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化粧療法研究室ハカセのブログ

同じではない国内の高齢化

6月は、大分、栃木、奈良、兵庫の4か所で化粧療法の講演をしてきました。

兵庫県薬剤師会(神戸市)での講演の様子

私は毎回、訪れる場所の高齢化率と高齢者数を調べて、講演の中で紹介しています。

どの会場でも、今後高齢化がさらに進み、高齢者が増加することは、みなさんご存知です。
しかし、国内どこもかしこも高齢者が増えるという訳ではなく、地域によって、全然違うということはご存知ないようです。

2010年を基準にすると、2040年までの高齢者人口動態には、下記3つのパターンがあります。

A:今後も増え続ける
B:2020年をピークにほぼ変化なし
C:2020年をピークに減少し続ける

さて、私が訪れた4つの県はどのパターンか、おわかりでしょうか?正解は、、、、、最後に。

「今後、高齢者が増えるので、高齢者を新規獲得!」と思っていても、Aの地域であれば可能性はありますが、BやCの地域では増えませんから、新規獲得は至難の業です。BやCでは既存の顧客とのつながりを絶対に絶やさないことが重要です。
このように地域によって高齢者対応は異なってきますので、是非ご自分の地域の人口動態を把握してみてください。

また、もうひとつ、毎回お伝えしている事実があります。

高齢者(65歳以上)が増えると言っても、65~74歳(前期高齢者)は東京以外ほとんど増えません。増えるのは、75歳以上です。
今の65歳は過去の65歳より5~10歳くらい身体機能が若返っているという研究報告があります。
http://geront.jp/news/pdf/topic_170420_01_01.pdf (外部サイトへのリンク)

しかし、さすがに人間の身体は不老不死ではありませんから、75歳をすぎれば心身に関して何かしらの衰えはあります。
これまでに提供してきたサービスやモノの価値を今一度見直してみる必要があるのではないでしょうか?

化粧療法は、肌に潤いや彩りを提供するたけでなく、超高齢社会において(特に75歳以上に対しては)、
生活に潤いや彩り、そして健康寿命の延伸を提供する取り組みです。

人口推計は西暦2065年まで発表されています。
http://www.ipss.go.jp/pp-zenkoku/j/zenkoku2017/pp29_gaiyou.pdf (外部サイトへのリンク)
確実にわかっている未来に備えましょう。

さて、正解です。
兵庫・栃木:A
奈良:B
大分:C
でした。

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