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サステナビリティ/CSR
Sustainability/CSR

戦略アクション

地球環境の負荷軽減

資生堂は、原料調達を含めたものづくりの観点から、環境負荷軽減の活動を推進することで、グローバルにおける企業市民としての責務を全うし、社会に貢献します。気候変動の原因であるCO₂排出の削減と、エシカルな資源調達(パーム油、認証紙)をグローバルで強化し、水資源利用や廃棄物の削減と合わせて、環境負荷軽減に取り組んでいます。

CO2

CO2削減の取り組み

気候変動の原因であるCO2をはじめとする温室効果ガス(GHG)に関して、工場および事業全体で排出量削減を目指し、気候変動の緩和に努めます。

TCFDへの賛同

2019年4月、資生堂は金融安定理事会(FSB)により設置された「気候関連財務情報開示タスクフォース(以下TCFD)」の提言へ賛同を表明しました。今後は、TCFDの提言に基づき、気候変動が事業に与えるリスク・機会の両面に関して、戦略・リスク管理・ガバナンスなどの観点から、積極的に情報開示を進めていきます。

生産事業所

資生堂グループの生産事業所では、省エネルギー性能を考慮した設備の選定や、環境マネジメントシステムISO 14001による環境対応を推進しています。
太陽光発電:資生堂アメリカインク イーストウィンザー工場(米国・ニュージャージー州)は、2007年に角度固定式の太陽光発電設備を導入し、2010年には太陽追尾式の太陽光発電設備を導入しました。年間発電量は約230万 kWhで、同工場の年間使用電力量の70%以上を太陽光発電でカバーしています。年間1,200トンのCO2削減に貢献しています。2010年には"The 2010 New Jersey Governor's Environmental Excellence Awards"を受賞しました。同工場では2012年から材料の配送に用いる梱包材の発泡スチロールをリサイクル業者へ売却することで、廃棄物を年間7.5トン、CO2排出を年間0.8トン削減しています。

再生可能エネルギー:2018年から株式会社資生堂の掛川工場・久喜工場・大阪工場で再生可能エネルギーを採用しています。これらの3工場で使用している電力の約38%は水力発電由来の電気を利用し、CO2削減に貢献しています。

  • 東京電力エナジーパートナー株式会社「アクアプレミアム」を採用
太陽光発電設備

太陽光発電設備


物流

10面体段ボールによる配送効率向上: 2008年から株式会社資生堂の久喜工場では、商品の物流に10面体の段ボールを採用しています。段ボールを10面体にすることで強度を保ちながら段ボールの紙を薄くでき、同工場で生産しているシャンプーのレフィル(詰め替え商品)を箱にすき間なく詰めることができます。段ボール資材の減量と配送効率向上により、省資源化と年間800トンのCO2を削減しています。

  • 同工場で生産しているブランド「TSUBAKI」「スーパーマイルド」「水分ヘアパック」「シーブリーズ」で採用しています。

商品開発

CO2削減のために、環境へ配慮した商品やサービスを提供しています。また、商品の環境負荷の評価と情報開示(製品ライフサイクルアセスメント:LCA)に取り組んでいます。

森林(パーム油・紙)

資生堂グループの商品の原料は、多くが植物に由来する原料であり地球の恵みによるものです。原料調達を含めたすべての事業活動において、環境保護を推進しながら社会と共に発展すべく持続可能な調達に取り組んでいます。特に、界面活性剤の原料となるパーム油と商品の包装などに使用される紙に関しては、森林破壊の直接の原因となりうるため、サステナブルな環境保全のために対応を強化しています。

持続可能なパーム油の調達

化粧品の原料であるパーム油は、主に東南アジアのアブラヤシから作られます。パーム油生産地での環境保全と農園で働く人の人権への配慮は、倫理的なサプライチェーンの構築に欠かせません。資生堂はRSPO※1(持続可能なパーム油のための円卓会議)(target_blank)に加盟し、環境・社会へ配慮したパーム油・パーム核油を調達するために「PDF資生堂グループ 持続可能な原材料調達ガイドライン[ PDF : 158KB ]」を策定しました。また、資生堂グループの工場でRSPOサプライチェーン認証※2の取得を進めています。これらの取り組みによって持続可能なパーム油調達への切り替えを進めています。

取り組みの詳細は「人権尊重と責任ある調達 持続可能な原材料の調達(パーム油、マイカ)」をご覧ください。

  • ※1RSPO: Roundtable on Sustainable Palm Oil
  • ※2RSPOサプライチェーン認証: RSPO認証原料を確実に受け渡せる仕組みが整っていることの認証。

持続可能な紙の調達

原産地の環境に配慮して、再生紙や非木材紙、第三者認証を取得した紙の調達を進めています。
目標:2023年までに資生堂商品に使用する紙の100%を、再生紙・非木材紙または第三者認証を取得した紙へ切り替えます(2019年策定)

その他の持続可能な原料調達については、「責任ある調達」をご覧ください。

私たちは、水系における健全な水循環や地域社会の水文化を尊重しながら、持続可能な利用を目指します。そのために、まず事業活動におけるバリューチェーンを通じた水資源の利用に関する実態の把握を行います。これを踏まえ、持続可能な水の利用を目指して、事業活動が水循環や水文化に与える影響の低減に努めます。

節水の取り組み

商品開発

お客さまが商品を使うときの水消費量を減らせる節水商品を展開し、水資源の保全に貢献しています。
泡切れの良い洗顔料の開発による水使用量削減:日本のスキンケアブランド「専科(target_blank)」では、少ない水で素早く洗い流せる泡状洗顔料を開発し、2016年に発売しました。従来の洗顔料※1と比べて洗い流す水を約35%※2(年間1080リットル)減らせます。

