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黒方 〜時を超えた香り〜

平安貴族に愛された古の香り「黒方(くろほう)」を、化粧品によみがえらせました!

資生堂の香り研究

資生堂は、香りの及ぼす心理作用や生理作用といった研究だけではなく、世界中の香料の調査や、歴史・文化・伝承に関する探索研究までも幅広くおこなっています。 今回、取り上げる「黒方(くろほう)」は、資生堂が日本の香り文化の研究の中で、素材の一つとしてたどり着いた、平安時代の練り香です。

お香の道具 (「黒方」を薫いているところ)

平安貴族が愛した香り「黒方」

平安時代の貴族は、男女が直に顔を合わせることがはばかられていたため、香りは重要なコミュニケーションツールの一つでした。香りは相手のセンスや地位の高さを判断する材料だったため、貴族たちは代々家宝として伝わる貴重な原料を用いて自ら調香し、その腕を競い合っていました。

当時、最もすぐれた香りとされていたのが「黒方」です。「黒方」は、冬の澄んだ空気と、氷の張った水面を表現したといわれる奥深い香りで、平安時代に記された長編小説「源氏物語」においても重要な場面に登場しています。

さまざまな処方が存在する「黒方」ですが、資生堂は平安時代につくられたお香の処方集「薫集類抄」に残された、源公忠の処方を参考に研究を進めました。源公忠は、合香、歌人、放鷹、能吏においても大変すぐれていたとされ、「源氏物語」の主人公・光源氏のような人だったのではと想像できます。

平安貴族の処方と、
現代調香師の技術の融合

「薫集類抄」に記された平安時代の「黒方」を、化粧品の香りとして現代によみがえらせたい。資生堂の挑戦がはじまりました。平安時代の処方でつくられた「黒方」は、天然原料が希少で手に入りにくく、また「黒方」を薫いた香りをそのまま化粧品に配合することは非常に困難でした。
化粧品に応用できる形で「黒方」を再現するために、香りを科学的に分析し、さらに官能評価・嗜好イメージ調査を実施。さらに調香師の卓越した技術により香りの再現に成功しました。
それは、まさに平安時代の調香技術と、現代の調香技術の融合。格調高い「黒方」の香りが、1000年以上の時を超え、化粧品の中でよみがえったのです。

伝統的な香り文化に触れる資生堂の研究員

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平安貴族の香りと化粧の文化を紹介します。
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※ 画像・映像は技術研究を紹介するイメージです。

タグ:
香り
研究
技術

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