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2018年4月 雑誌広告<br/>ONE ON ONE<br/>ゲスト:伊藤ふたば(フリークライマー)
2018年6月 雑誌広告<br/>ONE ON ONE<br/>ゲスト:多田修平(陸上選手)
2018年8月 雑誌広告<br/>ONE ON ONE<br/>ゲスト:梶原悠未(自転車競技選手)
いい顔に迫る資生堂クロストーク「ONE ON ONE」vol.12
野球選手 菊池 涼介 × 女優 吉岡 里帆
守備が得意と思ってなかった
吉岡 初めまして。吉岡里帆と申します。お帰りなさい、東京へ(笑)。
菊池 ありがとうございます(笑)。地元に戻ってまいりました。
吉岡 東京の実家にはちょこちょこ帰られてますか?
菊池 いや、年末くらいしか帰ってこられないですね。今はほとんど広島です。
吉岡 それはそうですよね。実は父の実家が広島で。
菊池 そうなんですか?
吉岡 はい。だからカープが25年ぶりに優勝した時は親戚一同で盛り上がりました。あの瞬間、私は東京にいたんですけど、東京でもたくさんのファンの人たちがカープの優勝を祝っていて、ああいうあたたかさはカープならではのものだなと思います。
菊池 カープファンはちょっとどうかと思うくらい熱狂的ですから(笑)。
吉岡 みんなが本当に心から声援を送っていて、ひとつひとつのプレーに。
菊池 ただ僕の場合、打席に入る時も、守備でグラウンドに立つ時も、ピッチャーが投げる瞬間にはもう無音の世界にいるんです。だから声援はそこまで聞こえてこないですね。
吉岡 守備をしていて、バッターが打った打球の音も聞こえないものですか?
菊池 まったく聞こえないです。
吉岡 そうすると目や感覚で判断するっていうことですよね。
菊池 感覚と、データ的なものもありますね。バッターの雰囲気やピッチャーの投げる球種によって、1歩でも2歩でも守備位置を変えたりしています。
吉岡 そういう動きができるのは、やっぱり練習のたまものなんでしょうね。
菊池 もちろん練習も必要なんですけど、それ以上に試合に出続けることが大事だと思います。各チームの選手のデータも、「ここでは1点もやれない」とか「ここは1点許してもいい」とか、そういう試合の流れも出続けないとわからないので。練習してもわからない部分がすごくあると思うんです。
吉岡 それこそ練習に次ぐ練習で鍛え上げてきたものなのかと思っていました。それだけではないんですね。試合ではいつもファインプレーを見せていただいて、どうしてあんなことができるんだろうって感動します。
菊池 でも守備が得意だという自覚はそれほどなかったです。守備に自信を持とうと思うようになったのは2016年に優勝した約1年くらい前からで、それまでは試合に出してもらえればそれでいいと思ってました。ただ一生懸命に突っ走ってる感じで。
吉岡 私も1回1回のお仕事に全力で挑むしかないと思っているので、菊池選手の言葉にとても共感します。その積み重ねが今日につながってるんですよね。私の仕事はひとりでは成立しない仕事なので、まわりへの感謝と大勢で作り上げているという意識は常に持っていたいと思ってるんですけど、ひとつのチームだという感覚はきっと野球とも通じるかもしれないですね。
暗くならずポジティブに
菊池 僕はチームのムードメイカーのような役割なので、日頃からみんなを明るくさせようと思ってます。例えばチームが負けた次の日はどんよりしている時もあるので、僕が茶々を入れたり、いたずらをしたりして。
吉岡 どんないたずらをするんですか?
菊池 すごく臭いスプレーがあるんですけど、それをチームメイトが守備で使う手袋の中にかけたり、そういうことを常にやってます(笑)。
吉岡 なんてことを(笑)!
菊池 でもそうすることでみんなの距離が近くなるんです。コミュニケーションを取りやすい環境作りのために、僕はすごく気を使うタイプで。
吉岡 気を使うあまり、いたずらに走ってしまうというのがなんだか少年みたいですね(笑)。
菊池 結局は僕が楽しんでるだけなのかもしれないですけど、みんな暗くならずにポジティブにやっていこうよって。まずそこからですね。
吉岡 今度、私も撮影現場でやってみます(笑)。菊池選手が野球をはじめたきっかけは何でしたか?
