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サステナビリティ
Sustainability

商品での取り組み

資生堂では、2010年度に商品設計における環境基準である「モノづくりエコスタンダード」を制定しました。「モノづくりエコスタンダード」の定着を図るため、商品企画部門への勉強会などを実施し、運用しています。単なる環境対応にとどまらず、お客さまの心に響く価値を商品に付加することで、バリューチェーンにおける環境負荷の最小化と事業における成長を目指しています。

メカニカルリサイクルペットの製品容器への採用

2015年9月、資生堂は、回収されたペットボトルからメカニカルリサイクルによって再生されたペット樹脂をシーブリーズ(target_blank)の容器に採用することを始めました。

メカニカルリサイクルは、ペットボトルからペット樹脂を再生する従来のリサイクル方法であるケミカルリサイクルに比べて再生効率が良く、より負荷をかけずにリサイクルできます(※)。また、高品質であるため、既に飲料用ペットボトルなどに多く採用されています。形状が複雑で厚みのある化粧品容器ならではの課題を解決することで、容器の環境対応が可能となりました。この取り組みにより、バージンペットを使用する場合と比べて、枯渇性資源である石油の使用量削減に加え、年間で約22トンのCO2排出量を削減できることになります。

メカニカルリサイクルペットの採用を開始したシーブリーズ

メカニカルリサイクルペットの採用を開始したシーブリーズ

※メカニカルリサイクルの工程例
メカニカルリサイクルの工程例

自社植物工場で育てた“生い立ちの明らかな”原料を配合した商品を発売

近年、ナチュラル・オーガニック化粧品の市場が拡大していることに加え、相次いだ食品偽装などの影響もあり、トレーサビリティー(追跡可能性)などの安全・安心に対するお客さまのニーズが増大しています。

資生堂は、掛川工場(静岡県掛川市)内に、化粧品の原料となる植物を効率的に栽培できる植物工場を2012年12月に設置し、“生い立ちが明らか”で安全・安心な植物原料の開発に取り組んできました。植物工場では、植物の成長に必要な様々な条件(温度、水やり条件、照明強度、照射時間、二酸化炭素濃度など)を最適に管理しながら、苗を効率的に育てています。この植物工場で育てた「カミツレ」「ローズマリー」の苗をその後、外部の契約農園で育成し、そこから抽出した植物エキスを配合した商品を2014年6月にグループ会社のエテュセから発売しました。

原料植物の収穫量をコントロールすることを可能とするこれらの取り組みによって、当社で使用する植物原料の供給リスクを回避できるようになるだけでなく、原料植物の枯渇や産地の生態系への影響を低減することにつながります。

自社植物工場

自社植物工場

クレ・ド・ポー ボーテ スキンケアリニューアルに伴う環境への取り組み

資生堂グループの最高級ブランド「クレ・ド・ポー ボーテ(target_blank)」は、すべてにおいて「本物」を求めるお客さまにご満足いただくため、品質はもちろんのこと、あらゆる面において「最高級」であることをめざしています。

2011年1月、スキンケアのリニューアルを機に、
①スキンケア全アイテムにフェアトレード(※1)で調達した香料「サンダルウッド」を配合
②「ラ・クレーム」(クリーム)に初めてレフィルを配置
③商品の外箱と能書(説明書)にバガス紙(※2)を採用
などの取り組みを行いました。

その後も、フェアトレード原料(プレミアムアルガンオイル)を「ルージュエクラC」「レオスールデクラ」など一部商品に配合、能書にFSC認証紙(※3)を採用するなど、サステナブルな取り組みを進めています。

今後もクレ・ド・ポー ボーテは、自然や社会とのつながりを大切にし、品質だけでなく、環境にも配慮した商品をお届けします。

  • ※1 発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することを通じ、途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す取り組み。資源の乱獲などを防ぎ、持続可能な活用をめざすことで環境保全にも貢献します。
  • ※2 サトウキビから砂糖を採ったあとの繊維を原料として作られる非木材紙
  • ※3 FSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)に「適切に管理された森林から生産された製品」と認証された紙
ラ・クレームn(クリーム) 本体

ラ・クレームn(クリーム)本体

ラ・クレームn (クリーム) レフィル

ラ・クレームn(クリーム)レフィル

ルージュエクラC

左:ルージュエクラC(口紅・レフィル)
右:レフィルを専用ホルダーにセットして使用

レオスールデクラ(フェースカラー)

レオスールデクラ(フェースカラー)

