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2019年06月11日

発行元:(株)資生堂

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第12回「資生堂 女性研究者サイエンスグラント」受賞者10名決定

~未来のリーダーとなる女性研究者を支援し、次世代への裾野を広げる~

資生堂は、「女性研究者サイエンスグラント※1」の受賞者10名を選出しました(応募総数149名)。本グラントは次世代の指導的役割を担う女性研究者を支援することが科学技術の発展につながるという考えのもと設立され、今年で12回目を迎えます。この研究助成金は対象が化粧品関連領域にとどまらない幅広い研究分野であること、応募には年齢制限がないこと、研究を推進する目的であれば女性のライフイベント(出産や育児)のサポートなど幅広く使用出来ることといった特長があります。昨年までの受賞者109名のうち40%以上がその後昇進、昇格されました。資生堂は今後も女性研究者の研究活動を支援することにより、指導的女性研究者の育成に貢献していきます。
なお本年の授賞式は7月5日(金)に開催し、受賞者には各100万円の研究助成金を贈呈します。
※1:グラントとは「研究助成金」の意味

資生堂 女性研究者サイエンスグラント設立の背景

STEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)領域では、一般的にジェンダー間の格差が大きいことが課題となっています。日本において研究者に占める女性の割合は16.2%で、近年緩やかな上昇傾向にあるものの、世界では29位※2と諸外国(例: 1位アイスランド47.2%、17位アメリカ33.4%)と比較していまだ低い水準にとどまっています※3。この背景として、日本は出産・育児・介護などをサポートする環境が十分ではなく、女性の研究活動に及ぼす影響が大きいことも考えられます。資生堂はこうした状況を踏まえ、指導的立場を目指す意欲があり、科学技術発展への貢献が期待できる女性研究者を支援することを目的に、2007年に本グラントを設立しました。
※2:総務省 平成30年科学技術研究調査より  
※3:内閣府男女共同参画局 男女共同参画白書 平成30年版より

女性研究者を支援

本グラントの対象研究分野は幅広く、自然科学分野全般の女性研究者を対象としています。また助成金は試薬や機器といった研究費用としてだけではなく、出張時のベビーシッターや研究アシスタントの雇用費などライフイベントの間の研究活動をサポート費用としても、学生の学会参加費など指導者としての活動費に使用できることも特長です。過去の受賞者からは、本グラントの受賞が大学内外でのキャリアアップの一助となったとの声も寄せられています。

当社は新たに定めた企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティーイノベーションでよりよい世界を)」の達成に向けた重点活動領域のひとつとして、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の一つでもある「ジェンダー間の平等・公平の実現」を目標にしています。女性がその力を最大限に発揮できる社会の実現に向け、今後も幅広く女性支援活動に取り組んでいきます。

※このリリースに記載されている内容は発表時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご留意ください。