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社員による社会貢献活動

資生堂は、美の力を通じて、“人々が幸福を実感できる”サステナブルな社会の実現を目指し、社員一人ひとりが社会および環境問題に対して意識を高め、その解決に向けて、みずから考え、行動することを重要と考えています。資生堂ではサステナビリティ戦略に沿って、重要課題である「社会」「環境」の領域で社員が自発的に社会貢献活動に参加できる社内体制を整えています。日本をはじめ欧州や米州、アジアパシフィック、トラベルリテールの地域本社では、社員が平日に取り組む社会貢献活動を業務時間と認めています。

世界で社員による社会貢献の日「資生堂カメリアデー」を実施

2017年より欧州地域本社でスタートし2021年には世界の各地域本社すべてに拡大した、社員による社会貢献活動の日「資生堂カメリアデー」を2022年も欧州、米州、アジアパシフィック地域にて実施しました。「資生堂カメリアデー」は、勤務時間にボランティアに参加する社員同士の絆を醸成するとともに、地域の団体に市民として関わり、情熱やスキルを共有することで、社会に貢献することを目的としています。2022年はコロナ禍の状況を鑑みながら、屋外を中心とする対面の社会貢献活動も徐々に再開し、世界中で多くの社員がそれぞれの地域社会の課題解決に向けて取り組みました。

欧州地域では、ベルギー、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、イギリス、フランス、スイスなど各国の社員560人以上が、環境保全活動やジェンダー平等に向けての支援、文化やヘリテージへの啓発活動などに自分たちのスキルや知識を活かし、地域社会に貢献しました。
オフィスがある港エリアの清掃活動や、オフィスの屋上テラスの植物菜園設置、プラスチックのリサイクルや植林・植栽、雑草除去などの活動をはじめ、地域の社会団体が支援する難民や老人ホームの方々を支援する活動や、がんに苦しむ女性や暴力被害女性の心と健康の支援などさまざまな活動を実施しました。

欧州地域の社員ボランティア(オランダ)

欧州地域の社員ボランティア(オランダ)

米州地域では、創業150周年の一環として、社員1,300人以上が一丸となって、「私たちの海を守る」をテーマに、各地で社会貢献活動に取り組みました。米州地域の社員が年間を通じて社会貢献活動に参加するプログラム「THE BEAUTY OF HELPING OTHERS」を通じ、20のNPO団体と協働し、30以上の活動を実施しました。
カリフォルニア州、フロリダ州、カナダのトロントでのビーチ清掃や、ニューヨーク、ニュージャージーでのカキ礁の復元と海岸線プロジェクトへの参加、テキサス州ヒューストンとオハイオ州グローブポートでの水路・入り江の清掃活動など、各地で地球環境を守る活動に取り組み、地域社会に貢献しました。また、ブラジルの社員は、サンパウロのサンガバビーチのマングローブから人工ゴミを集める活動に取り組みました。

小川や公園の清掃に参加する米州地域の社員ボランティア

小川や公園の清掃に参加する米州地域の社員ボランティア

アジアパシフィックおよびトラベルリテール地域本社では、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、マレーシア、台湾、タイなど各国・地域の社員450人以上が、資生堂カメリアデーの活動に取り組みました。
アジアパシフィックおよびトラベルリテールの地域本社は、2022年も共同で資生堂カメリアデーを実施し、社員230人以上が、恵まれない女性や子どもたちをエンパワーメントする取り組みへの意識啓発と、NGO・NPO団体の活動に寄付するチャリティウォーキングイベントに参加しました。また、インドネシアの社員は、厳しい環境にある若者たちへの技術習得・育成支援を目的としたNPO団体との協働によるチャリティウォーキングイベントに参加しました。社員たちは社会に貢献するだけでなく、健康的な活動を通じ、家族や友人、社員同士の交流を深めました。
フィリピンの社員は、医療の最前線で活躍する医療スタッフの方を笑顔にすることを目的に、資生堂の商品を詰め合わせたスペシャルギフトボックスに感謝のメッセージと商品の使い方を添えたプレゼントを用意し、医療関係者の方々へ感謝を込めてお渡ししました。
そのほかにも、ベトナムやマレーシアでは恵まれない子どもたちの教育の改善を目的とした学用品支援、台湾では恵まれない少女や若い女性たちに贈るための資生堂製品をセットしたギフトボックスづくり、タイでは将来を担う若者たちのエンパワーメントを目的とした音楽・演劇活動への参加支援など、幅広い活動を実施しました。

チャリティーウォーキングイベントに参加したアジアパシフィック地域の社員ボランティア

チャリティーウォーキングイベントに参加したアジアパシフィック地域の社員ボランティア

世界で展開する「資生堂カメリアファンド」

日本で展開する「資生堂カメリアファンド」2023年度支援団体

領 域 団 体 名 支援内容
環境 WWFジャパン 地球環境を守る持続可能なインドネシアの「認証パーム油」生産農家の育成
社会 全国女性シェルターネット 卑劣なDV被害から母子で逃れて生活する子どもたちへの就学支援
ジョイセフ ザンビアのお母さんが安全に出産できる保健環境の整備と出産キットの提供
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 栄養不足が深刻なウガンダ西部の母子の食料確保のための農業と栄養指導
資生堂子ども財団 施設や里親の元で育ち18歳で巣立つ子どもたちの進学支援
全国色素性乾皮症(XP)連絡会 難病XPの子どものための紫外線防御用品や医療介護用品の購入とXP啓発
日本対がん協会 がん患者と家族の支援、無料がん相談、チャリティ活動、がん経験者の支援
文化 アーツ イニシアティヴ トウキョウ 障がいや生い立ちなどにより芸術との接点や自由に表現する機会が限られた児童や若者に芸術体験を創出し、アートが持つ力で心の栄養や自己肯定感を育む取り組み

ウクライナへの支援

資生堂はウクライナ留学生の支援を通して、私たちが平和で健全な社会とともにあることを表明し、ウクライナの未来を担う人材を支援しています。これは、私たちの企業使命である「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界をつくること)」に合致することと考えています。
2022年3月から、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)を通じて、スキンケア製品と寄付金を提供し、大阪茨木工場では2名のウクライナ難民を雇用し安心して働ける環境を整備しています。同年6月には、「資生堂チャリティーコンサート“MUSIC for PEACE”(サントリーホール)」※1を主催し、その収益金は難民支援団体の一般財団法人パスウェイズ・ジャパン※2を通じて寄付しました。また、ICU(国際基督教大学)で学ぶ5名のウクライナ留学生には、彼らが学業に集中できるよう生活支援金を提供しています。資生堂グループは、今後も世界中の社員および支援団体などと長期的な支援を継続していきます。
また、緊急支援としてUNHCRを通じて、避難民の支援活動への100万ユーロ(約1億3,000万円 )の寄付に加え、社員へ寄付を呼びかけ、集まった寄付金額の同額を当社がマッチング(上乗せ)する人道支援寄付プログラムを実施しました。マッチングによって、合計約6,000万円をUNHCRへ寄付しました。

  1. ※1:協賛:サントリーホールディングス株式会社、セイコーホールディングス株式会社、大和証券グループ、東京海上日動火災保険株式会社。協力:株式会社電通
  2. ※2:教育を通じて難民の新しい道を拓くことを目指し、日本への難民受け入れ事業を行っている団体