クレ・ド・ポー ボーテ コンサントレイリュミナトゥール ローション・エサンスの立体成型パウチ

クレ・ド・ポー ボーテ(target_blank) コンサントレイリュミナトゥール」は、2014年4月のリニューアル発売(海外は3月発売)を機に、顔用マスクとセットで使用するローションとエッセンス(各1回分)の容器に立体パウチパックを採用しました。
小型ガラス容器を採用していた旧品に比べて容器重量が10分の1になり、廃棄物の減容化にもつながっています。

こうした環境配慮とともに、クレ・ド・ポー ボーテのブランドコンセプトである「内側から輝きを放つ肌」を表現した多面体のデザインやパウチパックの開封性の工夫などが評価され、2014年8月に「クレ・ド・ポー ボーテ コンサントレイリュミナトゥール」が「2014日本パッケージングコンテスト(主催:公益社団法人 日本包装技術協会)※」において、最高賞である「ジャパンスター賞」のうちの一つ「公益社団法人日本パッケージデザイン協会賞」を受賞しました。

  • 優れたパッケージデザインや包装技術を表彰する国内最大のコンテスト。今回受賞した「ジャパンスター賞(経済産業大臣賞など計12賞)」のほか、「包装技術賞(6賞)」「包装部門賞(13賞)」があります。
クレ・ド・ポー ボーテ コンサントレイリュミナトゥール

クレ・ド・ポー ボーテ
コンサントレイリュミナトゥール

ローション・エサンス (パウチパック)

ローション・エサンス (パウチパック)

エリクシール スキンケアシリーズ 外箱の紙製化によるプラスチック使用量の削減

資生堂では、主力ブランド「エリクシール(target_blank)」のスキンケア商品において環境対応を進めています。
その第1弾として、2009年9月に高機能スペシャルケアとして発売した「エリクシール シュペリエル レチノバイタル」、2010年2月発売の「エリクシール ホワイト」では、これまでプラスチック製だった商品の外箱を、紙製に切り替えて発売しました。その後、2010年9月からは「エリクシール シュペリエル」においても外箱を紙製に切り替えています。

これらの取り組みにより、各商品発売後1年間で、プラスチック使用量を合計約90トン削減できました。
外箱を紙製にしたことで、商品情報を印刷できるスペースも広がったため、配合成分やご使用方法など、お客さまご自身で商品を選ばれる際に参考にしていただけるような情報の充実化を図っています。

また、第2弾として、2012年9月には、「エリクシール シュペリエル」「エリクシール ホワイト」から化粧水・乳液のレフィル(つめかえ用)を発売しました。
レフィル容器は本体容器につめかえて使っていただくことにより、廃棄プラスチックを約85%(本体重量比)削減することが可能となります。

なお、2016年3月にリニューアルしたエリクシール ホワイトでも、外箱の紙製化とレフィル配置を継続しています。

エリクシール シュペリエル

エリクシール シュペリエル

エリクシール ホワイト

エリクシール ホワイト

HAKU レフィル配置によるプラスチック使用量の削減

2011年2月にリニューアルした薬用美白美容液「HAKU(target_blank) メラノフォーカスW」において、新たに「付け替え用レフィル」を発売しました。

このレフィル容器をつくる際に使用するプラスチック量は、本体容器の使用量に比べ約60%削減しています。レフィルを配置することで、本体容器だけを生産する場合と比較して、プラスチック使用量を発売後1年間で約19トン削減できました。

このレフィルの発売には「省資源」という環境への配慮に加え、「素敵なパッケージを毎回捨てるのはもったいない」「中味の残量が確認できるようにしてほしい」というお客さまからの声にお応えしたい、という大きな目的がありました。また、レフィル容器の開発においては、なるべくお客さまが簡単に交換できる機構にするためのさまざまな工夫を施しています。
さらに、その他の環境対応として、外箱をプラスチック製から、バガス紙(サトウキビから砂糖を採ったあとの繊維を原料として作られる非木材紙)製に変更し、枯渇性資源である石油の使用量を抑え、持続可能となる植物由来原料に切り替えました。

なお、これらの環境対応は、2016年2月に発売した「HAKU メラノフォーカス3D」においても継続しています。

HAKUレフィル

左:HAKU メラノフォーカス3D
右:レフィル

スーパーマイルド容器へのサトウキビ由来ポリエチレンの採用

2011年9月、資生堂は、国内の化粧品・日用品としては初めてサトウキビ由来ポリエチレン容器をヘアケアブランド「スーパーマイルド(target_blank)」に採用しました。

