紫外線をたくさん浴びると肌にどんなダメージが起こるのか。日やけのように肌色を暗くするだけでなく、しわやたるみの原因にも?紫外線の肌へのダメージについて資生堂の研究員が解説します。
紫外線は、波長が短くなるほど皮ふへの影響が強まりますが、波長が短くエネルギーが強いC紫外線とB紫外線の一部(290nm以下)は、大気のオゾン層で吸収され、地表には届きません。いつも地表に降りそそいで肌に影響を及ぼす紫外線はA紫外線とB紫外線です。
ふだん、肌は紫外線の侵入を角層や表皮で反射・散乱したり、メラニン色素によって防いでいます。しかし多量に浴びたり、長時間浴び続けることで日やけを起こし、さまざまな影響が肌に現れます。
紫外線は、波長が短くなるほど皮ふへの影響が強まりますが、波長が短くエネルギーが強いC紫外線とB紫外線の一部(290nm以下)は、大気のオゾン層で吸収され、地表には届きません。いつも地表に降りそそいで肌に影響を及ぼす紫外線はA紫外線とB紫外線です。
ふだん、肌は紫外線の侵入を角層や表皮で反射・散乱したり、メラニン色素によって防いでいます。しかし多量に浴びたり、長時間浴び続けることで日やけを起こし、さまざまな影響が肌に現れます。
A紫外線(UV-A)は、30~50%が表皮を通過して肌の奥にまで達します。日常生活で知らずに長い間浴び続けることで、影響が蓄積するため「生活紫外線」とも呼ばれています。UV-Aを浴びた(夏の昼間に20分程度)直後に一時的に黒くなり、さらにUV-Aを浴びる時間が1時間程度になると、すこし黒さが残った状態が持続します。長期的に浴び続けると、真皮内の繊維芽細胞、コラーゲンなどにダメージを与え、しわ、たるみの原因に。
B紫外線(UV-B)は、大部分が表皮で散乱・吸収され、その作用は急激で大きなダメージを与えます。海水浴、スキー、ゴルフなどのアウトドアスポーツやレジャーの日やけの主な原因となることから「レジャー紫外線」とも呼ばれています。はじめの数時間で肌が赤くなり、炎症を起こしてヒリヒリと痛む「やけど」の状態。しばらくして色素細胞からメラニンがつくりだされます。長期的に浴び続けると、肌に炎症を引き起こしたり、皮膚細胞にダメージを与え、シミ、しわ、たるみの原因になります。
夏に外で遊んで、すぐ日やけとわかる要因の多くはUV-B。ヒリヒリとしてやけどのような状態に。一方、毎日の生活の中で知らずに浴びてしまうのがUV-A。長い時間浴び続けることで肌の内部の弾力を失わせる原因に。タイプはちがってもどちらも要注意です。
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