次回の展覧会

第13回 「shiseido art egg」展 開催のお知らせ

いま、私たちを取り巻く世界はこれまでになく不安定で、そこには多くの課題が横たわっています。こうした今日の世界のなかで、アートはどのような役割をはたせるでしょうか。

資生堂は、今年「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティーイノベーションでよりよい世界を)」という新しい企業使命を定めました。アートによってもたらされる美しい出会いや経験は、私たちの生き方や考え方の一つの案内役になるかもしれません。それは、たとえ日常の小さな一部であったとしても私たちの行動を変えていくイノベーションにつながるものと考えます。今日の世界を美しくよりよくするのは、私たち自身の行動だとも言えないでしょうか。

資生堂ギャラリーは、1919年のオープン以来「新しい美の発見と創造」という活動理念のもと、アートによる美しい出会いや経験を人々に提供する活動を続けてきました。

shiseido art egg(シセイドウアートエッグ)は、2006年にスタートした公募プログラムで、瑞々しい新進アーティストによる「新しい美の発見と創造」を応援するものです。入選者は資生堂ギャラリーで開催される通常の企画展と同様に、担当キュレーターと話し合いを重ね、ともに展覧会を作り上げます。

第13回目となる本年度は、全国各地より269件の応募をいただきました。今回も資生堂ギャラリーの空間を活かした独創的なプランが多く提案されましたが、選考の結果、独自の視点から今日の世界の新しい価値観や美意識を表現する3名、今村 文(いまむら ふみ)、小林 清乃(こばやし きよの)、遠藤 薫(えんどう かおり)が入選となりました。

入選者の個展を2019年7月5日(金)~9月22日(日)にかけて、それぞれ開催いたします。次代を担う3名の新進アーティストたちの個展に、ぜひご来場賜りましたら幸いです。

なお、今年度のshiseido art egg賞※の審査員には、今日のクリエイティブシーンで活躍するプロフェッショナルとして、有山 達也(グラフィックデザイナー)、住吉 智恵(アートプロデューサー/RealTokyoディレクター)、小野 耕石(美術家/版画家)の3氏をお迎えし、審査を実施します。

※3名の入選作家の展覧会のなかから、資生堂ギャラリーの空間に果敢に挑み新しい価値の創造を最も感じさせた作品に贈られる賞。本年度は10月頃に資生堂ギャラリー公式ウェブサイトで受賞者を発表予定。

■ 今村 文展
会期:2019年7月5日(金)~7月28日(日)

今村 文

「ぼたん羽虫華鬘」2018 紙に水彩、コラージュ
「ぼたん羽虫華鬘」2018
紙に水彩、コラージュ

「水のない池」(部分)2018  紙に水彩、墨 photo:Mina Ino
「水のない池」(部分)2018
紙に水彩、墨
photo:Mina Ino

今村は、自然界の小さな花や虫に精神性を見出し、植物や生物のイメージを創り上げます。独自のドローイングが形づくる花や虫に囲まれた世界をインスタレーションとして構成。抽象化された自然が生みだす複数のイメージは、ギャラリー空間のなかで溶け合い、来場者は不思議なリアリティをともなった自然のイメージ世界を体験することになるでしょう。

1982年 愛知県生まれ
2008年 金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科絵画専攻油画コース修了
愛知県在住
主な活動
2015 芸術植物園(愛知県立美術館) 参加
2016 あいちトリエンナーレ2016 参加

■ 小林 清乃展
会期:2019年8月2日(金)~8月25日(日)

小林 清乃

「Polyphony1945」(部分)2017 ミクストメディア
「Polyphony1945」(部分)2017
ミクストメディア

「Polyphony 1945」(部分)2017 スコア ―初稿― 1945 年葉月、長月
「Polyphony 1945」(部分)2017
スコア ―初稿― 1945年葉月、長月

小林は、人間によって「書かれる言葉」「語られる言葉」に関心を持ち、個人と社会との関わりを問いかける作品を発表しています。戦時下の1945年に女学校を卒業したばかりの女性たちが綴った手紙をもとに、手紙を朗読する複数の人の声を組み合わせたサウンドインスタレーションを構成。発語の作用によって過去の時間に生きた人々の生を呼び起こしていく作品となるでしょう。

1982年 愛媛県生まれ
2005年 日本大学藝術学部映画学科卒業
東京都在住
主な活動
2017 中之条ビエンナーレ2017 参加
2018 「Walls -わたしたちを隔てるもの-」TERATOTERA祭り2018 参加

■ 遠藤 薫展
会期:2019年8月30日(金)~9月22日(日)

遠藤 薫

「ウエス (Waste)」2018 雑巾、映像
「ウエス (Waste)」2018 雑巾、映像

「Thanks, Jim Thompson」2018 タイ絹布、絹糸
「Thanks, Jim Thompson」2018
タイ絹布、絹糸

遠藤は、「テキスタイル」=「織りなすこと」と捉え、布の持つテクスチャーの背後に複雑な現代社会のあり様や生を見つめなおす行為を織り込みます。沖縄やアジアの人々の生活のなかで育まれてきた布地を起点にしながらも、今日の生活に根差した工芸の可能性を切り開く、複層的な視点を鑑賞者に提示してくれることでしょう。

1989年 大阪府生まれ
2013年 沖縄県立芸術大学工芸専攻染めコース卒業
2016年 志村 ふくみ氏(紬織, 重要無形文化財保持者)主催「アルスシムラ」卒業
ハノイ/大阪府在住
主な活動
2017 『クロニクル、クロニクル!(繰り返し)』CCOクリエイティブセンター大阪 参加
2019 『VOCA展 2019 現代美術の展望─新しい平面の作家たち』上野の森美術館 出展

■「第13回 shiseido art egg」展 開催概要

主催: 株式会社 資生堂 社会価値創造本部 アート&ヘリテージ室
会期:
今村 文展 2019年7月5日(金)~7月28日(日)
小林 清乃展 2019年8月2日(金)~8月25日(日)
遠藤 薫展 2019年8月30日(金)~9月22日(日)
会場: 資生堂ギャラリー
〒104-0061
東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
tel.03-3572-3901 fax.03-3572-3951
平日 11:00~19:00 日・祝 11:00~18:00
毎週月曜休(祝日が月曜にあたる場合も休館)
入場無料

■関連企画

作家によるギャラリートーク

1. 今村 文 7月6日(土)14:00~14:30
2. 小林 清乃 8月3日(土)14:00~14:30
3. 遠藤 薫 8月31日(土)14:00~14:30
事前申し込み不要。当日開催時間に直接会場にお越しください。
予告なく、内容が変更になる場合があります。
やむを得ない理由により、中止する場合があります。
中止については、資生堂ギャラリー公式ツイッターにてお知らせします。
会場: 資生堂ギャラリー
参加費無料