サトウキビ由来ポリエチレンを焼却する時に発生するCO2は、サトウキビが生長過程で吸収してきたCO2であり、CO2の増減は±0(ゼロ)といえることなどから、サトウキビ由来ポリエチレンは石油由来ポリエチレンと比較すると、ライフサイクル全体におけるCO2排出量が約7割強少ないといわれています。
今回スーパーマイルド容器のレギュラーサイズ、ジャンボサイズのボトル部分には約96%、つめかえ用には約34%のサトウキビ由来ポリエチレンを使用しており、切り替え後1年間で約188トンのCO2を削減できました。(資生堂試算による)
また、サトウキビ由来ポリエチレンは、主にサトウキビから砂糖を精製した残液部から作られるため、食糧との競合が発生しにくいメリットもあります。

なお、この取り組みは、「第1回バイオマス製品普及推進功績賞(主催:日本バイオマス製品推進協議会)」を受賞しました。

スーパーマイルドのサトウキビ由来ポリエチレン容器

スーパーマイルドの
サトウキビ由来ポリエチレン容器

マーク(拡大図)

サトウキビ由来ポリエチレンなどの植物由来プラスチック容器に記載するマーク(拡大図)

泡切れの良い洗顔料の開発による水使用量削減

資生堂では、「ライフサイクル全体での商品の環境対応」に取り組んでいますが、洗顔料やシャンプーなど顔や身体の洗浄を目的とした商品は、洗い流しに必要な水やお湯の量が多くなることから、原材料調達から使用・廃棄に至るまでの製品ライフサイクルの中で「使用時」の環境負荷が最も大きいことがわかっています。
そこで、使用時の水使用量を削減するため、素早く洗い流せる新技術を開発し、2016年3月にリニューアル発売した泡状洗顔料「専科(target_blank) スピーディーパーフェクトホイップ エアリータッチ」に採用しました。
従来のクリームタイプ(チューブ)の洗顔料と比較すると、洗い流しに必要な水量を約35%減らすことが可能となり、年間で2Lのペットボトル約540本分の水が節約できることになります。(資生堂調べ)。

SENKA

専科 スピーディーパーフェクトホイップ エアリータッチ

フルメーク ウォッシャブル ベースの開発

2012年12月に資生堂ウェブサイト「ワタシプラス(target_blank)」のオンラインショップにて先行発売、2013年2月に店頭発売した「フルメーク ウォッシャブル ベース(target_blank)」は、重ねたメークがお湯だけで簡単に落とせる世界初(※1)の化粧下地です。水にはなじまず、40℃のお湯にだけ反応する資生堂独自の技術「ヴェールアクションポリマー」を開発し、初めて本商品に配合しました。
資生堂は、本商品を使うことによってクレンジング料が不要になるという特長から、化粧下地から洗顔料までの一連の化粧行為における環境負荷低減度を算出しました。具体的には、従来型の化粧行為と本商品を使った化粧行為(※2)を行った場合を想定し、ウォーターフットプリント(※3)の手法を用いて製品ライフサイクルを通じた水消費量の算出を試みました。その結果、1回の化粧行為あたり、約1.6L(※4)の水消費量を削減でき、本商品1本(35g)に換算すると、約90L(500mlペットボトル約180本分)を削減できる試算となります。

フルメーク ウォッシャブル ベース

フルメーク ウォッシャブル ベース

※1 株式会社Mintel Japanデータベース内 資生堂調べ

※2 従来型の化粧行為と「フルメーク ウォッシャブル ベース」を使った化粧行為
従来型の化粧行為と「フルメーク ウォッシャブル ベース」を使った化粧行為

※3 原材料調達から生産、使用、廃棄、リサイクルまでの製品ライフサイクル全体を通じた水の利用と、それに伴う環境・社会影響を定量的に評価する手法。原料となる植物の栽培や製品の製造工程に使われる水など、直接・間接的に投入されるすべての水を対象とします。

※4 本算定結果は、東京都市大学環境学部 伊坪徳宏教授による第三者検証を受けたものです。この数値は、お客さまのご家庭における水使用量を比較したものではありません。

美容飲料「ピュアホワイトW」「コラーゲンシリーズ」のガラスびん軽量化と、はがしやすいラベルの採用

資生堂は、2011年度より、美容飲料「ピュアホワイトW(target_blank)」と「ザ・コラーゲンシリーズ3種(target_blank)」「ベネフィーク コラーゲン ロイヤルリッチ(target_blank)」(各50ml)のガラスびんを当社従来品と比べて、約10%軽量化しました。

これは、お客さまの「飲み終ったガラスびんはまとめて捨てるので、少しでも軽くして欲しい」とのお声にお応えして実現した取り組みです。

このガラスびん軽量化の取り組みにより、 「ピュアホワイトW」と「ザ・コラーゲンシリーズ3種」「ベネフィーク コラーゲン ロイヤルリッチ」合計で、発売後1年間で約427トンのCO2を削減できました。(資生堂試算による)