  • ※1従来の洗顔料: クリームタイプ(チューブ)
  • ※2資生堂調べ
生産事業所

気候変動による長期的な影響として、欧州地域では渇水リスクが上昇することが示唆されています。そのため、フランスに拠点を置くジアン工場、バル・ド・ロワール工場では、長期的なリスク管理の観点から、内容物の製造量当たりの水の使用量をKPIとして定め、水の使用量削減に努めています。

詳細は「2018年の実績」をご覧ください。

廃棄物

資生堂グループでは循環型社会を目指し、3R(リデュース、リユース、リサイクル)と生分解性パッケージ活用の観点で、事業活動のプロセスにおける削減に取り組んでいます。また、産業廃棄物の適正管理に努めています。

廃棄物の再資源化

事業所での活動により発生する廃棄物のリサイクルに取り組んでいます。2018年のリサイクル率の実績は95%でした。

産業廃棄物の適正処理

国内全部門・資生堂グループ各社の産業廃棄物担当管理職・担当者を対象に、法規への理解や遵法のポイントを共有することを狙いに、産業廃棄物の講習会を年2回(座学講習会、中間処理業者での現場確認講習会)を実施しています。これらの活動により2018年の廃棄物に伴う事故・法令違反はありませんでした。

産業廃棄物の講習会

産業廃棄物の講習会

「プラスチック廃棄物問題」に対するポリシー

当社は日本TCGFに参画しており、同組織サステナビリティ委員会が2019年に策定した「プラスチック廃棄物問題」に対するポリシーに賛同しています。詳細は、「PDF『日本TCGF』における『プラスチック廃棄物問題』に対するポリシー策定~[ PDF : 391KB ]」をご覧ください。

  • 日本TCGF: 消費財流通業界の日本企業が主体となり、国内での非競争分野における共通課題の解決に向けて、製造・配送・販売が協働し、立案・実行する団体。

生物多様性の保全

資生堂グループの事業活動は、原料調達から販売・廃棄に至るまで少なからず生物多様性へ影響を与えます。私たちは地球の恵みによって事業を行っていることを認識し、事業を将来も維持できるよう生物多様性について下記の考えを定め、バリューチェーン全体で取り組んでいます。

生物多様性保全活動

原料調達・商品

化粧品原料のパーム油や化粧品パッケージなどに用いる紙の調達で、環境保全に配慮しています。詳細は「責任ある調達」をご覧ください。

「TSUBAKI」原料産地での植林:2011年からヘアケアブランド「TSUBAKI」に用いる椿油の原料産地である長崎県五島列島で、資生堂は耕作放棄地に椿を植林する保全活動に取り組んでいます。同地は高齢化に伴う耕作放棄地が社会問題化しており、地元住民と協力して椿を守り育てることによって、持続可能で責任ある原料調達を目指しています。2018年は従業員32名が参加し、長崎県南松浦郡新上五島町で75本(0.18ヘクタール)にヤブツバキ苗を植樹しました。国連の定めた「持続可能な開発目標」 (SDGs)の「目標15. 陸上生態系保護と持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理」に寄与する活動です。

「長命草」原料産地での環境保全:2013年から美容飲料「長命草」の売上の一部を、原料産地の沖縄県与那国島での環境保全に寄付しています。同島は自然豊かで絶滅危惧種や固有種の動植物が生息しています。2013年、島に生息する137種類の動植物を紹介する『よなかま図鑑』を制作し、島の子どもたちと全800世帯に配布しました2014年、島内の川に生い茂る外来植物ホテイアオイ約100トンを駆除しました。

事業所

フランスの工場でのミツバチ保護:多くの作物が受粉をミツバチに頼っていますが、欧州では、ミツバチの減少が懸念されています。そこで資生堂インターナショナルフランスのバル・ド・ロワール工場およびジアン工場では、ミツバチを保護し、地域の生態系を保全することをサステナビリティ計画に盛り込んでいます。ミツバチのための巣箱を設置するとともに、工場敷地内での農薬の使用を禁止しました。設置したミツバチの巣箱からは、1年間で約400kgのハチミツが生産されました。

フランスの工場でのミツバチ保護

資生堂タイランドの植林活動: 2008年からタイの各地でマングローブに植林しています。2018年は従業員52名が参加し、サムットプラーカーン県(地名)のマングローブ林で500本を植樹しました。

資生堂銀座オフィスの屋上緑化: 2013年に資生堂銀座オフィス(東京都中央区)を建て替える際に、周辺で生きものを調査し、生態系の多様性維持に貢献する屋上庭園「資生の庭」を造りました。調査結果を踏まえて庭園の樹木を選び、化粧品の原材料となる植物も栽培しています。同庭園は近隣の自然公園同士を繋ぐ生きものの中継地となり、従業員への環境教育にも活用しています。

資生堂タイランドの植林活動

生物多様性アセスメント

2013年に資生堂銀座オフィス(東京都中央区)を建て替える前に事業所周辺の生きもの(鳥類・昆虫類)を調査し、屋上庭園の設計に活用しました。調査の結果、銀座地区では生きものの種類・個体数が少ないと分かりました。近隣の日比谷公園や浜離宮には生きものが多数存在し、繁殖や採餌行動が確認されました。このことから、本社社屋の屋上緑化が鳥類や昆虫類の中継地となり、生物多様性に配慮した街づくりに貢献できる可能性があることが分かりました。

銀座地区周辺生きもの調査報告書(生物多様性アセスメント結果)

重点活動テーマ
CSR(社会的な責任)を
果たすための基盤
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