菊池 父も兄も野球をやっていたので、その流れでずいぶん小さいころからボールに触っていて、ボールで遊ぶのが好きだったという話は聞いています。僕は覚えてないんですけど。自分から野球をやりたいと思ったのは小学校2年生のころですね。
吉岡 自我の目覚めが早いです! 小2と言うと、私は書道をはじめたばかりのころですね。書道がすごく大好きで。
菊池 いいですね。野球よりおしとやかですし。
吉岡 いえ、私も野球を……。
菊池 えっ、やったことないでしょう?
吉岡 野球ではないですけど、ソフトボール部のマネージャーをやってました(笑)。弟は少年野球をしていて。反対に菊池選手は、屋内で何かをしたり、静かに過ごしたりするのって耐えられるほうですか?
菊池 耐えられないですね(笑)。常に身体を動かしてないとダメなほうです。
吉岡 グラウンドですばしっこく動き回る姿を見ていると、もはや人間離れしてるなと思います。
菊池 よく「忍者」とか言っていただくことがあるんですけど、いちおう人間なんですよね(笑)。人間に可能な範囲でプレーしてるつもりです。
吉岡 あはは。失礼しました(笑)。これまでの野球人生で一番苦しいと思ったのはどんな瞬間ですか?
菊池 プロ1年目も苦しかったですけど、プロ2年目でレギュラーを獲るか獲らないかという時期に、キャンプで右手首を怪我したんです。手首が曲がらなくなってしまって。でもレギュラーを獲るためには音を上げてられないし、結果も出さなければいけなかったので、その時はすごく苦しかったですね。
吉岡 身体はもうどうなってもいいくらいの気持ちで?
菊池 そうですね。どんなに痛くても、ぶっ壊れて動かなくなるまではやれると思っているので、「出ます! どうしてもやらせてください!」と言って。それでレギュラーをつかみ獲った思い出があります。
吉岡 精神力が強いですね! そういう思いにファンは元気をもらえますよね。あるインタビューで、菊池選手が「身体が動くかぎり選手としてやっていきたい」と話していた言葉も力強くて、尊敬します。私自身も「おばあちゃんになるまでこの仕事をしていきたい」と思っていて、心の底から共感します。
チームやファンあっての自分
吉岡 菊池選手はどんな時にこの仕事を選んでよかったと思いますか?
菊池 チームのみんなが喜んでる瞬間、ファンの人たちが喜んでる瞬間は、めちゃくちゃうれしいです。自分の成績も大事なんですけど、やっぱり自分ひとりでは何もできないので。チームがあって、ファンがいて、そして僕がいるっていう。
吉岡 本当にそうですよね。私も同じ気持ちです。
菊池 先ほどおっしゃってたみたいに、それは野球も演技のお仕事もいっしょかもしれないですね。
吉岡 はい、そう思います。菊池選手の今後の目標を聞かせてください。
菊池 目標はやっぱり1年でも長く野球を続けることです。怪我をして使いものにならなくなれば、すぐクビになってしまうようなシビアな世界なので、怪我をせず、健康で、自分らしいプレーを続けていけたらなって思います。
吉岡 本当に身体が資本ですよね。私も体力がいる仕事なので、最近はちゃんとトレーニングするようになりました。ジムに行って、筋トレして。アスリートの方の前で「筋トレしてます」なんて、全然言えるレベルではないですけど(笑)。
菊池 いや、僕はまったく筋トレしないんですよ。
吉岡 本当ですか?
菊池 器具を使ったトレーニングをすると、筋肉が固まってしまって、身体のキレが悪くなる感覚があるんです。だから体幹トレーニングであったり、自重を使ったものばかりですね。ただ年齢を重ねてきて、これまでは好きなものを食べて、好きなだけ寝てというタイプだったんですけど、いろいろケアしなきゃなって思いはじめたところです。
吉岡 2020年には東京オリンピックも控えてますからね。
菊池 名球会のメンバーが着るグリーンのジャケットもいいですが、オリンピック日本代表の赤いジャケットを着てみたいです。
吉岡 いいですね! 菊池選手が東京オリンピックに出場されたらぜひ応援に行きたいです。
菊池 ぜひお願いします(笑)。