また、お客さまの「他の人にどんなものを飲んでいるか知られたくない」「ラベルをはがして廃棄したいのに、ラベルがはがしにくい」といったお声にもお応えし、簡単に手ではがせるラベルに変更しました。

ガラスびんを10%軽量化した美容ドリンク

ガラスびんを10%軽量化した美容ドリンク

簡単にはがせるラベル「はがレーベルTM」

簡単にはがせるラベル「はがレーベルTM

「綺麗のススメ」への環境対応型紙製容器(カートカン)の採用

2010年7月に発売した「綺麗のススメ(target_blank)」は、環境に配慮した紙製飲料容器「カートカン」を採用しています。また、2013年より「長命草<ドリンク>(target_blank)」についても、アルミ缶から「カートカン」に切り替えています。

「カートカン」には以下の特長があります。
間伐材活用による森林の保全促進
健全な森の育成には、混み合った森から弱っている木を切り出すなどの保全作業、すなわち「間伐」が必要ですが、カートカンは間伐材を積極的に活用しています。 また、国産材を30%以上使用していることから、国内森林の保全・健全な育成を推進しています。国内の森林が健全に育つと、排出されたCO2を吸収するため、CO2削減につながります。
「緑の募金」に寄付
売上の一部を「緑の募金」に寄付する仕組みとなっており、国内の森林整備に活用されます。
100%リサイクル可能
牛乳パックと同様にリサイクル可能です。

当初はカートカンでは当社が希望する賞味期限を保持することが難しいものでしたが、お取引先さまにお願いし、カートカンの長期保存性が実現できたため、今回の採用となりました。

綺麗のススメ

綺麗のススメ

長命草

長命草

ホテル用石けん「泡ふる エコソープ」開発による廃棄量の削減

資生堂は、ホテル等の客室アメニティや業務用化粧品を取り扱う資生堂アメニティグッズ株式会社を通じて、環境にも肌にもやさしいホテル用石けん「泡ふる エコソープ(2サイズ:10g、18g)」を2010年10月に発売しました。

これまでホテル等で使われる客室用石けんは、宿泊中の使用量が非常に少なく、その残りはすべて産業廃棄物として処分されていました。
「泡ふる エコソープ」(以下、「本品」)は、石けんの中にミクロの気泡を入れることで、すばやく泡立つとともに溶けて減りやすくなり、使用後の石けんの残量、すなわち廃棄量を大幅に削減することが可能となります。当社リサーチセンターによる実使用テストでは、当社従来品と比較して、使用後の石けん残量(廃棄量)が10gサイズで約90%、18gサイズで約67%削減でき、2サイズ合わせて発売から1年間で約12.5トンの石けん廃棄量が削減できました。(資生堂試算による)
さらには、気泡を入れることにより、廃棄量の削減だけでなく、大きさは従来のままで石けん原料の使用量を約3割減らすことが可能となります。

また、本品は気泡を入れるためにホテル用石けんの一般的な製造法である「機械練り」ではなく、高級洗顔石けんの製造法である「枠練り(わくねり)」を採用しています。一般のホテル用石けんには保湿成分がほとんど入っていないのに対し、本品はこの製法により約30%の保湿成分を配合することができました。保湿成分たっぷりの豊かな泡で洗顔用としてもお使いいただけるなど、今までのホテル用石けんにはないワンランク上の使用感を実感いただけます。(本技術の工程と処方については特許出願済み)

本品は、エコとビューティーを同時に実現できる、環境にも肌にもやさしい石けんとして、多くの旅館やホテルから好評の声をいただいております。

泡ふる エコソープ

泡ふる エコソープ

ミクロの気泡を混入

ミクロの気泡を混入

「泡ふる エコソープ」と「当社従来品」の使用前後での残量の違い

「泡ふる エコソープ」と「当社従来品」の使用前後での残量の違い

ZOTOS社 ヘアケア商品ボトルのプラスチック再利用

資生堂グループの中でヘアサロン向け製品を製造しているZOTOS社(米国・コネチカット州)では、商品の中味品質と安全性、ボトル外観の美しさを保持したままで、容器のバージンプラスチック使用量を低減することに成功しました。

これは、既存のプラスチックボトル成形技術を四層構造の成型技術(二層の再生プラスチックをバージンプラスチックで外側と内側から挟む技術)に発展させた技術革新から得られました。

その結果、再生プラスチックは最大70%まで使用可能となり、バージンプラスチックは年間で約75トン削減、CO2排出量は年間約360トン削減することが可能となります。

JOICO(ジョイコ)

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