATの基盤技術に関する国内特許の実施を2014年12月1日より無償化することとしました。また外部受託機関に積極的に活用いただくために、これまで以上に本技術に関する詳細なノウハウ情報も公開し、不明な点等の問い合わせには丁寧にお応えします。 なお、具体的方法(protocol)や原理については、まず以下のリンク先をご参照ください。

h-CLAT 開発経緯

2000年:
資生堂より最初の対外発表 (欧州接触皮膚炎学会) /特許出願
2003年:
花王株式会社との共同研究開始。 積極的に技術情報を公開。
2004年:
Cosmetics Europaとの共同研究開始
2006年:
厚生労働省管轄下で化粧品会社7社による共同研究開始
2009年:
欧州委員会におけるバリデーション開始 /日本での特許権利化(感作性試験)
2014年:
OECDによる審査開始。 h-CLATの普及に向けて、特許実施の無償化(12月1日より)を決定。
2016年:
OECDテストガイドラインとして収載

h-CLAT 研究の背景と原理

1990年代初めに、皮膚において抗原提示機能を担うランゲルハンス細胞のCD86やMHC class IIといった細胞表面に発現しているタンパクの量が感作性物質により増加することが見いだされていました。そこで資生堂ではその現象を応用した試験法開発に着手しましたが、ランゲルハンス細胞は表皮中にわずかしか存在せず、さらに分離するだけで活性化してしまうため、試験法への活用が困難であるという問題がありました。そのため、ランゲルハンス細胞様の性質を有する樹状細胞を末梢血より調製し、樹状細胞の代わりにすることが考えられました。しかし樹状細胞を調製するためには血液を使用しなければならないことや、反応性に関してドナーによる差が極めて大きいため、樹状細胞を用いた実用性の高い試験法の確立は困難でありました。
そこで資生堂が着目したのが、ヒト単核球細胞株であるTHP-1です。この白血病に由来する細胞株は培養が容易であるため、さまざまな研究が行われており、その性質が比較的明らかになっていたため、樹状細胞の代替として選択しました。

h-CLAT プロトコール(具体的方法)

h-CLAT assay に関する具体的方法(protocol)や原理・文献 については、
下記 ECVAM DataBase サイトの検索欄より “ human cell line activation test ” で検索ください。
(なお閲覧、ダウンロードには、ECVAMへのアカウント登録が必要です)
http://ecvam-dbalm.jrc.ec.europa.eu/beta/index.cfm/methodsAndProtocols/index (別ウィンドウで開きます)
Protocol 評価シート等がダウンロードできます。

h-CLAT 参考資料

h-CLAT に関するFAQ

Q1:
THP-1細胞の入手先による試験結果のばらつきはありますか?
A1:
あります。ある細胞バンクのTHP-1細胞は変異により一部の感作性物質に反応しないことが知られています。使用する場合は、protocolに記載されている基準を満たした細胞であることをご確認ください。
Q2:
陽性対照(DNCB)と陰性対照(乳酸)の試験結果は常に安定していますか?
A2:
技術や材料に問題ない場合、陽性対照と陰性対照の結果はほとんどの場合それぞれ陽性、陰性となることが確認されています。
もしそうならない場合は何らかの問題が考えられますので、具体的に下記までお問い合わせください。
Q3:
実技指導はしていただけるのですか?
A3:
まずは実施上の問題点を下記までお問い合わせください。

h-CLAT に関する問い合わせ

  • 技術に関する問い合わせ先:
    株式会社資生堂 品質評価センター

    e-mail:
    alternative@to.shiseido.co.jp

  • 特許に関する問い合わせ先:
    株式会社資生堂 研究推進部 特許室

    e-mail:
    spatrc4@pa.shiseido.co.jp

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